これから(2015.3.7) | 与太郎の一歩

与太郎の一歩

ちーばくんの(千葉県)口元辺りに住んでいます。
『学び合い』のことや、その他教育関係の学び、私生活などについて書きます。
メールアドレスはhinachokoreitoと@gmail.comを繋げてください。メッセージ頂けたら幸いです。お気軽にどうぞ!


昨日は、「教育の情報化フォーラム」と「文教交流会」に参加しました。
主に岐阜のMさんに会いに行くことが目的でしたが。

[午前]
「教育の情報化フォーラム」では、ICTをいかに活用していくかという実践と、様々な企業が出展して、最新?の機器の展示・アピールをしていました。
とても面白かったです。
お金があれば欲しい。買いたい。

Mさんの発表では「デジタル端末を用いた学習評価のあり方」という題での発表でした。
毎時間のねらいをABC評価で示し、取り組ませ、デジタル端末を使って授業中の評価をリアルタイムで個別に達成しているか分かるというものでした。
また、発表の際によく起こる、生徒の「同じです」について。
生徒のノートを見ると、実は同じじゃないんですよね。
例えば絵を書かせたとき、どこが違うのか比較させることで、理解を深めさせるということをしていました。

私もこの実践発表を受けて、毎時間に習得すべき明確な課題を設定してはいるものの、ABC評価はしていないので、やはりやっていきたいと思った。
また、「同じです」は絶対同じじゃないので、比較させて理解を深めさせる工夫は入れていかなくてはならないなと思いました。

でもICTの活用は費用対効果で考えれば。あまり良くないという論文もあるとMさんから教えてもらいました。要は何をしたいのか。ってとこですかね。
使い方かなと思ったり。でも便利になるのはとても良いなと思いました。


[午後]
文教交流会では、お役人の方々などと交流し、意見交換をすることができました。
お役人の方々が若いし、面白いし、飲んで楽しかったし、なんというか意外でした。
でも、いつも電車無い、ワークライフバランスもなにもない、個人の根性と熱意の仕事だということでした。凄い頑張ってくれているんだなと感じました。

また、Mさんと話をしました。
Mさんは
「一日5分、一日の自分の実践を振り返って、週末に30分振り返る、月に1度の研修会に参加して、1年に1本の実践論文を書く。それで十分だ。」
「査読付き実践論文だけにこだわらず、理論と実践の往還をし、まとめて発信していきたい。その組織を作りたい。査読が無くても理論と実践はできる。」
「教員は、うまい、はやい、安いを求めている。査読付き論文を出しても見ない。だからA4の紙1枚でまとめられる理論と実践を出していきたい。じゃないと見てくれない。」

売られた喧嘩は買いたくなってしまう私は、今まで
「理論と実践をするためには、査読付き論文を出して、周りが文句を言えないように理論武装しなくてはならない」
「自分の教員人生のためにも、ある程度の肩書きを得ることは大切」
と思っていましたが、それらを越えて、あぁそうだな。それもアリだなと思いました。
でも一人じゃできない。だから多様な仲間を作り、みんなでやっていくんだ。と思いました。

そしてN先生が昔話していたことを思い出しました。
「20世紀最大の発見は、DNAの二重螺旋構造の発見だ。この論文は何ページだか知ってるか。正解はA4で裏表1ページだ。天才の閃きは1ページになるが、凡人には無理だ。だから地道な研究が必要だ」

最大の発見ではなく、多くの教員が毎日使える理論と実践を往還したものを作っていきたいと思う。そういう発表ができるのも臨床教科教育学会なんだけれども・・・。

まぁ午前、午後と参加して
やっぱり「理論に裏打ちされた社会科の授業」を作っていきたいと思いました。
社会科という枠にハマると小さいけど、それが求められる一つだと思うので。

論文を取り寄せる登録もした。
少しずつやっていこうと思う。
まずは社会科の教科書の音読の効果について、やっていきたいなと思います。
あと、ICレコーダーを6台買おう。

Mさんも言っていた。
「エビデンスとか偉そうなこと言ってても、やらなきゃ意味がない」
やろう。