所詮、見せかけの授業ですよ。 | 与太郎の一歩

与太郎の一歩

ちーばくんの(千葉県)口元辺りに住んでいます。
『学び合い』のことや、その他教育関係の学び、私生活などについて書きます。
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昨日はバスで20分くらいのところに出張でした。
部活動保護者会は長引いて、学校を出るのが部活を終えた生徒と一緒のころになってしまいました。
そのためバス停には帰宅する生徒たちが並んでおり、もちろん同じバスでした。

生徒「先生ー、今日もう帰りですか?早くないですかー?」

教員が夜遅くまで働くのが普通と思っているのか、それとも冗談なのか、
もしくはいつも遅くまで残っているのを見られているからなのかは分かりませんが、言われました。

私が「出張だよ。終わったら学校戻って仕事」と言ったら
生徒たちは「めんどくさーい!帰ればいいのに!」と言っていたから、多分後者の捉えなんだろうなと思いました。

バスの中で「先生の地理好きー!」「先生、外部指導員に部活任せ過ぎー!」とか言われながら、段々と授業の話になっていきました。
バスの中で私の名前と授業の評判をバンバン言うのは止めて欲しかったです(苦笑)

「ひー先生の授業楽しいよねー!」と2・3年生。
「フィリピンのバナナの話とかー」「あー分かるー!」
「ひー先生物知りだよねー!」「おもしろい話で授業脱線するけど、その話が面白いんだよねー」
「そうそうノート、そのメモばっかり!」「月曜朝イチで地理だと、あー地理かーってなるけど、受ければ面白いから好き」「蚕の繭から糸とったりね」などなど。




嬉しくないわけではないです。
でも所詮、若い兄ちゃんだからかかわりやすくて、シャベリが面白くて、自分の知らない面白い知識を話してくれるし、体験させてくれるから楽しい!って授業です。

生徒の大半に授業が面白いと思わせるのは、そう難しいことではないと思います。
授業でニコニコして、何でもいいから笑いを4回くらい起こして、そこに授業内容を織り交ぜれば面白いって雰囲気になってる気がします。


でも授業の中味をどれだけ身につけさせられたか。
授業の内容が分かって、「あー、わかった」「分かってよかった」「勉強したことが身に付いた」と授業を受けている全員の生徒に実感させるためには、やはりどう考えても『学び合い』に行き着いてします。
しかも社会科だし、社会科の授業で社会性を一番身につけなくて、どうするんだ!とも思います。

生徒の話は至る所で聞こえてきます。
連絡ノートだったり、日誌だったり、休み時間だったりと、他の教員に生徒の評判が耳に入ることは容易いです。
だから「ひー先生の授業は面白いって評判だよ!」というところで折り合いを付けています。
生徒を分かった気にさせて、楽しかったと思わせる所詮見せかけの授業です。
たった15分の活動中の5分を廊下で見られて、また授業中に他の教員に怒鳴り込まれても困るので。

それが分かっているから苦しい。
私と繋がっておもしろいと実感する授業があってもいいけど、私がいなきゃ面白くないなんて授業の意味が無い。
そう切なく、授業どうしよっかなーと山のように積読してある本の山をみている私。

GW明け3日、たった3日だけどやたらと疲れたから仕事も山のようにあるけど、家でゆっくりします。
積んである本を少しずつ読みます。苦しいならもがかかないと溺れてしまう。