桃太郎の犬と雉！

昔話に登場する桃太郎。

フィクションと思われる方が多いのかも知れませんが、実在の人物のようです。

その正体は、吉備津彦命（きびつひこのみこと）との伝承があります。

吉備津彦命 - Wikipedia

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吉備津彦命とは、「命（みこと）」が付いて神のようですが、「命」とは神レベルの魂を持った人物と考えて善いと思います。

3000年前に神代から人間中心文明に移行しましたが、それでも2000年くらい前までは神の能力を持った人間が少数ながら存在していたようです。

そのような人物に「命」が付けられています。

吉備津彦命、倭迹迹日百襲姫命、日本武尊等です。

吉備津彦命は、四道将軍の一人で西道に派遣されたとなっています。四道とは北陸、東海、西道、丹波の４地域のことで、西道とは山陽道の別名で、現在の山陽地区に当たるようです。

山陽道 - Wikipedia

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吉備津彦命が存在した時代は2000年程前と推定されますが、この頃の都は現在の奈良県葛城市付近にあったようで、葛城王朝とも呼ばれています。古墳時代よりも前の時代です。

第10代崇神天皇の頃から世の中は大きく乱れたようです。魏志倭人伝に記載されている倭国の大乱の時代に繋がって行きます。

この大乱とは、人間と鬼の戦いだったのであろうと考えています。

人間になれない鬼は、人間に霊的に憑依して人間に成り済まし、人間社会を混乱に貶めて行き、全国を巻き込んだと推測されます。

そこで、鬼退治に派遣されたのが、四道将軍だったのでしょう。

吉備津彦命が、担当した西道は、特に鬼の力が強かったと考えられます。現在の岡山県にある鬼ノ城、香川県女木島の鬼ヶ島等、桃太郎伝説の中心の場所でもあります。

よって代表的な桃太郎とは、吉備津彦命のことになるのでしょう。

もちろん吉備津彦命だけでなく、桃太郎と呼ばれた人物は他地域にもいた可能性があります。愛知県、岐阜県にも桃太郎伝説がありますから。

桃太郎の眷属と言えば、犬、猿、雉（鳥）です。

桃太郎 - Wikipedia

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この眷属は、単純な動物ではないと考えています。

吉備津神社縁起物によると、吉備津彦命は犬飼健命（いぬかいたけるのみこと）という部下がいた。犬飼、猿飼部の楽々森彦命（ささもりひこのみこと）、鳥飼部の留玉臣命（とめたまおみのみこと）という三人の家来と共に、鬼ノ城に住む「鬼」を退治したとされています。

「犬飼健　=　犬」「楽々森彦　=　猿」「留玉臣　=　雉」

ということにもなります。

おそらく、三人の家来も普通の人間ではなく、それぞれ犬、猿、雉に変身して運動能力を上げることが出来たのだと思われます。

そうでないと、桃太郎である吉備津彦命も含め、強い鬼を退治することは不可能だからです。

現代では変身なんて漫画の世界だと笑われますが、古代は覚醒した人間にはそのような能力を持っている者も少なくはなかったようです。

桃太郎の眷属「犬」を祀っていると考えられるが、愛知県名古屋市にある伊奴神社です。地名が伊奴（いぬ）だから犬の石像があるようですが、実際には主祭神の大年や伊奴姫神は、犬に変身出来たのでしょう。

また、福岡市にある雉琴神社には、次のような伝承があります。

神功皇后高祖より御坂（三坂）を経て雷山に登り給い層々岐岳（そそぎだけ）にて天神地祇を祀り戦勝を祈り給う後山をさがり（嵯峨里）給い此所に宿陣し給う夜夢枕に日本武尊がたたれ賊徒討伐の法を教えられたという。
雉子の鳴く声を琴の音に聞きて目ざめられ帰還の後日本武尊を祀り雉琴神社と崇め奉り此所を雉琴と名付けられた。

雉琴神社縁起 | 雉琴神社のホームページ雉琴神社は、仲哀天皇の父君、日本武尊を祀り神功皇后が西暦322年に創建した神社です。日本武尊が、相模の国で野原に入り火をかけられ焼打ちにあわれるが、火打石草薙劔により逆火をつけ辛うじて難を逃れ給うたことにより、火焼（ほやけ）、やけどの神として信仰を集められています。

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