Bear Hawk Wolf's <<BLUE MONDAY 12>> | 熊鷹狼のカントリーブルース独り語り
<<キャバレーとラグタイム、そしてブルース>>

ブルーマンデー第12回は、キャバレー・ミュージック( エンターテイメント)!! まずは、ラグタイムピアニストのチャンピオン、”SCOTT  JOPLIN".の伝記映画でのワンシーン、カッティング・コン テスト 。(判定役はなんと、ユービー・ブレイク!!)

ラグタイムは、1880年頃ミズーリー州シダリアに発生した ピアノ音楽やけど、即興性(アドリブ・ソロ)はまだこの頃は なかった。カッティング・コンテストと呼ばれ、ピアニスト達 がキャバレーなんかで腕を競い合ったりもした。

おそらく、ラグタイム・ピアノから即興性を取り入れた最初の ピアニストはジェリー・ロール・モートンあたりじゃあないかと 思う。彼の"Jelly Roll Blues"を初めて聴いた時、すごく新鮮で 衝撃を受けた。


のユービー・ブレイクに負けず劣らず、80代後半 までステージで歌った”Alberta Hunter"(アルバーター・ハンタ ー)。「”魂のブルース”アルバータ・ハンターの生涯」という本も あるんで是非とも読んで頂きたい。

1910年代前半と、かなり早くから地元メンフィスからシカゴへ出 て来て、キャバレーでシンガーとして活躍し、キング・オリバー 楽団やルイ・アームストロングたちとも出会っている。(そんで一番 ビックリしたのがベッシー・スミスのデビュー・シングル、"Down  Hearted Blues"はこのアルバータ・ハンターが作曲している。) 第二次世界大戦当時には、アメリカ軍を慰問してまわったそうな。
1910年代20年代エンターテイメントのトップに君臨し、シカゴの ドリームランド・カフェを始めとし、ブロードウェイ、ロンドン、カイロ、 コペンハーゲンなどのヨーロッパの有名キャバレーを歌い歩いた と書いてある。
1950年代には、歌手としての仕事がなくなり、年を10歳ゴマかして 准看護婦として第2の人生を約20年間過ごす。

そんで、82歳という年齢で<再発見>され、第3の人生をまたシンガ ーとして活躍した。ここでの動画はその頃のものでベッシー・スミスが 歌ったあまりに有名なスタンダードナンバー,"Nobody knows you when  you're down and out"で締めくくりたいと思います!!