ガザ、停戦。ひとまずこれ以上人が死なないことになってホッとしたけれど、ここが本当のスタートライン。問題の根本解決に向けて交渉するためのテーブルに双方が(少しでも対等に近くなるように:本当に対等になることは国/自治区の立場その他の違いから結局出来ないのだが)着くまでの犠牲が本当に大き過ぎて悲しい。犠牲の大きさの非対称性も悲しい。

支援物資を入れる、漁業水域を拡大する、なんていうイ側の”譲歩”は「当たり前じゃ! それをしなかったら極悪非道すぎるわ!!」という程度のものなので、今後の交渉の詰めがホントに重要。
大体、人道危機に瀕するその他の地域では、自分達の身の安全すら何とか確保できればNGOや国連が支援を行えるのは当たり前なのだ。多少の調整の必要はあれど、人道危機をもたらした張本人側の”許可”なんて要らない。この問題の根本は、強者が東京都23区より小さな場所を壁と武力で囲い込み、弱者170万人を押し込めて物流も移動も外部から最低限(本当に最低限だ、常に足りない)にコントロールしている、そのおかしな状況にある。

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私より2歳年上の、めっちゃ美人なガザのお姉さんから、「お気持ちありがとう。私達、生きてるわよ。いいニュースでしょ?笑」とメッセージが来た。
彼女の振り絞ったような明るさが再び打ちのめされないように、今後の交渉を注視したいと思う。あーよかったよかった、で流されないよう、国際社会に注視してもらえるように努力したいと思う。