今回は、商品評価損と棚卸減耗損についてです。
前にもやりましたが、まだよく間違えてしまうので、自戒も込めて。
簿記2級の試験では、棚卸商品の情報が下記の通りまとめられて出題されます。
①帳簿棚卸数量
②実地棚卸数量
③一個あたり単価
④正味売却価額
この4つの数字を組み合わせて、繰越商品などの数字を出していくわけです。
繰越商品の金額は、言うまでもなく
「①×③」ですね。
通常、在庫の出し入れは帳簿で随時記録していますので、帳簿の個数に仕入れた時の商品単価をかければ、繰越商品の金額となります。
実際の問題でよくこんがらがってしまうのは、この先です。
まず、商品評価損から見ていきましょう。
言葉の意味を簡単に書けば、
『価値が下がった商品が、今どれだけあるか?』
ということです。
価値が下がった分は、『③-④』で求められます。
そして、商品の数量は決算日時点の商品数量ですので、②を使用します。
次に、棚卸減耗損です。
こちらは、
『原価ホニャララ円だったものがX個あると思ったら、実際はY個しかなかった」
ということになります。
原価は、そのまま③の数字を使用します。
次に棚卸個数の差額を求めるのは、「①-②』となります。
よく間違えるのは、『数字を出す時にどの数字を使用するか』です。
ちなみに、参考書や問題集の解説には、よくボックス図が書かれています。
今までは余計に混乱しそうだったので覚えなかったんですが、よく間違えてるあたり覚えた方がいいのかなぁ、と今更思ったりしています。
ちなみにこんな図です。
今回はこの辺で。