〜原因と結果の法則は嘘っぱち〜 第十九計 釜底抽薪（ふていちゅうしん）

隊長です！
サバイバル適当力式 「兵法三十六計．改」（へいほうサーティーシックス ドット カイ）
第十九計をお送りします。

この講座では、知っていると何か ”できる人” のように思われる「兵法三十六計」を、サバイバル適当力式の解釈で完全に噛み砕いた状態でお伝えしていきます。


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第十九計 釜底抽薪（ふていちゅうしん）

〜釜の底より薪を抽く〜

その力に敵せず、而してその勢いを消すは、兌下 乾上（だかけんじょう）の象なり。

（『兵法三十六計』守屋洋著、知的生きかた文庫）


釜の底からたきぎを抜く、つまり根底から断つという意味。
相手が強い時は、正面から行かないで消耗させる。
柔よく剛を制すの意味もある。

☆☆☆

サバイバル適当力式 「兵法三十六計．改」
（へいほうサーティーシックス ドット カイ）によると・・・

【訳】

「原因と結果の法則は嘘っぱち」

【意味】

わ。断言しちゃった。

「原因と結果の法則」って聞いたことありますか？

「原因」があって「結果」がある＝因果関係がある

という定説です。
当たり前じゃないかと思いますよね？

ですが、あえてこれを否定したい。

隊長は１５年ほど心理カウンセラーとして活動してきました。
２００１年より活動を始め、今まで３０００人以上の方のカウンセリングをしています。
うつの方も多くいましたし、ギリギリの精神状態の方もたくさん見てきました。

その方達に共通すること、一つ挙げるならこれです。

「真面目」であること。

真面目な人が、真面目に今起きている問題を解決しようとした時に何をするか？

今起きている「結果」の「原因」を探そうとします。

こうしたからダメだった。
あの時のこれが良くなかった。
こういう育ちだから今の私がある。

この「原因」があるから、今の「結果」があるということを思い込むのです。

そして、今度は、真面目にこの「原因」を解決しようと試みます。

何とかセラピーか、何とかヒーリングか、何とかブロックマスターか、何やら色々それらしきものが後を絶ちません。

ですが、本当に「結果」がその「原因」に起因しているとは限りません。
つまりは、ねじれていたり、原因を捏造したり、見当はずれな努力をしている可能性が大いにあるのです。

その「原因」らしきものを解決したところで、あれ？結果ちっとも変わらない。
もしかしたら、あれもこれも原因かしら？
とまた新たな原因探しの旅に出るという悪循環を繰り返すのです。

この時点では、「原因」を解決しない限り、「結果」が良くなるわけがないという思い込みが強くなっているので、自分で暗示をかけて、不幸せな結果を引き寄せて行ってしまうのです。
もはや、自分で自分にかける呪いです。
怖いですね。

本来、何が原因かなんてどうでもよいわけなのです。結果が良ければ。

そう。
悩みの元となる「原因」なんて考えるのムダムダ。

原因の結果かもしれないし、そうでないかもしれないじゃない？
ブロックなんてあるかもしれないし、ないかもしれないじゃない？
トラウマあるかもしれないし、ないかもしれないじゃない？

だとしたら、どっちでもよくない？
原因があった、ブロックがあった、トラウマ見つけた！と証明するより、今楽しく生きることを選ぶ方が断然早かったりする。

釜底抽薪（ふていちゅうしん）
釜の底から、たきぎを抜いてしまえ！

という教えは、メンタル面でも役に立つものでした。


『兵法三十六計』守屋洋著、三笠書房．
『兵法三十六計 かけひきの極意』ハロー・V・センゲル著、ダイヤモンド社．

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2月の中旬あたり、東京で少人数のお話会をやります。

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サバイバル適当力