絵本探求4期第3回振り返り | ライフペイジズとブロック解除『こころを育てる』空とぶペンギン校

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「教育で大切なのは、一点突破の憧れ」

冒頭のこの言葉に、胸を打ち砕かれました。

私が南極に行った時に子ども達に伝えたかったメッセージを集約すると、こういうことだと思うんです。

身近な私が遠い南極に行くことが、「いつか自分も」と思える力になるかもしれない。その思い出が、やりたいことができた時に背中を押してくれるかもしれない。

忘れかけていたそんな気持ちがふっと浮かび上がってきました。

「背中を見せていく」と言葉にしている人は多いけれど具体的に背中を見せてくれている人って、本当に少ないと思います。

背中をしっかりと見せてくれる。それが、どういうことかを言葉で伝えてくれる。そういう人が創っている場に居るということに感動しました。

 

今回、翻訳家に注目することで、文体だけではなく翻訳家の持つ価値観やその人の人生、時代というものが大きく影響することを知りました。以前アドラーの読書会をしていた時に、アドラーの言葉を訳す人の人生観やアドラーの生きた時代について知らないことにはしっかりと理解したことにはならないと感じていたことがどういうことだったのかを、今回の講義を聞きながら言葉でも理解できたような気がします。そして、絵本を学ぶことは人を学ぶということなのだとも思いました。

 

宿題を通して、翻訳家で絵本を選ぶということが難しいことを知りました。絵が好きだから、物語が好きだから、という感覚から、ではその絵本を訳しているのは誰なのか?そして、その人が他に何を訳しているのか?と辿っていくと、他には学術書だけという方、知らない本ばかりだった方、あまりにも多すぎてとても見きれない方と、簡単に考えすぎていた翻訳という仕事についても考えるきっかけとなりました。

中途半端な形で村上春樹を取り上げてみたのは、村上春樹が原書を選ぶ目について知りたかったからです。私は村上春樹小説よりも村上春樹の翻訳したストーリーが好きだったのですが、特に村上春樹の文章が良いと思ったこともなく『おおきな木』でも村上春樹訳よりもほんだきいちろう訳の方が好きだと感じていました。ですが講座の中で「村上春樹の趣味」と教えていただき、私と村上春樹の本の趣味が似ているだけだと言うことがわかった瞬間スッキリしてしまい、その後追求しようとは思わなくなりました。

 

絵本を読み解く。

点と線の位置でも読者が受け取るイメージが変わるというのは、例えば日常の中での非言語でのやりとりと少し似ているところがあるのかもしれないと思います。絵本の体験を通して世界を学んでいく子ども達は表面的に描かれているものや書かれている言葉だけではなく、絵本全体からイメージを受け取っているのだということを改めて考えました。

 

絵本を通して人や歴史、世界との繋がりを考えることは、きっと一生を通してもやり切るということはないことなのかもしれません。子どもが絵本から受けとるものを、もっと考えることができるようになりたいと思います。