高齢者さんとキャサリンが教えてくれたこと | 特定非営利活動法人C.O.N

特定非営利活動法人C.O.N

尼崎市を中心に地域猫活動を行っています。地域社会の様々な猫問題に取り組みながら、『共に生きる未来』をめざしています。


キャサリンといっしょに

棺桶に入るんや。




それは、

高齢者さんの口ぐせでした。






そうやね、でも、キャサリンを

看取ってからにしてね、

と、そのたび返していました。





高齢者さんは、

身体中痛いところだらけで

部屋の中を少し動くのも

大変そうでしたが,





テレビの取材にも

快く応じてくれて、

「撮れ高これぐらいで大丈夫か?」

と取材の人を笑わせたり。




持病が悪化し、入院した時のこと

緊急時、キャサリンは

teamねこのてさんで

一時預かりしてもらうのが

定番になっていました。




キャサリンと離れて

寂しがってるだろうと

病院に写真を届けました。




看護師さん達が

キャサリン可愛い可愛いと

集まってきてアイドル並や

と自慢げに

電話をくれました。





他方、

大変な事もたびたび

でした。





部屋で倒れたまま

2.3日動けなくなっていたところを

キャサリンのお世話に行った 

猫ボラさんが発見したり、

夜遅くに駆けつけたり、

命に関わるかもしれないような

一大事もありました。





どの場面を思い出しても、

高齢者さんのそばには、

いつも心配そうな

キャサリンがいました。









キャサリンと

離れ離れになったら、

高齢者さんは生きる力を

失くしてしまうと思います。





病気がひどくなって 

猫のお世話も大変なんですがら

一日も長く、一緒に、

いさせてあげたいんです。

何か方法はないですか?





そんなケアマネさんからの相談で

私たちは、

高齢者さんとキャサリンに出会い、

高齢者とペットの

訪問支援を始めました。







高齢者さんの身体の痛みは、

だんだん酷くなり

階段の上り下りもとても辛く、

今年の1月、

やっと1階のアパートに引っ越しができて

ケアマネも私たちも

ホッとしていました。




キャサリンは

窓から外を覗き、匂いを嗅いだりして

嬉しそうな様子。




これで、

しばらくは落ち着いて

暮らせると

思っていました。









キャサリンといっしょに

棺桶に入るって言ってたやん

と泣きながら、





ケアマネさんは棺に

キャサリンの写真を

入れました。




入院の時の

あのアイドルの写真でした。









ちょうど一年前、

高齢者さんは

これまでのお礼にと

高そうなチョコレートを

くれました。






お金も、

買いにいくことも、

大変だったはずなのに。









人も動物も幸せに・・・




これまでも、

何度も使ってきたフレーズですが、

ウワベだったような

気がしています。




高齢者さんとキャサリンに

とても大切なことを

教えられました。





お礼を言うのは、

私たちの方かもしれません。









キャサリンのことは

あいつらがおるから、

何とかしよるやろ

って、

天国から心配はしてないと

思うけど、




貴方のことを

必死で守ろうとしてた

キャサリンは、




teamねこのてさんの

シェルターで

穏やかに

暮らしていますよ。





しばらくは

とても寂しそうでしたが・・





安心して

くださいね。