以前にもチラッとご紹介した金沢はうら田の「さい川」。
金沢は老舗の森八を始め、美味しい和菓子が盛り沢山。私も幼い頃からその各種の和菓子を当たり前のように食べて来ましたが、中でも取り分け好きだったのがこの「さい川」。最中の間にはお約束の餡子ではなく、優しいミルク風味のウェハース風の物がサンドされています。メレンゲのようなサクッと軽い食感で、ス~ッと口の中で溶けてしまいます。ミルク風味と言う事で洋菓子っぽいのですが、ミルクが主張し過ぎず甘さも控え目、上品な金沢の和菓子文化だからこそ造り得た逸品だと思います。抹茶にもコーヒーにも合う不思議なお菓子です。
数ある和菓子の中でも異彩を放つ存在でありながら、奇をてらった感じは全く無く、むしろ昔からの定番と言った風情です。

郷土の詩人 室生犀星がこよなく愛した犀川の清流を表現したと言うのも素敵。
室生犀星は「ふるさとは 遠きにありて 思ふもの~そして悲しくうたふもの」の句の通り、金沢から離れた地で、犀川の写真を部屋に貼って故郷を思っていたそうです。犀星と言えば、大変な愛猫家としても有名ですから、私としては嬉しい繋がりです。
そんな事を思いながらサクサク食べる、食べる(笑)















昔から、洋服よりもテーブルウェアの方が好きなのですが、このところその熱が高くなっています。洋服はストライクゾーンがかなり狭いのですが、テーブルウェアは各国の様々なタイプに惹かれる為、欲しい物がいっぱいで困ってしまいます。イギリスやフランスの一流ブランドから、北欧もの、ポーリッシュポタリー、日本の作家さん物……悩ましい!


写真の2枚のウェッジウッド皿は、先日の記事で書いたばかりのランドセルの叔父から。
下はお馴染みのフロレンティーンのピンク、上は廃盤になったカーゾン。
フロレンティーンの華やかさは王道ですね。カーゾンのトルコブルー、何とも言えない美しい色合いです。ブレッド&バタープレートの丸みを帯びた四角い形と大きさも使いやすくて気に入っています。
高貴なお皿を使うと、同じお料理でも3割増に感じるお得感!お料理教室をなさっている方のブログを拝見すると、お料理と盛り付けが凄いのはもちろんのこと、普段の食卓でも季節やお料理に毎にテーブルウェアを美しくコーディネートされていてうっとりします。プロの方と同じようには出来ないにしても、日々の食事を少しでも楽しく美味しくする演出・工夫って大切だと思います。
しかし、ウェッジウッドのお皿と言うだけでロイヤルな気分になる我が単純さ(笑)
叔父はウェッジウッド推しです。

ただ、ウェッジウッドはもちろん素敵だと思うのですが、やっぱりフランス物を持ちたい私。フランスで最も有名であろうリモージュ焼はゴテゴテしたイメージが強く(同じ理由からマイセンも苦手……って、そもそも買えないけれど!)、シンプルなデザインの物も今一つシックリ来ませんが、ロワール河畔の優雅なジアン焼(←華麗なるジアンのラインナップ、リンクしています)は憧れの的。花をモチーフにしたデザインの美しいこと!いつかはジアンのお皿や茶器を揃えたいものです。


クレープ専門店で出合った、ブルターニュのカンペール焼(←素朴で明るいカンペール焼ワールド、リンクしています)もジアン焼とタイプは全く異なりますが魅力的。色彩豊かで温かみのある手描きの絵に惚れています。
子供の頃、家族が少なかったせいで何処か寂しさを感じて居た為でしょうか、テーブルいっぱいに使いもしないお皿を並べ立てていたのを思い出します。なので、カンペール焼のように、賑やかで温かな雰囲気のお皿は嬉しくなるのです。
逆に高級ブランドとして知られるハンガリーのヘレンドの代名詞でもあるクールなグリーンは、寒々しいと言うか、寂しい気分になってしまいます。ヘレンドは全般に控え目なデザインで上品なのですが、何れも苦手です。
















またまたウェッジウッドシリーズ。2種類のカップ&ソーサーはマイ母から、写真立てはコンサートを聴きに来て下さった方から頂きました。

叔父の影響か、母もウェッジウッド派になっている?

