嵐〜A・RA・SHI〜

”某日”

俺はナンパ講習を終え、心地良い疲労感を感じながら夏の暑さで煙ったストリートを歩いていた。

いつものエリアに到着。

その通りの一角、大勢のナンパ師が集まっている輪に入る。

うぇーい(ﾟ∀ﾟ)！

ここでよく見る顔も半年前とはかなり変わった。最初はもちろん知らない人ばかり。でも街で顔を合わせ、バカ話をしてるうちにアットホームな雰囲気にまた包まれる様になった。

俺はここでの地蔵トークが大好き。

色んな出会いと別れが生まれた、大切な場所。

トーキングもひと段落し、ふとアラサーっぽい三人組の女性が目に入る。

もう遅いし帰るつもりだったが、ラスト一声かけだけ。なんの気なしに三人に近づいて行った。集まってるナンパ師を少しでも楽しませようと、みんなの見えるところで声かけしようとした。

が、角を曲がってしまう。

後に続き、三人組が自撮りしようとしたのでキメ顔で写真に映り込んでオープンしようとしたが、タイミングが合わなかった。

仕方なく前に回り込むと、向こうから話しかけて来た。

アラサー女性3人組

「お兄さん！あたしたち、何歳に見える？！」

工藤静香子(工藤静香に似てるアラサー)

川田アナ子(関西ではお馴染みの川田アナに似てるアラサー)

ドガ子(ポケットモンスターのドガースに似てるアラサー)

（´-`）.｡oO(川田アナ子！君に決めた！

( ；´Д｀)

そんなこと無いですよ！

てか、僕より二個下ぐらいです、、よね？

弟がこのくらいの若さです。

3人

「おいおいおいおいィィイwwwwww

それは笑う！！！嘘つけや！！！

てかお兄さんめっちゃ冷静に対応するやん！！！なあ兄さん歳上とか大丈夫？！」

（´-`）.｡oO(うるせえ!!酒くせえ!!一気に喋んな!!この酔っ払いババアどもが!!

( ；´Д｀)

はい！俺はハタチの時に32歳のOLさんと付き合ってましたから！

工藤静香子

「うおおう！！！ええやん！！なあ！！

あたしとドガ子は彼氏おるから、川田アナ子どうぞ！！！」

アナ子

「ちょwww差し出すなwww」

ドガ子

「いいやん！お兄さんシュッとしてるし！はよ付き合いーや！」

（´-`）.｡oO(三分の一の確率で大当たり来たwwwそしてドガ子、おまえはブスなのになんでこんなに協力的なんだ！！ナンパのセオリーに反する！！愛してるぜ！

運良く3人の中で唯一、カレシがいない川田アナ子が今回のターゲットとなった(ﾟ∀ﾟ)！！

3人

「白丸か赤丸どっちにする〜〜(*⁰▿⁰*)」

話を聞くと今日は工藤静香子の誕生日、みんなで呑んだくれて祝っていたそうだ。

そして会話から推測すると今から梅田の某ラーメン屋に行くっぽい

3人

「お兄さんもいっしょに行くやろ？！」

( ；´Д｀)

そやなあ〜どうしよかな。。

ドガ子

「いいやん！はい！けって〜い！行くで！！」

オートマティック逆4ラーメン屋連れ出しwwwww

少し並んでたので店外の長椅子で待機していると、店員からメニューを渡される。

アナ子

「じゃああたしお兄さんのとなり行こーっとw」

やたらと距離が近い。

ノースリーブから出た真っ白な二の腕が俺の肘に当たった。超気持ちよかった。

席へと通される。

ふとゾーンのみんなを思い出した。

ゾーンのみんなは俺が3人組を追って失踪したと思ってるんだろうか？

ヘルプを呼ぶか？ツイキャスする？

とも思ったが個人情報の質問責めを受けていたのでやめた。

ラーメン屋に入ってからは仕事、恋愛観、家族構成、主に工藤静香とドガ子が色んな情報を聞いてくる。

ドガ子

「で、お兄さんはどこで呑んでたん？」

( ；´Д｀)

いや、仕事の後輩とカフェで仕事の続きしてたねんそれに今日クルマやし。(ナンパ講習とは言えない)

3人

「えwwwwシラフなんwww飲まずによくこのメンツについて来たなwww」

アナ子

「ヤバいwほんま出会えてよかった！ありがとう出会ってくれて！」

( ；´Д｀)

、、、、、おうっwwwwww

ドガ子

「そしたらアナ子は帰り送ってもらい〜よ〜！」

アナ子「実家まで挨拶しにいく〜？？」

( ；´Д｀)

おっけー！！笑笑

一同

「わっはっはっはwww」

アナ子

「でも今日は悪いから電車で帰るよ！」

( ；´Д｀)

そかそかwwおーけーおーけーww

とりあえず、文字では伝わりにくいが、

かなり楽しかった。

30オーバー酔っ払いレディ×3の破壊力はすごいw

アナ子がセパについてグダっているがどうでも良かった。

この場の何もかもを、肯定する。

なんでもかんでも乗っかって、やってみる、ポジティブで不思議なおもろい奴になりきる。

ここはこの場の4人のグルーヴ感を楽しもう。きっと道は開けるwww

しかもアナ子だけはふつうにかなりタイプな顔だった。そもそも川田アナの顔が好きだ。

お会計をして外に出る。

( ；´Д｀)

それじゃ！俺たちこっちやから！

(*´Д｀*)

え！ちょwちょwちょw

俺はアナ子の手を取って歩き出した。

工藤静香子

「アナ子、送ってもらうの？」

(*´Д｀*)

え、うん、そうするわ！笑

え、アディオスくんホンマに甘えていいん？

( ；´Д｀)

もちろん！行こう！

それじゃ！！

(スタコラサッサ〜w)

工藤静香子&ドガ子

「お幸せにね〜！結婚式は呼んでね〜！」

工藤静香子

「ぜったい手出したらアカンで！！」

( ；´Д｀)

おうっ！

工藤静香子

「ぜったい手出したらアカンで！！」

( ；´Д｀)

お、おう！(2回ゆったw)

川田アナ子と駐車場まで歩く

即キープ激モテ号車内

(*´Д｀*)

あーだいぶ酔いも冷めてきたわ。

でもほんと面白いね。なんなの、なにもんなのw

ふつうに考えておかしいw

( ；´Д｀)キリッ

俺を普通のヤツといっしょにしてもらったら困る！！

(*´Д｀*)

言い切るねーーーッ！笑笑

でもほんま3対1で最後は元から友達みたいな雰囲気になってたもんなw

( ；´Д｀)

、、、、みんな地球の仲間や！！！

即キープ激モテ号(アディオスの愛車)はほろ酔いの33歳美容系のOLを助手席に乗せて走る。性感帯の話や、理想のデートの話、最後に、嵐の「A・RA・SHI」を歌いたくて仕方ない話をした。俺は話の巧みなアラサー女性が大好きだ。アナ子の巧みなナビゲートにより激モテ号は流線型の車体をカラオケ横のコインパーキングへと滑り込ませた。。。

カラオケいん！

ち○ぽいん！