愛こそがチカラ!極道から僧侶へ・密教僧侶ヒーラー正仙 -1075ページ目

朝のお勤めの前に…

おはようございます。


先程、1時間ばかりの瞑想を終えて、熱いコーヒーを飲みながらブログを書いてます。


私は朝の静寂な時間が大好きです。


空気は澄み


木々の葉や鳥のさえずり


全ての存在が「おはよう」と語りかけてくるような感覚…


天使の歌声さえ聞こえてきそうではありませんか!


今日も皆さんにとって実りある一日となります様に


世界のいきとし生けるもの全てが幸せでありますように


心よりお祈り申しあげます。


合掌

続DV女性相談者

昨日の午後、先日相談を受けたDVに苦しみ、中学生の子供が、一週間連絡が取れずに途方に暮れていた女性から連絡が入りました。


本人(子供)の居る場所がわかりましたとの報に


よかった! と思わず安堵の溜め息の出た私でしたが…


ただこの方にしたら喜び半分悲しみ半分に違いありません。


と言うのは、連絡を取れなくなったこの子供はこの方にとったら忌むべき相手、それは散々DVに苦しめられた離婚した前の旦那さんの元に身を寄せているとの事で…


電話の向こうで、「何故、私ではなく向こうにいってしまったの?」


「私がこれほどあの子を愛してるのに何故?どうしてなの?」といった


身を引き裂かんばかりのこの方の錯綜した強い心の叫びを感じます。


つぎの瞬間、「手放してしまいなさい!」と私はキッパリ言ってしまったのでした。


見方によっては、たかが電話相談を受けた相手にこの様な事を言うのは無責任ととられるかも知れません。


しかしながら、私はこの方のエネルギーに過去に自分が受けたDVのトラウマ、強いカルマを感じとる事が出来ました。


過去のDVの体験により、どうしようもないほどに身体も心も傷つき、そして経済的にも困窮した現在、そうした八方塞がりの状況でやるせない思いをどこにぶつけたらいいのか…


忘れたい自分のDVの過去…


そんな自分の人生、存在を肯定する存在…


それはこの方にとってはまさに『子供』に他なりません。


お子さんを持つ方は誰しも何にもまして、子供を愛し自分の希望を子供に託します。


人間の自然な本能であり、感情とも言えます。


しかしこの方の場合、自分が忘れさりたい人生の代償として、子供に『報償』を求める強い想いが、この方のオーラの中に居座っている様に私には感じられたのです。


子供は霊的にみれば独立した存在です。


この現世で、親の知らぬ学びのレッスンもあるに違いありません。


例えどんな難産の末にお腹を痛め産み、手塩にかけ育てたと思っていても


親というのは子供が次のステップに進む為の掛橋であり、サポート的存在以外の何者でもないと思うのです。


子供が成長して行く中で、広い意味でのガイドラインを提示するのも親の役割かも知れません。


子供は親の所有物ではありません!


この方には別れた男性との間に7人の子供がいるのですが、その内二人をこの男性が引き取り育てているそうです。


この女性にとっては長年に渡るDVの加害者であり記憶から消したい暴力夫であっても…


子供達にとっては『掛け替えのないたった一人の父親』である事に違いはない筈です。


環境を別にしていても、子供達は兄弟です。


親の知らぬところで陰ながら連絡を取り合っていたのかもしれません。


そうしたところから、音信不通になっていたこの方の子供が…父方の元にいる兄弟と連絡を取り合う中に母と別れた父親の元でも安心して暮らせると判断したのかも知れず


私はこの女性の方に、普段この子供さんとどの様な話しをするのか?聞いてみました。


話しを聞いていると…この子供さんの純粋でピュアな母親思いの姿ばかりが浮かんでくるのです。


学校に納めなければならないお金がある時でも…母親が苦しい状態にある事を知っているこの子供は「大丈夫だから母さん心配しないでと…


自分でお金を工面する事もあったそうで…


また、自分が付き合っている不良グループの友人達の事を聞かれると「みんな本当は素直でいい奴なんたよ…」と答えるあたり、人間の深い部分を見つめる美しい『心の目』さえ持っている事が窺える様でもあります。


こうした事から考えてみると、単に、母親の元にいるよりも父親の元にいった方が、うまい飯にありつけるという様な短絡的な発想ではなく


むしろその逆で…自分が母親の元にいれば、負担になり苦労をかけてしまう…


それならばと、自分が父親の元に行く事によって少しでも母親の苦労を少なくしようと考える、この子供の優しさを私は感じたのです。


それをこの方に伝えると「その通りだと思います」と電話の向こうで泣いているのが聞こえます。


父親の元で暮らすのか?


