前日の雨が嘘の様に二日目は気持ちがよく晴れ渡りました。

現金なものであれだけ落ちていた気持も右肩上がりです。

 

 

道も大方乾いているみたいでひと安心。目指すは木曽路最南端の馬篭宿です。木曽福島からは40kmほどという事で妻籠宿、馬篭宿と続けてゆっくり観られるのではと心がはずみます。

 

 

奈良井宿を棒に振ったので勇み足気味ですが、先ずは旅館前で自転車を組み立てて「七笑」の酒蔵に向かう事にしました。

 

 

今回の旅館の予約を取るのに気を付けたのは旅館での自転車の置場です。旅館のどこか屋根のある所に置かせて貰えるか、駄目なら輪行袋に入れた状態で部屋への持ち込みが出来るのかを詳しく確認しました。

いざ旅館に着いてみたらダメだったでは夜が心配です。

「山みず季URARAつたや」さんでは玄関入ってすぐ脇に置かせていただけるという事でひと安心でした。

 

 

丘を下り5分も走ったでしょうか、木曽福島の町の中に七笑の蔵元はあります。試飲させて頂きながら気に入った物を郵送していただきました。

私は日本酒をあまり頂けるクチではありませんが、旅館で飲んだものは軽すぎず華やかな飲みやすさがありとても気に入りました。

一年後に旅館に確認しているわかった事ですが、その時のお酒は「七笑の吟醸」だという事でした。

 

 

さあ、野暮用も済んだ事ですし木曾川添いを馬籠目指して走ります。19号線を行けば舗装もきいていて快適なのですが、代わりに車通りも激しいので、走れるところは昔の面影を残した旧道を走りたいものです。

 

 

塚のような小高い丘の上にある「御嶽神社」の御嶽遥拝所。木曾の道筋で御嶽山が仰がれるのは鳥居峠とこの御嶽遥拝所だけと言うことです。木洩れ陽の中の石の鳥居がとても神々しく感じられます。

 

 

旧中仙道沿の寝覚の床への下り口にある「民宿いせや」さんの前で。木曾川添いの国道19号とは違い、旧道はそれなりに上っていて山を開いて作られています。道も山の背に沿って曲がっていいるので、景色に変化があって走っているだけで楽しくなります。

 

 

寝覚の床に下りる前に旅人がひと息ついたと言う土間です。

訪れた時は休館日との事でしたが、親切にも見学させてもらえました。写真の奥に長い土間だけでなく、囲炉裏端、大名も泊まったという畳の間などとても興味深く見せて頂きました。

 

 

「旅館いせや」さんから自転車で5分ほど下ると国道19号、中央西線の線路と共に「寝覚の床」を眺める事が出来ます。国道19号沿いのお蕎麦やさんの駐車場に自転車を停めて寝覚の床に。結構急な階段を下り、線路の下を通って行きます。

 

 

この寝覚の床、近ずくと思っていた以上に岩が大きいのです。水面から5m以上は優にありますし、もちろん手すりの類はありませんので、恐がりの私はおっかなびっくり覗きこむ始末です。

寝覚の床はただ奇岩と言うだけではなく中央にお堂があり、浦島太郎が玉手箱を開けたという伝説の残る場所だそうです。海からかなり離れていますし、浦島太郎は砂浜で玉手箱を開けたイメージなのでピンと来ませんが面白いですね。

 

 

「木曽路はすべて山の中である」で始まる島崎藤村が書いた「夜明け前」と言う有名な小説の冒頭どうり、木曽川を中心に左右はずっと山。結構急なところもありますから生活にクルマは必要だと思いますが、地形に沿って作られた風景が心地よく感じられました。

 

 

雄大な木曾川を支える多くの支流はみんな水が青く豊かで綺麗です。酒蔵が多くお酒が美味しいのも頷けます。季節柄民宿などに泊まれば、おいしい山菜でお酒を頂けるかと思いましたがその辺りの楽しみはまた次回に(笑)

 

 

そう、木曾川添いを走っていると水力発電所も多く見かけました。下流に行くほど川幅は広く、水流はおだやかになっていきます。

 

 

妻籠宿の手前までやって来ました。かなり南下して来たのを感じます。塩尻での雪が嘘のように暖かく、桜も咲き始めていました。あと一週間で満開というところでしょうか?

 

 

木曽福島から妻籠宿まで40kmほどと、距離としてはそんなにありませんが、途中の寄り道が多く思ったよりも距離を伸ばせませんでした。

毎回思うのですが、のんびりと見て回るなら30kmくらいがちょうどいいかもしれません。

 

 

19号を左折すると妻後宿までは軽い登り坂、ちょっと気分が萎えますが時間も押していますので少し急ぎます。妻籠が見えた辺りでほっとしました。馬篭はこのさらに先、今回は断念せざるおえません。

 

 

やっと着いた思いです(笑)舗装の効いた道を自転車でこれですから、徒歩で旅をしていた頃はこの比ではなかったのでしょう。

 

 

写真のように一区画丸々宿場町の風情を残しています。

さすがに道は舗装路になっていますが、まるでタイムスリップしたみたいです。

 

 

