10年経って言語聴覚士をまたやろうと思った理由 | 心に寄り添うお片付け

心に寄り添うお片付け

捨てられない気持ちがわかるから。捨てないで片付ける整理収納アドバイス

今年の1月から、言語聴覚士(ST)としての活動を再開することにしました。

病院のSTを離れて約10年も経っています。
最後うつ病になり辞めたことから、もうやることもないだろうとテキストもほとんど処分していました。

では、なぜまたやろうと思ったか。

昨年春の士幌町地域包括支援センター主催の認知症カフェに飛入り参加して嚥下エクササイズをやらせていただいた時に、すごい反響がありました。

「片付けの柴田さんだよね?」
まずは驚く(笑)
今となっては整理収納アドバイザーの柴田さんなのです。

「あなたはこんなに良いことができるのに今やってないの?」
「これ、定期的にできないの?」
「口の体操なんて知らなかった!初めてやった!」

言語聴覚士としてすっかり自信をなくしていた私にももう1度、この知識で人の役に立つことができるのかもしれない…。

自分の人生としてやれることはやりたい。自分の居場所をくれた士幌町で、片付けでも嚥下リハビリでも、なんでもいいから人のためになることがやりたい。

その日からそんなことを思いました。


在宅の高齢者向けに口腔嚥下機能の介護予防分野はずっと興味がありやってみたいことではありました。

地域包括支援センターの保健師さんより「ぜひ!」の推し活もあり、今回の講座が実現しました。
昨日のブログをご参照ください。

決まってからというものの…
10年前で止まっているわけですから
急いで調べ直したりしました。

テキスト…。捨てちゃった?何が残ってるんだろう?
本棚に向かうと…
私は諦めきれなかったんでしょうね。摂食嚥下障害と頸部聴診法のテキストだけは残っていました。

とりあえず息子のおもちゃ箱から私のネーム入り聴診器を取り戻し(笑)
自分の嚥下音自分で聴いて練習。
んー。感覚がなまっている…。

まあまあやれる状態に仕上げて、キャラクターで乗り切りましたが。
それでも
「初めてやった。」
「これは続けてやりたいね!」
ととても喜んでいただけたので嬉しかったです。

病院と介護予防講座の大きな違いは
病院は医師の指示のもとリハビリを受けていただくため、拒まれたりする場合も当然ありました。

ですがこういった講座の場合は希望する方だけが来ます。みなさんやる気や興味があり、
「一緒に楽しみながらやろう!」
という良い雰囲気が生まれます。
やる気があると何かしら良い方向に向かいます。

元気なうちに予防を心掛けて行くと、もし病気になった時も早目に手当てできるでしょうし、より長く元気で在宅で過ごせるのではと思いました。

病院のSTはやり甲斐があり良い仕事だと今でも思ってますが、今度は地域のSTをやってみたい!と考えるようになりました。

今はどこかに属すことができておらずフリーという立場です。
逆にその立場を活かして柔軟に対応していきたいと思います!