母親の元で暮らすのか?


子供自身に決めさせる事…そして自分自身が子供に伝えるべきは、自分の子供への『愛』が不変である事…


そして子供が最終的に父親の元で生活する決断をしても祝福し…別れた男性とは争う考えを捨てる事を約束し、話しは終わりました。


この女性の方と話していて感じたのは、一見DVによって深く傷付き、貧困に喘ぎ、家族の離散さえ経験している今のこの方の状況というものが…


この方にとって『真の自分』に気づく為の高次の存在からの『祝福』であり『導き』だという事です。


「他人の事だからそんな気楽に聖書をひもといた様な事が言えるんだろう!」


と言われる方がいるかもしれませんが、人間が霊的に変化し、成長期に入る時、人それぞれいろんな経験をします。


深刻な病気や、それまで長年連れ沿った人との別離が訪れたり…


失業、借金により住むところを追われるハメになったり…


信頼していた人間から致命的な裏切りに会う、夫や妻の裏切りに会う等…


書ききれない程多種多様なパターンで人それぞれにそれは訪れるのかも知れません。


そして自分自身、人生が順調に行っていた時には気がつかなかった様々な信念や思考のパターンと言うもの


例えば怒りのままに人に感情をぶつけ、そうした事から人間関係や会社での地位を失うといった具合に…


繰り返し繰り返し浮かび上がってくる時もあります。


自分の人生が荒涼として見えている時こそ、人間として本当の豊かさに向け歩むシグナルでありチャンスなのかも知れません。


自分の置かれている状況、例えば破産と呼ばれる様な状況でも…


そこに深刻さや不安や悲しさといった色づけをし…意味を与え、定義しているのは自分の心がしているだけだという事に気づいてほしいのです。


どの様な状況でも必ず再生の芽が隠されていると思います。


この女性も、まだこの先、いくつもの人生のうねりを経験するかもしれませんが、しっかり頭を上げ前を向いて歩いて行ってほしいと思いました。


合掌

DV女性相談者

※ご本人様の了承を得て掲載しています。


昨日の午前中に、何度も携帯に知らぬ番号から着信があり、少し怪訝に思ったのですが、こちらから電話してみました。


すると女性の声で、知人から私の事を聞いて、身の上の事で私に相談したい事があるとの事…


電話でチョット話しただけでも、精神的にかなり苦しい状況、藁をも掴む思いで何かに縋り付きたい強い不安に陥っている事がすぐにわかりました。


現在7人の子供の親である事、離婚した以前の夫から度かさなるDV(ドメスティックバイオレンス)を受けて来た事や…


中学生の子供が学校の不良グループと付き合う様になり


一週間も家に帰って来ていない事、経済的に困窮し、そのために学校に通う子供の制服を新調してやる事も出来ないもどかしさ…


お金がなくて修学旅行に行く費用もだしてあげる事さえ出来なかったそうで…


その為に学校の先生から差別的な扱いを受けている事を感じる状況もあるとの事で…


自分は半分泊まり込みで飲食店で働いている事や


連絡の取れない子供はシンナーや薬物の乱用でどこかで死んでしまっているのではないか?


または離婚した夫が嫌がらせから子供を隠してしまったのではないのか?