それにしても外国人観光客の多いこと。午前中はアジアで、午後はヨーロッパだと妻籠で働く人が言っていました。自転車に荷物を積んでいるのが珍しいのか、何人もに声をかけられましたが「ナイスバイシクル!」以外全くもって言葉がわかりませんでした。

 

 

それにしても美しい風景です。残すことや住まうことを考えると大変なことが多いのでしょうが、このような景色と一緒に何か大切なものもなくしてしまったのではないかと思いました。

 

 

初日が雪というアクシデントもありましたが、とても心に残る自転車旅になりした。往時の風情を今に残す宿場町跡もいいですが、雄大な木曽川と、昔の旅人が徒歩で行き来した街道に思いをはせながら自転車で走るのもまたいいものです。

奈良井宿も馬篭宿もまだ見てはいませんし、又時間を作って訪れたいと思います。

 

これを書いている2018/05/18現在、また自転車でしか見られない景色を訪ねて、今年は飛騨高山にいけたらいいなと考えています。

行けるのかな?(笑)

いつの話なんだと思われるかもしれませんが2017年4月に一泊で中仙道の木曽路を自転車旅してきました。

 

 

木曽路を旅するにあたり自転車での出発地点・長野の塩尻駅を目指し新宿から朝一の特急あずさに飛び乗りました。もちろん自転車はバラして輪行袋に入れての輪行スタイルです。

 

 

旅用の自転車ランドナーでの輪行もかなり慣れてきて、一番小さく収納できる「フォーク抜き輪行」も片つけまで30分ほどでできるようになってきました。

自転車のバックに輪行袋を放り込んでおけば、走るだけ走って乗って帰るのが面倒なら輪行袋に詰めて電車で帰ってこられる気楽さが気に入ってます。

 

話ののっけから余談ではありますが、私の使っている輪行袋は浅草の旅自転車専門店「オオマエジムショ」が特注で販売しているフォーク抜き輪行専用の最小・最軽量モデルです!成人男性の掌と同じ程度の大きさですから、日帰りツーリングなどで持っていくのを迷う荷物の多いときも気楽に自転車バックに入れておけます。

輪行作業に慣れは必要ですがなかなかによく考えられていて、フォーク抜き輪行用の輪行袋では大きさ軽さも含めて他に替わる物がないと思っています。

 

 

自転車旅と言うと何が何でも自転車で!とストイックな考えが頭をよぎりますが、ロードバイクと違いツーリング車は旅を楽しむ道具の一つです。電車での移動も楽しみの一つなので車中では本を読んだりおしゃべりをしたり、お酒を少々に駅弁を食べたりします。何気に私はこの電車での移動がワクワクして大好きです!

 

 

2017年4月11日は長野に近づけば近づくほどに天気が悪くなり、塩尻では雪が降り始めていました。この時点で気分はかなりブルー(泣)それでもやむだろうと自転車を組み立てて走り始めますが、5cmほども積もってくるとさすがに走れません。

 

 

わずか30分程で自転車は諦めて翌日に希望をつなぎ、中央西線で宿泊地の木曽福島に向かうことにしました。

途中、奈良井で降りるかどうか迷いましたが、奈良井宿まで少し歩くようでしたし自転車を持ったままでは移動もままならない為今回は断念せざるおえません。

 

 

中央西線は塩尻と名古屋を結ぶ木曽川沿いの路線で、基本名古屋へは常に下っていますので標高が下がりつづけるようです。奈良井辺りでは塩尻での雪は嘘のように雨に変わりました。

 

 

奈良井や鳥居峠に後ろ髪を引かれながら40分ほども電車に揺られたでしょうか?雨の木曽福島に到着しました。

木曽福島駅は町を眼下に見下ろせる小高い丘の上にあります。小じんまりとした静かな町並みが印象的です。

 

 

小雨の中一部に昔の宿場町跡が残るという町を一回り。昭和の町並みがそこここにみられる景色は初めてでもとても落ち着ちつくものですね。

 

 

 

途中創業300年という老舗の蕎麦屋「くるまや本店」でお蕎麦をいただき小腹を満たし宿場町跡へ。

 

 

途中木曽川の力強い流れをみながら、脇の崖屋造りの家々を眺めます。

 

 

それにしても木曽川は水量が豊かで綺麗です。翌日のツーリングでその訳がよくわかるのですが、こんなところだからこそ造り酒屋が多くお酒が美味しいのは納得できます。

 

 

 

福島宿の面影を残す上ノ段地区です。他の場所にもあった昔の建物はほとんどが火事で焼けてしまったとのことで50mほどでしたが、当時をそのままに留める美しい町並みでした。夜は食事ができるとのことで寝る前に一杯ひっかけにこようと考えながらその場を後にしました。

 

 

今回の木曽福島のお宿は木曽福島駅前の「山みず季 URARA つたや」さんです。

 

 

丘の上にありますから眺めはいいし、料理は手が込んでいて美味しく、近年リニューアルしたとのことで綺麗な旅館でした。お値段もそれなりですが私のような40歳超えのオヤジでも満足できました。

 

 

 

 

