1月2日に平成最後の皇居一般参賀、靖国神社参拝、そして恒例の新春刀剣実技、新作刀剣展を見てきました。
去年の5月に逝去された吉原義一先生の作品、一期一会(私の群水刀にタイハイが似ている好きな刀です)を改めて拝見しご冥福を祈りました。


吉原義一先生は生前
「刀は一枚ものが一番強靭」
「心鉄を皮鉄で包む製法は刀工が仕事を楽にするため」
と貴重はお話を伺ったことがあります。
私が
「と言うことは一枚もの軍刀は心鉄、皮鉄の複合構造の刀より強靭であると捉えていいのですか?」
と質問すると
「そうです」
と威風堂々お答えになられました。


この話を伺ったのは靖国神社神職の送別会のことでした。
吉原義一先生の他にも、そうそうたる刀剣界の重鎮職方、大先生ばかりでした。

私は靖国神社神職の方から
「この人は軍刀だからって馬鹿にするなよ、みたいなことをやっている人です」
と紹介を受けました。

その後、多くの大物職方の先生が軍刀の正当性を私に語りに来ました。
その中でも若い吉原義一先生は一番力強く「軍刀最強」を語って戴きました。

刀剣界のサラブレッド吉原義一先生に軍刀の正当性を立証するようなお言葉賜り感無量の思い出です。