カップ&ソーサー、右はバタフライブルーム、左はローズゴールド。
どちらもデザイン・形ともに美しく気に入っているのですが、なんとローズゴールドの方がお値段が倍以上します!
施金が多くなるとお値段に比例するようですね。金はどうしても剥がれて薄くなって来たり変色したりするので、取り扱いに気を遣うんですけれどね。
仕舞う時は箱に入れて、まさに箱入り娘の扱いで大事に使っています。食器類に無頓着なpopさんも、ウェッジウッドは特別扱いしています。

料理はお皿でランクアップしますが、もしかすると飲み物のカップやグラスってそれ以上かもしれません。シャンパーニュやワインを分厚いマグカップで飲むなんて有り得ないように、口に当たる素材の厚みで風味にまで影響するのですから。
紅茶好きな私としては、紅茶のカップはやっぱり薄く繊細な方が好きです。
ウェッジウッドはさすが紅茶の国なだけあって、このローズゴールド等は紅茶の香りも立つ最善のフォルム、よく考えられています。バタフライブルームの方は珈琲との兼用型でしょうね。














洗濯物ジャック常習犯のノアゴン。洗い上がりの洗濯物を畳んでいると目敏く見付け、シレッと鎮座なさいます。
写真のウェッジウッドのタオル地シーツも即ジャックされました!
せっかく洗ったのに毛だらけになる~、と思いながらも、ご満悦なノアゴンの顔を見るとついつい許してしまいます。














こちらはノアゴンとバージュが使っているお皿。あ、珈琲カップだけは人間が使っている物ですが、同じシリーズと言うことで。

ノアゴン達のお皿を選ぶポイントは、当然ですが人間とは全く違います。

・あまり深さがあると髭が当たって食べづらい

・かと言って、ただの平たい小皿だと溢しやすい

・軽くて薄いお皿だと不安定

と言う条件をクリアしたのが写真のお皿たち。と言っても、私が買った物ではなく、昔からこの家の食器棚にあったお皿です。
popさんの変わり者の叔父さん~メキシコ留学をして、ある日いきなりフランスでお城を買った~が、何処かの陶器市で買ったらしいです。 かつては陶磁器に月給を全て使っていた人の見立てなので、きっと良い物なのでしょう。裏の刻印字は清山とありますが、これが何焼なのかはわかりません。多分、磁器だと思いますが、未だに陶器と磁器の見分けが出来ません。
味わいのある凹凸感と、何よりこのドッシリとした厚みがノアゴン達に最適な安定感。
popさんの叔父さんも、まさか猫のフードのお皿になるとは夢にも思わなかったでしょうが、相当な猫狂なので咎めるどころか喜んでいます。

どんぶり鉢は飲み水入れに使っています。どんぶり鉢の蓋、本来は蓋ですが、サイズ感が丁度良いので、フード用のお皿に。黄色いお皿はまたたび用。バージュはまたたびのお皿を被るので(笑)、このサイズと丸みがポイントです。


日本の陶磁器もイイですね。
最近、注目しているのは長崎の波佐見焼
(←hasamiの楽しい世界、リンクしています)。北欧スタイルともマッチすると言うことで、お洒落女子に大人気だとか。

でも、今、最も欲しいのは木村涼子さんの洋服のお皿(←悶絶必至の洋服のお皿たち、リンクしています)!でもでも、製造が追い付かないほどの人気で、買いたくても買えません(涙)
リーフとか魚とか、何かを象った楽しい形のお皿に目が無いのですが、洋服の形のお皿だなんて斬新ですよね!リサ・ラーソン
のワードローブシリーズを彷彿させますが、食卓を彩るお皿と言うところがイイですよね。こんな楽しいお皿だったら、大したこと無い食事でもニコニコ食べられそう(笑)

お好きな陶磁器ブランドや、オススメの作家さんがあったら教えて下さい!













繊細な割れ物の敵、参上!
この椅子は完全にバージュの爪磨ぎ専用にされてしまいました。立ち上がってバリバリしているところをキャッチした1枚です。
ちなみに、ノアゴンは「立ち上がり爪磨ぎ」はしません。へんこちゃんは庭の生け垣の木でしています。女の子の方が立ち上がり爪磨ぎが好きなのかなぁ?
皆さんちの猫さんはどうですか?














お布団大好きへんこちゃん。
へんこちゃんなんて名前ですが、実はかなり従順です。日課の私の膝乗りの際も、両手を握って柔らかな肉球を私がニギニギ触りまくっても、「うふふふ」と微笑んでいます。更に調子に乗って、ピアノを弾くマネをさせても喜んでいます。目下、ショパンの練習中!
















popさんのお母さんGちゃん、だんだんと認知症が進んでいましたが、とうとう私の事もpopさんの事も認識できなくなってしまいました。私の事は仕方ないですが、息子の事も「誰やったかなぁ?」と言うのはやっぱり悲しいですね。
Gちゃん本人が苦しんでいる風ではないのが何よりの救いですが。接触の悪い電気でもたまに点く事があるように、またpopさんや私の事が認識できる時が少しでもあればなぁ、と思います。
Gちゃんの状態を見ていると、不思議な綱渡りをしているような感覚になるこの頃です。