うえのお造りは「うらら」という生食用のマスのお刺身です。ここでしか頂けないということでしたが、臭みもなく仄かに甘みを感じる美味しいお刺身でした。

 

 

 

 

味も優しく上品で品数も豊富なので驚くほどにお腹が一杯になりました。美味しいものを少しづつ沢山いただけるのは贅沢ですね。

 

 

 

食事とお湯をいただき「さあ上ノ段地区の宿場町跡に一杯ひっかけに」と思ってはいたのですが、食事の時に美味しくて沢山頂きすぎた地酒の「七笑」が良くなかったのか、体の疲れか気苦労か?そのまま朝までまぶたが開くことはありませんでした(笑)

 

2に続きます。翌日のツーリングはまた時間ができたら書こうと思います。

今回のツーリングでは大きく3つほど過ちを犯しました。

 

一つはなんとかなるだろうと自分の力を過信しすぎたこと。

もう一つは走るコースの下調べが甘く、時間の管理ができなかったこと。

最後が、まだシーズンではなく通行止めの策をくぐり走ったことです。

 

まあ、2つめまではいつもの事なのですが、3つめは何かあっても自己責任ですし、一つ間違えるとお他人様に迷惑をかけることにもなりかねません。

これは走ってみて特に実感しました。今回はたまたま何事もなく走りきりましたが、反省してます。

 

 

焼山峠からゲートをくぐり乙女高原を目指しますが、ここからがクリスタルライン!こんな感じで当然人っ子一人いないのです。

それに、私の調べたところではここ焼山峠から黒平までは何しろ降っているはず . . . !でも登ってました(泣)

 

そうそう、あまりに怖い光景で写真に残せなっかたのですが、焼山峠には「子授け地蔵」というお地蔵様がいるのです。子供が授かったら一体お地蔵様を奉納するということで、100体以上はいるのではという数のお地蔵様が子授け地蔵の周りを取り囲んでいました。

シーズンオフなので当然誰もいませんし、辺りも妙に静かに感じてすぐにその場を後にしました。

 

 

 

 

2時を回っていたせいか日の光も弱く、色も暖か味を失ってきていました。この辺りは湿地帯で写真のような場所が多く淋しい景色です。

 

 

そんな湿地の景色を写真に収めていると空から一条の光の束が!「えっ!宇宙人?もしかしてお迎え?」何てことは当然なく、たまたま木々の間から光が差し込んだだけでした、残念です。

 

 

 

乙女高原をこえるとこのような林道がしばらく続くのですが、どうですこの淋しい景色。私は割合一人が好きですが、こう言った一人は心細くて嫌です!(笑)

 

そしてこの先からは黒平まで垂直距離で500mのダウンヒルです。

 

 

 

周りの山の頂を目の高さに見ながら眼下は絶壁です。川なんだろうな〜という水の流れがはるか下に見えるのには、よく登ってきたな〜と自分を褒めたくなる程でした。

 

 

幅は狭めでカーブの多い道は、落石も多く、そこそこに斜度もあるためスピードがでますから注意が必要です。カーブを曲がった先にバレーボール大の石が落ちているなんてことも幾度かありました。

 

写真の岩も大きくて凄い迫力でした!奥の自転車と比べるとその大きさがよく分かって貰えると思います。

 

 

なんか初めて見る形のダムですが、ようやく黒平まで降ってきました。路面も濡れていましたし、気を使いながらのダウンヒルは想像以上に疲れるものです。

途中分岐があるのですが本当に道を間違えなくてよかったです。と言うのも携帯の地図ではこの辺りは道が表示されないのです。山の中では文明の利器もお手上げってことで次回からは地図を持参します!

 

 

 

この頃には山間はだんだんと日の光が届きづらくなってきていまいた。4月終わりはまだ日が短いんですね。

私が読んだ本では黒平の集落からは昇仙峡まで降っているはずだったので、この時点ではまだ時間にもゆとりがあると思っていたんです。だって昇仙峡から甲府市内までずっと下りなのは知っていたからです。

 

 

 

でも黒平の集落からはもう一山登り . . . (泣)

太陽も勢いをつけて沈むように感じますし、辺りはどんどん薄暗くなっていくんです。街灯は一本もなく、気温もぐっと低くなっていきます。追い打ちをかけるようにここまで酷使してきた脚が売り切れペダルを回せなくなってしまいました。

 

 

 

山(峠?)を越えるためには何しろ歩くしかありませんでした。

「頂上まで着けば後は下り一辺倒でなんとかなるはず。」そうでも考えないと先に進めなさうそでしたし、もう4時を回っていましたから日の落ちるのも時間の問題です。

日が落ちたら身動きが取れないでしょうし、何しろ山の中なので道があっても車も通らない。飲み物もだいぶ前に底をつき、食事も昼過ぎにカップヌードル1個でしたからお腹も空いていました。

 

 

 

何時だったでしょう?ようやく頂上に着いた頃にはもう少しで太陽が山に隠れようとする頃でした。

ありがたいことに思っていた通りここからはずっと下り、途中カーブを曲がると50m程先に鹿が三頭道をふさいでいるなんてこともありました。すぐに林の中に隠れてしまいましたが、後になって熊でなくて良かった. . . と心から思いました。山の中ですし動物でてきて当たり前なんですね(泣)

