これは第2回クッキングリッシュの会で、バレンタインズデーをよりロマンチックに演出するためのディナーとしてご紹介した、イタリア料理の1つです。


オッソブッコ


クッキングリッシュの会


オッソブッコとは、子牛の後ろ足の骨付きすね肉を煮込んだものです。煮込んだ骨付き肉は骨髄まで美味しく食べれます。



最近では入手が困難になり、また非常に高価であるため、日本にあるイタリアンレストランでは、通常のメニューから外しているところも少なくありません。



下の写真が子牛のすね肉です。デパ地下の精肉カウンターでも見かけないこの肉は、輸入冷凍ものがネット購入できます。ただし非常に高価で2切れ2千円近くし、それに送料を加算すると、そう度々口に入れられる肉ではありません。


クッキングリッシュの会

子牛の肉は牛肉より柔らかく、また淡白です。その特徴から、鶏の骨付きもも肉や手羽を代用して作っても、また別の味の美味しい煮込み料理ができます。



また、和牛は輸入牛に比べ柔らかいと言う利点を生かし、我が家ではシチュー用の牛すね肉を代用して作ったりもします。前もって精肉店に頼めば、オッソブッコもどきに大きくカットしてくれます。また小さくカットした角切り肉でも味に変わりはありません。



ここでは子牛の骨付きすね肉を使ったレシピを紹介しますが、鶏肉や牛すね肉を代用し調理してみて下さい。



また贅沢にサフランで作るリゾット・アラ・ミラネーゼのレシピも、オッソブッコにぴったりの付け合せとしてご紹介します。



オッソブッコ


<材料 4人分>


バター...40~50g
たまねぎ、くし形に薄切り...中1個
にんにく、薄切り...2かけ
子牛の骨付きすね肉...4切れ(牛すね肉の場合一人150gを目安に)
白ワイン...300ml
トマト、皮を剥き1cm角切り...400g
トマトピューレ...大さじ2

(グレモラタ)
にんにく、みじん切り...2~3かけ
パセリの葉、みじん切り...1/4カップ
レモンの皮...1個分


<作り方>


1.肉を重ならずに煮込める鍋に、バターの半量を熱し玉ねぎを炒める。5~6分焦がさない様に炒めたらにんにくを加え、更に2~3分炒める。


2.1を一旦皿に取り上げ、同じ鍋に残りのバターを熱して肉を焼く。両面に焼き目がついたらワインを加え、水分が少し減るまで約5分程度煮る。


3.2の鍋に1を戻し、トマトとトマトピューレを加え、煮立ったら火を弱め蓋をして約1時間煮る。


4.1時間煮込んだら塩こしょうで味を整える。ここからは蓋をせず、ソースの量が少し減り、自然にとろみがつくまで更に30分程度煮詰める。


5.4が煮上がるまでに、にんにくのみじん切り、パセリの葉のみじん切り、レモンの皮を合わせてグレモラタ(薬味)を準備しておく。



リゾットアラミラネーゼ


<材料 4人分>

スープ、固形コンソメ3個を熱湯に溶かしたもの...1リットル強
バター...60g
サフラン、粉末又は糸状の物はすり鉢で軽くすっておく...0.5g瓶1本
たまねぎ、粗みじん切り...小1個
白米、洗わない!...2合(約300g)
白ワイン...75ml
パルメザンチース、削り立てのもの...1/2カップ

<作り方>


1.スープを沸騰させる。沸騰したら火を切らず、そのままとろ火で冷めない様に保温しておく。


2.深めの鍋にバターの半量を熱しサフランを加え1分弱炒める。次に玉ねぎを加え7~8分炒める。


3.2の鍋に白米を加え1~2分炒める。米の色が透明に変わり始めたらワインを加える。水分が少し減るまで1分程度煮る。


4.3に1のスープを玉しゃくしで1杯ずつ加える。加える度に米に水分を吸わせ、水気が無くなったら次のおたま一杯分のスープを加える。焦げ付かないように時々かき混ぜながら、スープが全部無くなりきるまでこの作業を繰り返しながら煮込む。(約20~25分間)


5.4の鍋を火からおろし、パルメザンチーズと残りのバターを加え混ぜ合せる。塩こしょうで味を整え蓋をして約5分程度蒸らす。チーズには塩分があるので、塩の入れすぎに注意。



オッソブッコ、リゾットをを皿に盛り、たっぷりのグレモラタを肉の上にガーニッシュする。


オッソブッコの作り方4で、煮汁で溶いたコーンフラワーを加えてとろみをつけても良いですが、最後の30分水分を蒸発させ自然にとろみをつけた方が、口当たりが軽く食べ易いので、我家ではコーンフラワーは使いません。



リゾットの作り方3で、ご飯が透明になった時点で炊飯器に移し、固形コンソメ1個を約400mlの湯で溶かしたスープを炊き込みご飯の目盛2合(白米より少し少なめの水加減)まで加え炊飯し、サフランライスにしてもオッソブッコによく合います。

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