いつの話なんだと思われるかもしれませんが2017年4月に一泊で中仙道の木曽路を自転車旅してきました。

 

 

木曽路を旅するにあたり自転車での出発地点・長野の塩尻駅を目指し新宿から朝一の特急あずさに飛び乗りました。もちろん自転車はバラして輪行袋に入れての輪行スタイルです。

 

 

旅用の自転車ランドナーでの輪行もかなり慣れてきて、一番小さく収納できる「フォーク抜き輪行」も片つけまで30分ほどでできるようになってきました。

自転車のバックに輪行袋を放り込んでおけば、走るだけ走って乗って帰るのが面倒なら輪行袋に詰めて電車で帰ってこられる気楽さが気に入ってます。

 

話ののっけから余談ではありますが、私の使っている輪行袋は浅草の旅自転車専門店「オオマエジムショ」が特注で販売しているフォーク抜き輪行専用の最小・最軽量モデルです!成人男性の掌と同じ程度の大きさですから、日帰りツーリングなどで持っていくのを迷う荷物の多いときも気楽に自転車バックに入れておけます。

輪行作業に慣れは必要ですがなかなかによく考えられていて、フォーク抜き輪行用の輪行袋では大きさ軽さも含めて他に替わる物がないと思っています。

 

 

自転車旅と言うと何が何でも自転車で!とストイックな考えが頭をよぎりますが、ロードバイクと違いツーリング車は旅を楽しむ道具の一つです。電車での移動も楽しみの一つなので車中では本を読んだりおしゃべりをしたり、お酒を少々に駅弁を食べたりします。何気に私はこの電車での移動がワクワクして大好きです!

 

 

2017年4月11日は長野に近づけば近づくほどに天気が悪くなり、塩尻では雪が降り始めていました。この時点で気分はかなりブルー(泣)それでもやむだろうと自転車を組み立てて走り始めますが、5cmほども積もってくるとさすがに走れません。

 

 

わずか30分程で自転車は諦めて翌日に希望をつなぎ、中央西線で宿泊地の木曽福島に向かうことにしました。

途中、奈良井で降りるかどうか迷いましたが、奈良井宿まで少し歩くようでしたし自転車を持ったままでは移動もままならない為今回は断念せざるおえません。

 

 

中央西線は塩尻と名古屋を結ぶ木曽川沿いの路線で、基本名古屋へは常に下っていますので標高が下がりつづけるようです。奈良井辺りでは塩尻での雪は嘘のように雨に変わりました。

 

 

奈良井や鳥居峠に後ろ髪を引かれながら40分ほども電車に揺られたでしょうか?雨の木曽福島に到着しました。

木曽福島駅は町を眼下に見下ろせる小高い丘の上にあります。小じんまりとした静かな町並みが印象的です。

 

 

小雨の中一部に昔の宿場町跡が残るという町を一回り。昭和の町並みがそこここにみられる景色は初めてでもとても落ち着ちつくものですね。

 

 

 

途中創業300年という老舗の蕎麦屋「くるまや本店」でお蕎麦をいただき小腹を満たし宿場町跡へ。

 

 

途中木曽川の力強い流れをみながら、脇の崖屋造りの家々を眺めます。

 

 

それにしても木曽川は水量が豊かで綺麗です。翌日のツーリングでその訳がよくわかるのですが、こんなところだからこそ造り酒屋が多くお酒が美味しいのは納得できます。

 

 

 

福島宿の面影を残す上ノ段地区です。他の場所にもあった昔の建物はほとんどが火事で焼けてしまったとのことで50mほどでしたが、当時をそのままに留める美しい町並みでした。夜は食事ができるとのことで寝る前に一杯ひっかけにこようと考えながらその場を後にしました。

 

 

今回の木曽福島のお宿は木曽福島駅前の「山みず季 URARA つたや」さんです。

 

 

丘の上にありますから眺めはいいし、料理は手が込んでいて美味しく、近年リニューアルしたとのことで綺麗な旅館でした。お値段もそれなりですが私のような40歳超えのオヤジでも満足できました。

 

 

 

 

うえのお造りは「うらら」という生食用のマスのお刺身です。ここでしか頂けないということでしたが、臭みもなく仄かに甘みを感じる美味しいお刺身でした。

 

 

 

 

味も優しく上品で品数も豊富なので驚くほどにお腹が一杯になりました。美味しいものを少しづつ沢山いただけるのは贅沢ですね。

 

 

 

食事とお湯をいただき「さあ上ノ段地区の宿場町跡に一杯ひっかけに」と思ってはいたのですが、食事の時に美味しくて沢山頂きすぎた地酒の「七笑」が良くなかったのか、体の疲れか気苦労か?そのまま朝までまぶたが開くことはありませんでした(笑)

 

2に続きます。翌日のツーリングはまた時間ができたら書こうと思います。