ドライクリーニングに必要不可欠なこと。 | クリーニングかんだ&メルモ  不入流(いらずりゅう)の師範 3代目奮闘記

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東京杉並区・世田谷区で創業60年以上のクリーニングかんだ・クリーニングメルモを営む3代目の経営や技術(しみぬき・洗い)等についてのお話。ご相談も承ります。

みなさん。こんばんは。


今日も頑張りました。明日も頑張ります!


さて、本題へ。


今日は、ドライクリーニングで落ちない汚れはどのようにして落としているのか?について書きます。

まずは、ドライクリーニングとは、簡単に言えば、水の代わりに、 ドライクリーニング用の有機溶剤を使う洗浄方法です。

では、何故ドライクリーニング用の有機溶剤(以後、ドライ溶剤)を使用する必要があるのでしょう。

それの前に、水洗いについても少し考えていきましょう。

水洗いに適さない素材に「ウール,シルク等」があります。これらは、水を親水性繊維が吸収して膨張します。繊維が膨張すると、非常に不安定な状態になり本来の形状を維持するのが困難になります。

洗浄の際、この様な状態から物理的な機械作用(洗濯機等の回転,水流)を受けると
膨張した繊維同士が絡み合い、縮み,型くずれ,色落ち等がおこります。

ドライ溶剤では、繊維は膨張しません。ドライクリーニングでは、上記のような理由は起こり得ません。

次に、ドライクリーニングが、どの様なメカニズムで汚れを落すのかをお話ししましょう。

ドライ溶剤は、油性物質溶かす性質を持っていますので、油性の汚れは比較的簡単に落とせます。

水溶性の汚れは、洗う前の前処理の段階で水溶性の前処理剤で落とすか、ドライソープ(ドライクリーニング用洗剤)をドライ溶剤にチャージして水の溶解力を高めて落とします。

シミについては、油性,水溶性を含め不溶性又化学的処理の必要なシミ等は、しみ抜きによって、除去します。



お客様の中で、「ドライクリーニングは汚れが落ちない。」とおっしゃるかたもいますが、汚れを落とす努力を怠っている場合は、問題外として、ドライクリーニングと水洗では、それぞれ特性が違いますので。

基本的にドライクリーニングは、洗浄力において決して劣るものではなく、それぞれの特性を活かすこと、常に念頭におくべきと、私は考えます。



最後になりますが、理想とされるドライクリーニングとは何でしよう?。

一般的にあまりご存じない様ですが、ドライ溶剤は捨てません。何度も、浄化再生し使用します。従って、溶剤管理が疎かであると、ドライ溶剤は汚れてしまいます。

そのようなドライ溶剤で、洗浄などとは痴がましい事ですが、ドライクリーニングにとって、溶剤管理はかなりのウェートをもちます。
 
前処理ですが、先ほど述べたように、特に水溶性の汚れに対しては、必要不可欠と言っても過言ではないでしょう。

但し、過剰な前処理はドライ溶剤の汚染につながります。

ドライソープにより、ドライ溶剤は水溶性の汚れに対しても、除去する能力を持っていますので、それを最大限に活かし必要以上の薬品や界面活性剤を使わないようにする、 より溶剤管理の面でも良好な結果が得られます。

結論ですが、ドライクリーニングはあくまで人の手作業であり、機械の性能でカバー出来る範囲は、たかが知れています。それに対してどれだけ認識し、経験を持ち、行動するかで、ドライクリーニングの品質を語ることが出来ると考えます。

難しいお話ですみません。でも、重要なことなので、お話させていただきました。

不入流の師範が施す魔法のしみぬき・復元加工が出きるお店。10年以上前のシミも落とせる技術をもっています。染色補正も出きるお店。

当店では、郵送・宅配便でのクリーニングやしみぬき等を受付けております。一味違うクリーニング・しみぬきをお試し下さい。

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