つづき 、というにはかなり時間があいてしまいましたが、キャンベラ社会科見学のレポートをもうちょっとだけ。


オーストラリア戦争記念館 Australian War Memorial を見たあと、あわててサンドイッチを食べて今度は国会議事堂 the Parliament of Australia見学ツアー です。

ツアーは無料。ここに限らずキャンベラは国立のものが多くて、着いてからほとんどお金を使いませんでした。



議会の仕組みなど詳しくは、国会議事堂のウェブサイト などにたくさん書かれているのでスキップしますが、それにしても驚くのはどこまでもオープンな感じ。日本の国会議事堂とはだいぶ雰囲気が違います。


正面玄関を入ったところのホール。建物の正面がアボリジニーの大地を表わしていて、このホールはそこへやってきた欧米の文化がテーマということで、イタリアとベルギーから持ってきた大理石などを使っているそうです。




中央のホール。この左右両翼にそれぞれ、下院と上院があります。


日本の衆議院にあたる下院 House of Representatives。テーマカラーのグリーンで統一されています。テレビでよく見るのはこちらですね。小選挙区で選ばれた代議士が全部で150人と日本に比べるとずいぶん小ぶりですよね。


日本の参議院にあたる上院 Senate。こちらはピンク。さらに小さくて76人。各州から均等に12名ずつが選ばれる仕組みになっています(テリトリーからは2名ずつ)。


途中の通路から外を見たところ。奥の角らへんが、首相の執務室だそうですが、あの植込みってもしかしてこの前、財務大臣のジョー・ホッキー Joe Hockey が偉そうに葉巻ふかしてるのパパラッチされた とこじゃない?


ちょっと画像が見つけられなかったのですが、こちらは労働党政権時代のジュリア・ギラードとケビン・ラッドのお家騒動のときによくテレビの記者会見で出てきた場所。これも普通に通ることができる場所。ちょっと感動。




館内には、イギリスから買った、オリジナルの1297年のマグナ・カルタが。マグナ・カルタは30余りが現存するらしいですが、イギリス国外にあるのは、これとアメリカのワシントンにあるものだけだそうです。



慣例法であるオーストラリアの法律の源流は、イギリスにまでさかのぼるので、いわばすべての法律の原点なわけですね。


仕上げは屋上へ。ほんと、テロとか心配ないの?とこちらが気になるくらいのおおらかさです。セキュリティらしいのは、入口のエックス線検査のみでした。



国会は国民みんなのもの、という理念があちこちで感じられて、お国柄の違いを実感しました。遠くには、さっき見てきた戦争記念館が見えます。


見学したのは土曜日だったので議会はお休みでしたが、国会会期中の平日に行けば普通に傍聴できるそうです。今度はぜひ、みてみたいですね。


傍聴したことのある友達のお母さんは、小学校の学級会よりもレベルが低くて幻滅したと言っていたそうですが。


国会議事堂の記念は、マグナカルタの説明と日豪友好の(?)ピンバッジにしました。この本読んでみたけどマグナカルタのこともよく知らなかったので勉強になって面白かったです。




しかし、キャンベラは濃くてなかなか筆が進みませぬ・・・



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