子供を1人育てた

あっという間だった


とうに二十歳を超え

東京で働くという


彼は

わたしから離れ

1人で立っている


泣き虫だった彼は

わたしの

永遠の子供なのだ


だんだん

大人になっていく彼を

眩しく感じる


忙しく過ぎていく中

いつか

帰ってくるとしたら


わたしは

年老いて

彼は

颯爽としているだろう


それでも

彼は

永遠に

わたしの

子供なのである


それだけが

確かな

真実


それだけが

確かな

救い

なのである…