おはようございます。

寒い日が続きますね。今年の夏は暑い日寒い日どちらか極端な日が多かったような気がします。温暖化温暖化言われてますが、なんというか、天候不順が加速している印象を僕は持っています。


さて、今回は再びニュース記事を一本取り上げます。




これはよーするに、「勉強面では色々言われてるけどスポーツ面では成功してるよ!」ってことです。

僕がこの記事を読んで思ったのは、メディアがいかに偏向報道をしているか、そして、僕たち受け手側がいかに断片的情報を鵜呑みにしているか、ということです。

実はこの記事を読む前に、夏野剛氏が上記の記事の内容に近いことを発言していたのですが、その時に、「自分はなんで自分でよく調べもせずにゆとり教育を悪いものとみなしていたのだろう」と反省したものです。

確かに受験勉強などの学習面に関しては、学力の低下などが見られるために、ゆとり教育が仇となった、と言われても仕方ないとは思います。
かといって、その一面だけを切り出して、あたかもゆとり教育が全面的に失策であり、良い面がみられない、とするのはいただけない。少なくとも僕が今までに触れてきた情報ではそのように取り扱っていた印象があります。

実際この「なんとなくの印象」ってやつがものすごく大事で、人間は基本的にこの「なんとなくの印象」を、大した根拠なしに無意識に正しいものとして認識してしまいます。

これはダニエル=カーネマン著、『ファスト&スロー』に書かれている「ファスト脳」ってやつです。
詳しい説明は本書に譲りますが、簡単に言うと、人間の思考は「速い思考(ファスト脳)」と「遅い思考(スロー脳)」があって、ファスト脳は直感に近いもの、遅い思考は熟考、熟慮を指すといった感じです。
そして、大半の人は、この「ファスト脳」で物事を判断し、いかにもそこにれっきとした論理があるかのように、根拠のない自信を持って信じてしまうものらしいです。

このファスト脳を盲信してしまうのだけは何としても避けるべきだと僕は思います。

もちろん生きていく上でいちいち一つ一つの事柄を熟考なんてしていられないし、むしろそんなことしたらかなり生きづらいしつまらない人生になる可能性もあるので、全てに関してとは言いませんが。

せめて自分が興味を持った分野に関してくらい、「本当にそうなのか?」「根拠は何なのか?」「他に見解はないのか?」などの疑問を持って、自分なりに調査したり思考したりして、キチンと根拠に基づいた自分の意見を持つべきだと思います。
特に大学生は、そういったことこそ大学で学ぶべき知の技法なのだからなおさらです。受験勉強で主流であった受け身のお勉強もいいですが、自ら議題を掲げて能動的に学習する姿勢を身につけることは必須事項だと僕は思います。ニュースなどでふと耳に入ってくる情報は大抵偏った情報ばかりです。良い意味でも悪い意味でも。調べたり考えてみると違った見方を見つけたり、より深い理解が得られることと思います。


よーするに今回言いたかったことは、「情報を鵜呑みにせず、自分なりの意見を持とう」ということでした。

なーんてことを、今回の記事を読んで思いましたよと。みなさんはどう感じたでしょうか?

それでは、また。