練習参加 〜NK Domžale〜 | 伊藤健史 go one's own way.

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オーストリアでサッカー選手をしています、伊藤健史です。
僕が経験したことや、感じたことを書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。

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昨日、スロベニア1部のNK Domžaleに練習参加してきました。

この練習参加が実現したことは全くの偶然でした。
まだシーズン中だった頃にイェルコ(監督)の友達のセアートと言う選手が練習にきました。
初めて会ったのは若手だけの練習の時でした。
その時に日本人の僕を見て、「ホンダ、ホンダ。」と言っていました。笑
イェルコに教えてもらったのですが、彼はフィオレンティーナや、ヘルタ・ベルリンでプレーしていたそうです。
その時はただ単純に凄いなぁと思いました。
そして何回か一緒にプレーしているとうまいと思う瞬間が多々あり、さすがやなと思うようになりました。

そして11月の中旬にDSCに日本人選手の練習参加があり、その時にマネージャーも帯同してくれていたので、イェルコ、セアート、僕、マネージャーで話しました。
セアートは僕にDomžaleに興味はないかと言ってきました。
セアートは元Domžaleの選手で、コーチが友達だそうです。
条件面も提示してもらい、もし獲得に至った場合、DSCに移籍金を払うとも言っていました。
11月25日に3日間練習参加だからと言われました。
僕にとってはいい話ですが、本当にチャンスがあるのかは疑問でした。
1つ目はDomžaleは僕の存在を知らないこと。
Domžaleが僕に興味を持ったから3日間練習参加なら分かりますが、そうではないこと。
2つ目はDomžaleの映像を見ましたが、LSBは若く非常にいい選手だったこと。
正直LSBを補強するとは思えませんでした。
3つ目は外国人枠のこと。
現在、Domžaleはモンテネグロ、セルビア、ボスニアの3選手を外国人枠で満たしており、入団できたとしても試合に絡めない可能性があります。
そんな理由から獲得する可能性は低いんじゃないかと思っていました。

そして約束の25日、僕は練習参加に行けませんでした。
理由はセアートと連絡がとれなくなったからです。
話が流れて、他のチームを探していると後日セアートから連絡があり、12月10日にNK Domžale vs 2部のチームの試合があるからそれに出てほしいと言われました。

そして約束の10日、今回は無事にNK Domžaleに練習参加することができました。

ディディーと言うDSCのスタッフにDomžaleまで連れて行ってもらいました。
朝の9時30分に出発し、スロベニアのマクドでセアートと合流しました。
道中にセアートから「あなたはとてもいい選手だから、いつも通りプレーして。」と言われました。
「ありがとうございます。がんばります。」とは言ったものの、凄く緊張していました。
車移動だったので、もしパフォーマンスが悪かったら、帰りの空気ヤバイんやろなぁっと思うと、いろんな感情が入り交じり全然落ち着かなかったです。苦笑
その後軽食をとり、到着したのは12時過ぎでした。

到着するとロッカールームに案内され、試合の準備をしていました。
すると隣だった黒人系の選手から話しかけられました。
彼の名前はステファン。
22歳のフランス人でリヨンに住んでいるそうです。
現在フランス3部でプレーしているそうです。
僕と同じように、彼もテスト生でした。

さらに話してみると、フランス3部はセミプロだそうです。
ここにテストを受けにきたのはスロベニア1部はフランス4部ぐらいの力だけど、プロだから来たと言っていました。

その後監督とコーチが入ってきてスタメンとセットプレーの紙を張り出し、スロベニア語で説明をしていました。
その後、僕を見て「英語は分かるか?」と言い、「分かります。」と答えると戦術を説明してくれました。
僕のポジションはLSB、まずは守備をしっかりやって、タイミングを見て攻撃参加すること。
守備は中央に絞り、全体をコンパクトにすること。
質問があればコーチに聞くようにと言われました。

ただ単純に凄い監督やなぁと思いました。
英語で指示を出してくれるなら、入団してもやりやすそうだなと思いました。
その後、監督はステファンと話していました。
僕は指示されたことやセットプレーのポジションを頭にいれようとしていたので、気付くのが遅れたのですが、監督はフランス語も話せました。笑
普通にびっくりしました。笑
1部だと普通なことなんですかね?
何ヶ国語話せるのか気になります。笑

その後ピッチでアップをしていると対戦相手はDomžaleのユニホームを着ていました。苦笑
つまり2部との練習試合ではなく、紅白戦です。苦笑
話し違うやんと思いましたが、今更どうしょうもなく、とにかく全力でがんばろうと思いました。

試合結果は1-0で勝利。
僕は結果を残すことはできませんでしたが、特徴は出せたと思いますし、監督の指示通りのプレーができたと思います。
久しぶりの実戦だったので、前半に細かいミスがあったり、終盤に足がつったりしましたが、プレーは悪くなかったと思います。

試合後にセアートと話すと、コーチは評価してくれていると言っていました。
しかし、今日のチームを聞くとトップチームが昨日OFFに入ったそうで、ユースにまじって紅白戦をしたようです。苦笑
なので、Domžaleがどれくらいのレベルのチームか分かりませんでした。
しかし、ユースにしてはレベルが高かったです。
オーストリア4部の試合と大差ないと思いました。

まだ詳しいことは分からないので、分かり次第報告したいと思います。
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グランド近くにあるカフェ。
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Domžaleのスタジアム。
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帰り際にセアートからもらったDomžaleのシャツ。