かと思えば、以前DVを受けた夫から逃げる為に保護を求めた施設に入所していたよその子供を引き取り面倒を見ていた事や


DVの被害を受けた人達のサポートをする活動もしている事等、こうした事をまるで塞きを切った様に私に話し始めたのです。


話しを聞きながら私は、この方の子供さんに意識を向け、自分なりのやり方で命の安否をチェックしたのですが…


命に別状なしとの感覚が明らかにフィードバックしてきたので、それをこの方に伝えると、とりあえず安心してくれた様で


電話の向こうの声も明るい落ち着いたものになったのですが


私は直感的に、学校側の対応にこの方にブロックする嫌なものを感じたのです。


そこをこの方に問い正してみると、子供の修学旅行のお金が経済的事情から払えない事を学校側に申し入れた際に


学校側から冷たい態度であしらわれ、子供に対してもその事で先生がプレッシャーをかけていたというのです。

子供はその事を親であるこの方に言えず悶々としていた形跡があるとの事で、結局この方は市民オンブズマンを使い区の方からその費用を出してもらったそうです。


私はこの話しを聞いて内心「なるほどそういう事か…」と思いました。


というのは、オンブズマンを使い、区からお金を出してもらったとなると、当然区から学校側に問い合わせが入り、この方のしている事は学校側に知れるところとなります。


ただでさえ、子供が警察に何回も補導された経歴、この方が度重なるDVの被害に遭っている事は学校側の知るところであり


この方には気の毒なのですが、家庭環境に問題ありと学校サイドから烙印を押されているところへ、今度はオンブズマンまで使ったとなると完全なクレーマー扱いです。


私は思うのですが、こうした親御さんに対する学校側の対応マニュアルが存在するのかも知れません。


まるで企業がクレーム処理に対応するマニュアルが存在する様に…


その話しをするとまさにその通りとの事で、今回自分の子供が連絡が取れない事を学校まで行き、先生達に話してもけんもほろろに扱われ…


「お宅の子供さんは生活力があるから大丈夫じゃないんですか?」


などと、嫌味とも馬鹿にしているとも取れる言葉を言われたそうです。


それでも親とすれば心配で学校での友人関係などを聞いても「そうした事はわからないし、言えませんね」とにべもない返事…


これってなんなのでしょうか…!?


中学生とはいえまだ年若もいかない子供に違いありません。


確かにこうした話しというのは、フタを開けてみれば、双方に言い分がある場合が多いのも事実です。


また今日の電話の内容だけで判断するのも性急に過ぎます。


しかし今回の学校側の対応は歴然としています。


北教組問題が連日新聞に掲載されていますが、組合に所属している教師が学校を牛耳っている実情を告発する内容の本を出版された方もいます。


聖職者である教師とはどういう存在なのでしょうか?


私も中学生の頃は番長などといっぱしの不良少年を気取っていました。


当時は校内暴力の吹き荒れた時で、生徒が先生に手をかける事件が多発した時代でもありました。


確かにその頃、私はやんちゃで先生には敬遠されていたかも知れませんが…


気持ちのどこかで、先生という『恩師』に対する気持ちは残っていました。


悪さをすれば横っ面を張り飛ばしてくるそういう先生がまだいた時代でもあります。


確かに今、先生が生徒を叩く様な事があれば即、問題にされて処分されてしまうのかも知れません。


こうした教師側の弱みとも取れる事情というものは、小学校の低学年の児童でも知っている事ではないでしょうか?


「先生そんな事したらお母さんに言いつけちゃうよ!」とばかりに…


これでは自信を持った教師が育つ筈もありません!


聖職者とは名ばかりの給与賃金の低さ、派閥や組合加盟の教師による非加盟教師に対する不当化等、問題は他にもたくさんあるのではないでしょうか?


教師、先生という職業に希望を見出だし、先生になったのはいいが、こうした職場の労働条件の悪さに加え、父兄やPTAの監視に晒され


下手をすれば生徒にしっかり揚げ足をとられる事になりかねない今時の学校の事情というものを考える時、万事、事なかれ主義の風見鶏の様な教師ばかりが幅を効かしている様に思えてなりません。


私は体罰を推奨し、容認するものではありません!


またすべての教師が悪いと言っているのでもありません、個々においては立派な先生もいる事を知っています。


むしろ憎むべきは現在の学校のシステムなのかも知れません。


政治であろうと建設業界であろうと医療業界であろうと、新しい試みに抵抗するのは長年に渡って慣習された『システム』だとは思えないでしょうか?


話しがだいぶそれましたが、この方に気持ちを切り替えるアドバイスをさせて頂き…


すぐに警察に行き捜索願いを出し、学校側の今回の対応も含め、すべて正直に話してくる様話したのでした。


この方は自分自身離婚した夫から受けたDVの事で、警察に保護を求めた事も度々あり…


警察から「またあんたか?」と嫌な顔をされ取り合って貰えないのでは?という一抹の不安もあった様ですが…


私は今日を限りにそうした卑屈になる考えや思考パターンを変える様に話し、電話を置いたのでした。


すると…数時間後この方から再度連絡が入り「捜索願いを今出してきました、有難うございました」と先程までとは違う元気な声に私も少しばかりホッとしてしまいました。


この方もこの先多くの試練に出会うかも知れませんが、家族皆で力を合わせれば乗り切って行けるに違いありません。


合掌