無事に昇仙峡の夫婦木神社までたどり着いた時には肩の力がぬけて気が楽になりました。

 

余談ですが夫婦木神社の御祭神はイザナギの命・イザナミの命で、夫婦和合子孫繁栄のご利益があるそうです。男女のシンボルの形をした奇木、霊木が祀られていて、車の免許を取り立ての頃になぜか男同士でお参りしました(笑)

ぜひ今を盛りとときめく素敵なお二人にお参りしていただきたいものです。

写真奥の小さく見えるのは金櫻神社だったと思います。

 

 

 

昇仙峡は渓谷と奇岩で有名な景勝地です。シーズン中の天気のいい日なら雄大な岩山と谷を流れる清流が気持ちよく楽しめます。しかしこの時はシーズンオフの夕暮れ時、渓谷脇の国道ということもあり人影もほとんどなく薄気味悪く感じました。

 

暗い下りの道を無灯で甲府市内に向かいながら「なんでライト持ってこなかったかな?」と思いましたが後の祭りです。

輪行では自転車はできる限り軽い方がいいので、この日はライトを持たずに来てしまいました。こんなに遅くなるとは思いませんでしたから。やはりツーリングは何があるかわかりません。

 

 

甲府の市街に着こうという時夕闇に富士がきれいに見えていました。甲府からこんなに見えるなんて思ってもいませんでした。

 

 

3時には着いているはずだった山宮温泉に6時到着、もう何しろ先ずは食事です!空腹もありましたが、山宮温泉の食事はおいしかったです!

その後の温泉もまた疲れた体に染み入るようで格別です!苦労しないとこの喜びは味わえません。

ゆっくりしていたかったのですが最終のスーパーあずさは21:09甲府発なのです。19:30には山宮温泉を出なければなりませんでした(泣)

 

 

山宮温泉から甲府の駅までは30分ほど。

自転車をバラしての輪行準備に時間を取られましたが、無事にスーパーあずさに乗ることができました。

 

帰れてよかった . . . 。

 

途中山の中での野宿も考えましたが、何とか無事ですんでよかったです。

 

単独行はこれからもすると思いますが、経験を積んであんな怖い思いは二度としないようになりたいです、ほんと(笑)

 

塩山の辺りはほぼ斜面で、クリスタルラインに向かうというコトは山を登って行くコトになります。

 

 

クリスタルラインは山梨市牧丘町窪平から北杜市高根町清里まで、標高1,000m以上の森林地帯を抜ける総延長68.1kmのいわゆる林道です。

 

塩山からクリスタルラインに向かうには、国道219号を登り乙女湖を目指すルートと、206号を鼓川沿いに焼山峠に登る大きく二つのルートがあります。

私は若干距離が短いので、山梨市牧丘町の鼓川沿いの高台にある鼓川温泉を通り、標高1700mの焼山峠を目指しました。

 

 

恵林寺からも登りという事もあり道を間違えると面倒ですから206号に入る目印は必要です。川を渡る橋の手前のガソリンスタンドを右(実はここからが206号)、馬刺し屋?のある交差点を左に曲がると206号という事をザックリと頭に入れて走り出します。

 

 

上の写真がその馬刺し屋です。山梨はそれなりに馬刺しが有名で子どもの頃から食べていましたから、馬刺しをつまみながらビールなんて考えましたがここは先を急がねば!間違ってしまうとここで旅が終わってしまいかねません。

 

 

 

国道の他に平行する脇道があればもちろんそちらを優先ですね。多少道の悪いところがあったとしても国道と比べて昔と変わらない風景が多く残る脇道の方が自転車での旅にはしっくりくるからです。

 

 

 

実は今年は雨などもあって桜をゆっくりと観に行けなかったのが心残りでした。もう5月だって言うのにこれが咲いているんですね桜!それに菜の花や桃の花まで。標高が高くなると気温も下がるからなんでしょうね、登れば登るほどに桜が見頃になっていく、これは最高に嬉しかったです!

 

 

 

国道は山の側面を山肌を縫うように走り、田畑は鼓川に添って谷になったところに作られてます。家は国道寄りかそれよりも高いところに建てられているのがほとんどです。この辺りは谷間が緩やかに広がっていて心のふるさと的な眺めです。昔の人は自然の地形と上手に寄り添って生活していたんですね。

 

 

坂を登るほどに風は涼しく心地よく、葉と葉のすれあう音と川の流れる音が耳によく届きます。もうだいぶ登ってきましたからそろそろ一休みしてコーヒーを飲む事にしました。

 

 

妙見尊という車道のすぐ脇の小さな神社が桜吹雪で、適度に日陰にもなっていましたから腰をかけさせてもらって湯を沸かします。

 

 

コーヒーはインスタントですし大して美味くもないはずなんですがこういう時は悪くないんですよね。車もほとんど通りませんから車道の脇とは思えないほど静かで、いつもガチャガチャしている私の脳みそが動くのをやめてるみたいに落ち着いていました。普段の生活も、仕事の事も考えない、優しく流れる風が頭の中の余計なものを全て運んで行ってしまったみたいです。

