これまでがそうだったように、今がそうであるように、これからもわたしたちは「正しさ」に振り回される。だけどもそれでもーーー
◇星を編む◇
凪良ゆう
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
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1.春に翔ぶ
2.星を編む
3.波を渡る
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「星を編む」です(・∀・)
本屋大賞受賞作品「汝、星の如く」の続編、
北村先生の過去、二階堂と植木の現在、暁海らの未来を描いています。それぞれの時間軸は違うのに皆、何かの「正しさ」に縛られては振り回されている。我が道を行きたいのに、心情を曲げたくないのに、嘘をつきたくないのに自分の過去や周りがそれを許してくれない。
凪良作品の主人公とは真反対に世間や周りに合わせて道徳観に則って上手に生きることが出来る人も居ますよね。それが「正しさ」ってやつですよね。「人間1人では生きていけない」を地で行っているというか。菜々の両親とかもろにそうですよね。けれどそれを他人に押し付けたらおしまいだ。人間には一個人としての軸があるのだからそれに則って、誰かと共に在ればそれで良い。それで「自分たち、昔も今もこれからも幸せだ」と思えたならそれだけであなたの人生は満ち足りたものになると思う。
わたしは「世間と折り合いの悪い人たち」の対極にある人たちーーーつまり主人公サイドにいない人たちをあまり責めたくはない。ーーーあ、紺野は別ね。噂を根拠に宣うやつは1度生まれ直して出直して来いーーー「人間は1人で生きていけない」は正しいからだ。それに自分軸を間違えるとマジで他人がどうでも良くなり、櫂の母さんみたいになる。彼女にも北原先生みたいな人が子どもの頃からいたら違ったのかも知れない。
「人間は1人では生きてはいけない」は「人間誰でも正しくこうでなければならない」では無い。これで物語は終わるけど読んだわたしたちの人生はまだまだ続くわけで、その姿勢が誰かにとっての星と海になりますように。
「星を編む」でした(・∀・)/
衝撃! 12歳未満は人間ではない……(*^o^*)/