1979(昭和54)年の運転開始以来、ブルーの12系客車の使用が定番だったSLやまぐち号ですが、JR発足からしばらくたった87年6月、同年に復活した1等展望車マイテ49 2を含む旧型客車で運転され、蒸気機関車の全盛時代の列車を思わせる雰囲気に包まれました。

 


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推進運転で始発の小郡駅(現新山口駅)1番線に入るオハフ33 48などの旧型客車

 


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最後尾にマイテ49 2を連結。オハフ33 289、オハ46 13を加えた計4両で運転されました

 

 


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オハフ33 48と連結されるC57形 1号機。鉄道ファンや地元テレビ局のカメラマンらが見守りました

 

 


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同年6月21日のSLやまぐち号は、ヘッドマークなし・集煙装置付きの珍しい姿で運転。いつもの派手なマークを外しただけで、往時の雰囲気にグッと近づきました。翌週の28日にはC56形160号機との重連運転が実現し、ファンや沿線住民に注目されました

 

 

 

この頃、通常時に使われていた12系客車は茶色塗装化が進められていて、6月のマイテ49形を含む旧型客車による運転は代走だったようです。青い12系による国鉄時代から親しまれたSLやまぐち号は、この後一変することになりました。

 

 

 

 

※同時期に行われた小郡駅でのマイテ49 2の展示会はこちらをご覧ください

 

 

※茶色に変更された12系客車は、以下の記事で紹介しています