 


もっとゆっくりしていたかったんですが時間も押していますので程ほどに、右手に鼓川温泉を見ながらペダルを回します。この鼓川温泉は山梨市市営の温泉で風景を楽しみながらゆっくりと露天風呂につかることができるそうなんです。

地図だと結構近く思えたのですが流石に登りは標高が高くなるほどにキツくなっていきました(涙)

 

 

 

 

坂はきつくても、初めて目にする景色に心が奪われます。

徒歩では距離が稼げず、車は制約も多くスピードが速すぎる。最小限の荷物を積んで、時速20km/hくらいで走るツーリングバイクは何とも丁度いいスピードなんです。

 

 

 

道の色々な場所に小さなお地蔵様や仁王様がいらっしゃいます。立ち止まって手を合わせ旅の無事を祈ります。

 

 

 

まさか登りで10%の斜度標識に出会うとは思いませんでした。スピードも一桁代、これはもう自分との戦いです!とか書きたいところですが度々自転車から降りては脚を休めます。とてもじゃありません、心はポキポキと軽い音を立てながら折れ続けました(泣)

 

 

 

写真が小さいので分かりづらいと思いますが、最終的に斜度表示は14% !! そしてその後に現れたのはいつ終わるとも知れない九十九折の坂道でした(泣)

 

 

13時、遅めの昼食を頂き焼山峠に着いたのは14時近くだったと思います。それにしても道があっても標高1,700mは山の中です。晴れていても薄気味が悪いと言うか、恐ろしさを覚えました。街灯もありませんから日が落ちれば月明かりでもない限り一面真っ暗闇でしょうし、昔の人が山を神格化したのもわかるような気がします

 

 

12時には焼山峠に到着予定でしたからこの時点で2時間の時間オーバーです。ここで大人しく来た道を引き返していたら『ちょっと辛かったけどホント!最高のツーリングだったね!えへへっ!』とかって綺麗に締めくくれたんですけど . . . 。

 

怖い思い出は次第に頭の中から抜けていくようです。最終の次回はできるだけサラッと書きたいと思います。

暖かくなってきたゴールデンウイーク前に山梨にツーリングに行ってきました。

 

今回は仲間と休みの日程が合わないコトから日帰りの一人旅でした。まずは山梨の塩山駅下車、武田信玄公所縁の恵林寺、温泉で知られる牧丘町をこえてクリスタルラインを目指します!

 

 

夜のうちに翌日の輪行の準備はバッチリ!荷物も出来る限りコンパクトにまとめました。今回は標高差があるので寒くなった時の上着、クリスタルラインに近ずくと自動販売機や売店などがないコトから携帯用のバーナーとコッヘルも持って行きました。

 

 

 

一人、新宿から朝一番の特急あずさに乗り塩山に向かいます。ロードバイクでは走るコトがメインですが、ツーリングバイクでは旅を楽しむコトが目的なので輪行しての電車の中の食事も楽しみの一つです。

 

 

9時半頃には塩山駅に到着し、15分ほどかけて自転車を組み立てます。ロードバイクと違ってツーリング車は泥除けや鞄が付いているので少し手間取りますが、輪行が楽になるように自転車を組んでいるので煩わしさもかかる時間も少なくて済みました。

 

 

私のツーリング車は今回、丸石自転車のバルボアです。30年以上前の車をヤフオクで落として直しました。タイヤはちょっと太めの28C、グランボアのエキストラレジェという軽量タイヤを履かせています。ちょっと重たいんですが走りがいいので気に入っています。

 

 

のんびりと支度をして10時過ぎに塩山駅を出発、一路恵林寺を目指します。往年を忍ばせる古びた街並みがいい風情です。

クリスタルラインまではほぼ下りはなく登り一辺倒なのは地図で確認済みですが、天気も良く風も気持ちがいいコトもあってペダルも心も軽いのが何よりの救いですね。

 

 

私はツーリングを計画する時、ある程度ランドマーク的な通過地点を決めておいて、道順はしっかり決めないコトが多いんです。偶然に出会える風景はちょっとした心のご褒美になるコトがあるからなのですが、だからこそ道に迷ったりするのも良くあるコトで今回は恵林寺までブドウ畑を彷徨う羽目になりました(汗)

 

 

上の写真は写真館だった建物です。昭和の看板建築がまたいい雰囲気ですよね。塩山の街にはまだまだこんなノスタルジックな建物が多く残っているみたいです。

 

 

古い街並みや細く入り組んだ道を自転車で流すのは最高のご馳走の一つです!舗装の効いた国道も悪くはないのですが、一本入った旧道や路地を気ままに走れるのは自転車のいいところですね!

