今日は娘の誕生日。この子と出逢う前からこの子に助けてもらってきた。

不妊症の検査をやっとの思いで受けに行った数年前、バセドウ病が分かった。先生に怒鳴られたことを思い出す。

なんですぐ仕事を休んで精密検査を受けないのかと。

昨日まで普通に仕事していたから、大きな病院に行くのは次の休みでいいと、ただ思っただけなのだけど、そんな状態じゃなかったんだと、後で分かる。

あのまま仕事していたら、子どもを授かりたい以前に、心不全になって命だって危なかったかもしれない。

それぐらい、昔から体調がイマイチな中で仕事や生活をしていたのが私の普通だったから、ずっと走っているかのような脈拍で、仕事をしていることに気づけなかった。(たくさんの方の脈は測っていたのにね。)

そして、やけにあの時はイライラしていたように思う。穏やかな自分もいたけれど。苛々、苛々。。



子どもを授かりたいと本気で考えてから、いろんなことがあった。このバセドウのことも、子どもは無理だと伝えるための出来事かとその時は思って悲しかった。

手術を選択するかと言われたけれど、自分の心に聴いて、悩んで悩んで考えて、内服での治療を選んで、結果2年半かかったけれど、私にはその時間が必要だったように思う。

その2年半で、私は仕事を辞め、これからどうしていきたいかを考え、夫に伝え、葛藤しつつも、私がもっと成長したらやりたいと思っていたサロンを始めることにした。

いつかじゃなくて、今できることを、今の自分がやれる範囲でやってみよう。

お金のことを考えたら、夫にとっても大きな決断だったと思う。働いてきてほしいというのもホンネの1つだと正直に話してくれたから。。それでも応援したいのだってホンネだよと。

2年半の間に、さとう式リンパケアにも出逢えて、私自身がそれで身体が少しずつ楽になり、さとう式の施術をさせてもらったり、教室を開いたりもできるようになった。


バセドウ病の治療が落ち着き、不妊治療の病院で、妊娠の確率のことを血液データを元に言われる度に(あなたは他の同じ年齢の方と卵巣の機能の面でも違うんですという話を聞いて)、悲しくて、なんとも言えない気持ちになった。

体外受精もしたけれど、こころも体もしんどかった。

その時の私は、どんどん、

「今」どうありたい?

を見れなくなっていった。

先のこと、これまでのことばかり、見るようになっていた。

しんどかった。


そんな時に出逢わせてもらった、いろんな方のいろんな教え。

自分の、体や心や深い部分に、

「今」どうありたい?って聴いて、感じて、

それだけを、見るようにしていった。    

大事な人にもそのことを素直に伝えた。

自分のことだけじゃないから、勇気がいったし恐かったけど、自分の気持ちを大事にしたかった。


もう痛い、つらい思いはしたくない、

本気で子どものことを願った気持ちはウソじゃない。

でも、自分を「わたし」のこと、大事にしたいと思った。



今思えば「手放した」ということなのだけど、

その時は、ただただ「今」の「わたし」しか見てなかったから、

そんなことは後で勝手に感じたこと。



それからしばらくして、娘を授かった時は「???」で、何が起こっているのかと思ったくらい、ふぁ〜としていたなぁ〜と思う。

夢の中か?って思うくらいの。淡い感じ。

認めていいのか、と思うくらい、認めたら覚めてしまうのではないかというくらいの状態。


そして月日は流れ、いろいろあって出産直前に、ドクターから娘の命の覚悟も…と言われた時に、

「うわ〜、今?それ言う?」って思ったけれど、

「どうありたい?」「どうあってほしい?」

に意識を向けて、

隣に、怖い、ドキドキ、心配を自分の中に置きつつも、

見ていった。聴いていった。感じていった。


そして、『「今」この瞬間は何も問題は起きていない。』

ということも、あの時の私がその状況で知れていてよかったことだ。そこに目を向けたら、安心できた。
 


ありがたいことに、直前も直前で「命の覚悟」は「大丈夫」に変わり、安心して出産に向かう。

そして無事産まれてきてくれ、元気に成長してくれている娘、

娘へ「出逢ってくれてありがとう」

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私へ「逢いたい」気持ちをオモテに出すことを決めてくれてありがとう。


ずっとわたしは私が子供を育てるのはダメだと決めていた。

私みたいな思いをさせてはダメだと思ってきた。

私にはそんな資格はないと思ってきた。


でも、そんな自分に「許可」を出してくれてありがとう。

ありがとう。私。


怖がりで、新しいことに不安がいっぱいで、自分への自信も少ない私だけど、

その中で「意識を向ける」ことを、大事にしてくれて、ありがとう。

感情もいっぱい感じながら、ここまで来たね。


幸せだね。

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「今」にありがとう。


そして、家族、いつもわたしの周りにいてくれているみなさまに、感謝です。


いつも支え、見守り、包んでくださって、
ありがとうございます。