お部屋で二匹目のサルスールを見てしまったなみきです、こんにちは。
もう、道は共存しか残されていないようです。←仕留め損ねた

さて、月曜の仕事を終えた後は、遠い友人Aのお家を弾丸で訪ねました。
行き先は、エルサレムからバスで1時間ちょっと、100km超のところにある、
イスラエル国内にあるパレスチナ人の街です。(緯度はジェニンと同じくらい)




どうやって行くかというと、
エルサレムの中でも西、イスラエル側にある
どでかいセントラル・バス・ステーションから長距離バスに乗るのです。
そして、こちらの公用語はヘブライ語です。


(写真を撮り忘れたため、Wikimapiaから拝借)


「XXX番のバスに乗って、どこそこのバス停で降りてね」
と友人にいわれていたので、
ステーションのチケット売り場で聞きました。

並木:「XXX番のバスに乗りたいんですけど」←英語
おじちゃん:「XXX番? 終わったよ! 今日はもうないよ」←どシンプルな英語

えぇっ。まだ18時半なんですけど!
終バス早すぎませんか!

他に行く方法は無いのか聞きたいけれど、英語を分かってくれないおじちゃん。
そしておじちゃんのヘブライ語がほんとに分からない私。
しょうがないので、ヘブライ語・アラビア語通訳でもある友人に電話。
おじちゃんに携帯を渡し、ひとしきり喋ってもらってから
友人にアラビア語へ訳してもらったところ、やっぱり他のバスがありました。ほっ。

バスは一時間に一本。
しょうがないので水とパンを買って、書き物をしながらのんびり待ちました。
するとさっきのおじちゃんが、どすどすやってきて
私の前でなにか大声で言うのです。


おじちゃん:「§‰∃∞∵∬⊿!!!!」←ヘブライ語
並木:「??????」←ちょっとビビっている


見渡すと、離れたところで手を上げる若いねえちゃん。
それを見て手を振ったおじちゃん、ニヤッと笑って私に言うのでした。


おじちゃん:「あの子が同じ街に行くから、一緒に乗りなさい。
       これで大丈夫だろ? じゃ、さよなら。」←アラビア語



アラビア語喋るやないけ!!!
最初からいってよ、おじちゃん……。笑


人が列も作らず群がるチケット売り場で忙しいはずの彼、
行き方が分からず心細そうにウロウロしていた異邦人に気を配ってくれたうえ、
英語とアラビア語しか喋らない私に合わせてくれたのでした。

あーぁ。これだから、憎めないんだよなぁ。
バスから夜景を眺めつつ、耳に残っていた、
おじちゃんのこれまたシンプルなアラビア語を反芻する私でした。


ヘブライ語、もうちょっと勉強しよう。