 

 

 

 

この辺りは大きな家や石垣が多いんですね。御蔵なんかもチラホラで歴史のある重厚な雰囲気がしました。迷い込んだ道なのでもう一度行けるかどうかは甚だ怪しいところですが、こんなところならまた通りかかってみたいです。

 

 

 

突き当たりを左に進むと綿毛になったタンポポが沢山生えていました。自転車を止めて写真を撮っていると『どこから来たの〜?』とブドウ畑から現れたおばちゃんに声をかけられました。こんなところに自転車で来るなんて物好きね〜と言わんばかりの笑顔でしたが、のんびりと景色を眺めに来ましたと伝えると『ブドウの芽が可愛いからそこの道に入って見ていきなさい。』と教えてもらいました。

 

 

これがそのブドウの芽 . . . !可愛いのかな〜?色がちょっと . . . 。私には良くわかりませんでしたが、おばちゃんの小さな出来事にも楽しみを見出せる心に羨ましさすら感じました(笑)

 

 

そんなこんなでようやく恵林寺に到着しました。山梨出身ですが初めてきました!綺麗に掃除されていて武田信玄公所縁の地として大切にされてるんだな〜と感じます。

 

 

 

建物も華美すぎず、すくっとスッキリした佇まいで見ていて気持ちがいいのです。周りの風景の中に初めかそこにあったようにあるというのは本当に美しいものだなと改めて気づかされました。

 

 

天気良し、景色良し、気分良し!でのんびりし過ぎているコトにこの時は気が付きませんでした。まだ全行程の2割ほどしか進んでいないのにすでに11時半、自分の脚を過信していたせいもありますが、まさか後半であんなに怖い思いをするとは思ってもみなかったんです(泣)

時間が押しているにもかかわらず、40kmなら余裕だね〜とあまり焦りのない我々2人は電車と共にのんびり進みます。天気も良かったからなおさらです。

 

 

国道から一本入ると心和むどこかで見たことがあるような景色、やっぱりツーリングはこうでなくっちゃね!なんてウキウキ走っていたものですから、その手の道の写真を撮ることをすっかり忘れてしまっていました。

 

 

のんびり走りながらも、まず目指すは道中の丁度中間にある人造湖の高滝湖。高滝駅を囲むようにある湖で、ここで昼食を取る予定なのですが方々での寄り道のせいなのかこれがなかなか着かない(-。-;

 

小腹も空いたので上総川間駅でティータイムにすることにしました。

 

 

駅舎の中に自転車を入れるのはどうなんだ?って感じですが外は置くところがないんです。

 

 

真平くんの持ってきたミルでコーヒー豆を挽いて、五井で買っておいた市原アンパンに舌鼓。こういった時のこのすこしの手間って贅沢ですよね、ほんと旨く感じました!

 

 

咎められるんじゃないかとティータイム中に停車した電車にはビビりましたが、何事もなくすんでよかったです(笑)

車掌さんが女性でちょっと意外でしたが、そう言へば帰りに乗った小湊鉄道も女性だったような . . . . 。

 

 

上総川間駅のまっすぐ伸びた線路沿いも例外なく菜の花で溢れていました。あまり考えずに時期を選びましたが3月下旬の小湊鉄道沿いにはまた来てみたいですね。4月上旬なら桜も一緒に楽しめるみたいです。

 

 

上総川間駅から高滝湖の間にあった神社は、畑の中にポコっとあって異彩をはなっていました。鎮守の杜とか言われそうな佇まいです。

今回のツーリングで驚いた事の一つが神社の多さ。えっまた、またって感じに鳥居が見えるんです。神社が多い地域って何か理由があるのかもしれませんね。

 

こんな感じで国道から一本入るだけで思いがけない風景に出会えるのは自転車ツーリングならではです!

 

 

 

う〜〜ん、濃いじゃなくて、旨い!男2人だとこんな写真になってしまいますが、ようやく到着した高滝湖の蕎麦屋で遅めのランチにありつきました。

やはりまずはスカッとビールですね!こういう時はいいんです、ビール飲んでも(笑)

 

 

 

私は鴨南蛮そば、真平くんは天丼とざるのセットです。

小湊鉄道沿いは景色もよく走って楽しいのですが、食事を取るところに事欠くのが難点ですね。

その土地での食事は自転車ツーリングの醍醐味の一つだと思いますが、何より自分の力で走っていくってのが輪をかけて食事を楽しいものにしてくれます。車でピューっと来たのとはやっぱり味が全然違うんじゃないかと思うんですよね〜。

 

あ〜〜〜あまりにお腹が空いていて、高滝湖の写真は撮り忘れました(笑)

 

 

蕎麦屋を出た頃から雲行きが怪しく、時間も押して来ていたのでちょっと飛ばして先を急ぐことにしました。

今回のツーリングのクライマックス!飯給駅から月崎駅の間にある手彫りのトンネル三連発です!

 

 

もちろん国道からそれた山(ヤブ⁇)の中の道で舗装されていないところもあり、道自体なんかオッカナイんですよね〜、トンネルも見ての通り。このトンネル抜けたら違う時代にタイムスリップ!なんて事があったとしても私は疑いませんし、車もすれ違えません!

 


こんなところまだあるんですね〜。千葉にはまだ他にも素掘りのトンネルが幾つも残っているみたいなので、全トンネルを制覇すべくコースを決めるのも悪くないですよね!

