あたしの心には
 満たされない 何か
 詰まっている…
          
 からっぽじゃないんだよ
           
 ぎっしりと
 重い何かが 入り込んでいて
 人の愛や情が浸透しない
 
 だから 虚しいんだよ
 だから 寂しいんだよ
 
 余裕のない心を
 からっぽにするには
 孤独になること…
 
 自分を孤独に追いやって
 死ぬほど悲しくなると
 人への執着を
 思い出す…       
 
 人恋しくなって
 優しさが欲しくなって
 やがて
 あなたを 思いやる…
 
 いつもの自分に
 戻るんだ
 
 忘れている 人間性を
 人から離れることで
 取り戻す
 
 だから 近寄らないでね
 あたしの心が
 病んでいるとき…
 
 手を出さないでね
 瞳の奥に
 生気がないとき…
 
 あたしは あたしなりに
 苦痛から 逃れる…
 努力をしてるんだ
 
 いつもと違うことを
 どうか 指摘しないで…
 
 あなたへの気持ちが
 消えた訳じゃない
 
 あなたへの慈しみが
 無くなった訳じゃない
 
 二人の世界を
 壊したくなくて…
 
 この出逢いを
 悔やみたくなくて…
 
 あたしは… あなたから
 離れるんだ
 
 すべてを放り投げ
 生まれ変わる
 
 つまらない自分から
 脱皮した自分へと…
 
 
 そうやって
 妄想を現実に変え
 理想を錯覚で塗り潰し
 仮の姿で…
 生きていく
 
 嘘の自分を 嘘で固めて
 心の重さを…
 軽くする
 
 見せかけだけの
 生き方なんて
 あなたに
 想像できるだろうか…
 
 
 だけど
 こんな あたしを
 愛してくれる        
 
 あなたも
 同じように…
 孤独なんだね
 
 満足できない
 寂しがりやなんだね
 
 たぶん
 二人は 似た者同士
      
 嘘つきで 自分勝手な…
 
 どうにもならない
   … Egoist