 

 

 

トンネルを抜けてすぐにあるのが月崎駅。森ラジオという放送局がある駅で結構有名?みたいです。少しゆっくりしたかったのですが時間も押していて、駄目押しで小雨も降り出したので先を急ぎました。

 

 

どのくらい急いだってこんな感じ。すぐにでも前を走る車に追いつきそうな勢いでした(笑)

 

 

急ぎながらも養老川の近くの丘の上の小学校跡にはちょっと寄ってみました。中には入れませんが今は別の事に使っているみたいです。

それにしても、色といい木の質感といい溶け込むようにそこにあるのが素晴らしいです。

 

 

菜の花畑を右手に見ながら、次のT字路を右に入ると目的地の養老渓谷駅です。天気良かったら最高だったんじゃと思うと来年のリベンジに心が燃えますね!

 

 

という事で、午後4時に養老渓谷駅に到着しました。

足湯は時間の関係で入れず、駅前の店で買った麹から作りました的な甘酒は甘みもなくかなり微妙な味で残念が重なりましたが、安全に自転車旅を終えられたという事でよしとしました。

 

 

五井駅行き、5時を逃すと次は何時なんだ!と言うコトで慌てて輪行袋に自転車を詰め小湊鉄道からの車窓を楽しみに電車を待ちました。

 

 

 

う〜ん、そう言えば街灯ってなかったかな〜と改めて考えるほどに真っ暗で外は何も見えず、アゴは大丈夫なのか?と脚よりアゴの心配をしたほうがいいと言うくらいしゃべりまくってる真平くんを横目に眠りにつきました(笑)

 

それにしても思っている以上に距離進めないものですね。ゆったりと景色を眺めて、気になったところを巡りながらだと30kmがいいところかな?

次の旅では時間にゆとりを持って臨みたい!それが今回の教訓です!

2016年に起ち上がった「旅部」の初ツーリングに行ってきました。

 

 

旅部はいつまでも子供心を忘れないオジさん達が集まって作った、いわゆる自転車ツーリング部です(笑)子供心を今も持ち合わせているのか、心が子供なのか、私は前者ですが他のメンバーはほぼ後者じゃないかと思われるのが残念です。

 

日常を忘れ自転車に荷物を積んで、一泊程度までの旅に出ようと作られましたが、違った意味で日常を忘れなければならない不都合が重なり初ツーリングに漕ぎつけるのに一年が経ってしまいました(泣)

 

 

2017年3月下旬、旅部初のツーリングは千葉の有名なローカル線「小湊鉄道」です。小湊鉄道の始発、五井駅でのショットは実に昭和です。

 

 

菜の花咲く春の小湊鉄道沿いを、始発駅の五井駅から終点の上総中野駅の一つ手前の養老渓谷駅を目指す44kmほどのツーリングです。往路は五井まで輪行、養老渓谷駅を自転車で目指し、復路は輪行で小湊鉄道に乗って帰ります。

 

 

ツーリング車での初輪行でもあり輪行準備に時間を取られ、自転車の組み立てや準備にも手間取り11時45分養老渓谷駅に向けて五井駅を出発しました。荷物も積んだ自転車でのんびり旅を楽しむツーリングですからのんびりゆったり走ります。

 

 

小湊鉄道は映画やドラマなどでも使われる東京近郊の代表的なローカル線で、春は菜の花や桜、秋はきっと紅葉が楽しめるのではないかと思います。

 

 

そうそう、今回の旅の相棒は真平くん。顔が濃くて押しが強めなせいなのか自分はアメリカ人だと言い張ってはばかりません。一部関係者から鷹の爪団のクマに似ているとの噂もありますが、今の所噂の域を出ません。愛車は自ら組み上げた自慢のサーリー・ペーサー!セントバーナードが首に吊るしていそうなフロントバックと、通称タケノコと呼ばれるお気に入りの山菜サドルバックで武装しての快走です(笑)

 

 

私は真平くんのようにフレームから買って組むみたいな贅沢は敵なので、昔から販売しているマスプロ車のエンペラーで後を追いました。リーズナブルな割によく走るいいツーリング車です!

 

小湊鉄道沿線は東京から一時間ほどで着いてしまうとは思えないようなのどかな景色が広がり、終点の上総中野駅まで走っても45kmほどと日帰りツーリングにはうってつけです!

 

 

国道297号線と付かず離れずほぼ並走する形で鉄道は走っていますが、国道はどこも車が多いので一本入った昔ながらの道を走るのがお気に入りです。

車もほとんど来ませんし、何よりのどかな景色に心が弾みます。

 

 

それにしても沿線沿いは穏やかな風景が続き心が癒されます。駅舎も子供心に馴染みのある佇まいでついつい立ち寄りたくなりますから、なかなか先を急ぐ気になりません。

 

 

 

 

もちろん木造の海士有木駅。まだ五井駅からは何駅も行っていないのにこの風情、驚きです。

 

 

天気もよく頬を撫でる風が心地いい . . . 。予定より1時間半押しての出発でこんなにのんびりしていて大丈夫なのか?先が思いやられますが 2. に続きます。

さあ、今回で24インチのエンペラーの組み直しも最後です。

規格の古いモノを買うと苦労しますね(笑)

 

自転車は形になりましたから、最後にバーテープと泥除け(マットガード)です。

 

 

バーテープは色々な素材のモノが出ていますが、ツーリング車なのでダイレクトにハンドルバーを感じるコトの出来るコットンバーテープにします。

 

コットンバーテープはそれでなくてもクラシカルなので、子供が乗るコトを前提に明るくポップな印象になるようにフレームに合わせて黄色をチョイスしました。

 

 

明るい色のバーテープは結構汚れが目立つようになるので、セラックニス(昆虫が植物を介し生まれた天然樹脂をアルコールで溶解して作られたニスで、家具や楽器の塗装に使われるそうです。)を塗って仕上げるコトにしました。

 

飴色になるまで何度も塗り重ねると雨などもよく弾き汚れづらく耐久性が上がるのですが、コットンの風合いが残っている方が好みなので二度塗りで終了にしました。

 

 

なかなかいい感じです!雨や汚れからも適度に守ってくれそうです。

 

さあ、最後に苦心して探しておいた24インチ用の泥除けを、と思ったのですが何度か今のままでツーリングに使って、使い勝手を考えた上で取り付けようとおもいます。

 

 

本所工研では、24インチの泥除けは現在作っていないみたいでとても貴重なのです。失敗はしたくありませんので、取り付け方法もよく考えたいです。

 

今まで組み立ててきた中で一番手がかかり考えるところも多かったのですが、手がかかる子ほど可愛いって言いますし思い入れの強いツーリング車に仕上がりました。

 

早くお揃いのエンペラーでツーリングに行きたいものです。

さあ作業も大詰めです。

 

一泊ほどのツーリングを想定するとサドルバックもあったほうが何かと融通が利きます。サドルバックも四角いモノや円柱を横に寝かしたモノなど形や大きさは様々ですが、満遍なく荷物を入れる為に四角にしたんですが、これを乗せる簡易キャリアがちょうど廃盤でモノがなくなっていることにきがつきました。

 

 

サドルバックを乗せるパイプの面がフラットなモノがいいんですが、今のはみんなしゃくれていてうまく乗らないんです(泣)

 

キャリアをオーダー . . . なんて値の張ることはできませんから、扱いのあるお店に端から連絡を入れ撃沈。最後にサドルバックをお願いしたRSA sun bags の足立さんに問い合わせました。

 

 

翌日現物の写真と共にキャリアの在庫があると連絡がありました!「しゃくれた方のキャリアを送ってくれれば、そこだけ差し替えて送り返しますよ。」って、いやいやいや、そんな失礼なコトをしてもらう訳には行きませんので商品を譲っていただきました。

 

 

実は自転車ツーリングでは自転車以上にどんなバックを使うかとか、どの程度の荷物を持っていくかの方が重要で、自転車は二の次と言うか本来はこの辺りを決めてから考えるコトなんです。

マスプロ車はここが逆なのでそれなりにしようとすると、ちょっと苦心したりするコトもあるんですね。

 

 

サドルは小柄な人用の小ぶりなモノを、クランクは少し長い手持ちのモノを取り付けました。取り付けるだけなのでここはスムーズにかたつきました(笑)

 

いゃ〜長かったですが色々調べていい勉強になりました。今回のブログも次回の第7回で書き終われそうです。

 

 

さあ自転車も形になって来たことですしサクサク進めていきましょう!なんてやっぱり思ってるようにいかないんですよね(泣)

 

 

残るはハンドル周りとクランクと泥除け(マットガード)、前後バック類を乗せるキャリアです。

 

ブレーキの調整の関係もあるもでハンドル周りから。今回は子供の握力でもブレーキがよく効くように、通常のレバーではなく「ギドネットレバー」と言う一般的にはあまり見かけないツーリング車独特のブレーキレバーにするつもりでした。

 

 

ギドネットレバーは普通のブレーキレバーのように握るというよりは引き上げるのでブレーキをかけやすいのと、フロントブレーキのワイヤーが短くなるのでダイレクトに制動力が上がります。ツーリング車の中ではミキストと呼ばれる婦人車によく採用されていたみたいですね。

 

 

取り付けるまで行ったのですが、フロントバックとの兼ね合いで都合が悪く普通のレバーに戻すことになってしまいました。と言うのも、今回フロントキャリアはフォークと泥除けで固定するベーシックなモノだとフロントバックが縦に大きくなりすぎてしますため、フックキャリアと言うハンドル周りから釣る小型で簡易的なモノにすることが決まっていたからです。

 

⭐︎ロードバイクにも小型のフロントバックを取り付けるのに使うフックキャリア。これは大門にあるスポーツバイクの老舗・シミズサイクルさんでの頂き物です。

 

このフックキャリアの為のバックは既にあったので取り付けたところ、バックをハンドルに固定する革ベルトがギドネットレバーと干渉してしっかり固定されません(泣)

 

こんな経緯で通常のレバーが付いています。ブレーキアーチを効きの良いグランボアのセンタープルにしておいたのが何よりの救いでした。

 

 

ツーリング車は現物合わせ的な要素が強く、試してみないとわからないものもあるのである意味では面倒ですが、ロードバイクより寛容で楽しみが多い自転車です。

パーツの選択肢が広く、考える余地が多く残されているところが最高ですね!