本日の一杯は、明星食品の《明星 中華三昧タテ型 赤坂榮林 酸辣湯麺》です。
五十余年の歴史を持つ名店「中国料理 赤坂榮林」の名物料理「酸辣湯麺」を再現したというのが今回のカップ麺。定評のある中華三昧ということも相俟って、カップのパッケージもそこはかとなく高級感が漂っている気がしますw 初めて袋麺の中華三昧シリーズを食べた時は、インスタントとは思えない美味しさに衝撃を受けたのを覚えています。
さて、そんな中華三昧からシリーズ初の縦型カップ麺として発売されたのが「赤坂榮林 酸辣湯麺」と「四川飯店 担々麺」。今回は赤坂榮林の酸辣湯麺!いってみたいと思います :)
スープは「鶏だしに海鮮の旨みを加えた醤油味のスープに、力強い酸味と程よい辛味を効かせ、仕上げにとろみを加え“赤坂榮林”の酸辣湯麺の特徴を再現しました。酸味、辛味、とろみのバランスを見直し、さらに奥深いおいしさを感じられるように改良しました。」とのこと。まず目立っていたのは酸っぱさ、口に含んだ瞬間からレモングラス系の強烈な酸味をダイレクトに感じます。辛味の刺激はピリ辛程度に抑えてあり、酸辣湯麺なのでややとろみのあるスープです。かなり酸味が幅を利かせているので鶏だしや海鮮の旨みというのが隠れてしまっていたのは少し残念でしたが、とにかく思い切りのある酸味がスッキリとしていて心地よさを感じました。
麺は「表面がソフトでしなやかなノンフライ細麺です。従来品と比べ一段とスープのりが良くなり、さらにスープと一体感のある美味しさとしなやかさを感じられる麺質となりました。」とのこと。丸型の麺で細麺ながらもモチモチとした食感があり、しなやかな質感はさすが明星の麺ですね。ノンフライ麺なので余分な油っぽさがなく、酸辣湯麺の爽やかな雰囲気が壊れていなかったのも好印象。スープの絡みもよかったのでたしかに一体感はあるのですが、麺自体の主張がそれほど強くないこととスープの強烈な酸味とで一体感を通り越してもはや同化しちゃってる感がありますw でも、これはこれでありだなと思いました。
具は「ふわふわのかきたまご、彩りのチンゲン菜、しいたけ、細切りタケノコを組み合わせた彩りと歯ごたえの良い具材です。」とのこと。ふわふわのたまごが酸辣湯麺らしさを引き立て、歯応えのあるタケノコとチンゲン菜の食感がいいアクセントになっています。とりわけシイタケの存在感が大きく、噛むとジワッと特有の旨みが溢れてスープの酸味に負けることなくしっかりと香りが感じられました。スープのインパクトが強烈ですが、具材の存在感がきちんと際立っていたのがとても良かったです。
今回のカップ麺、しっかりと酸味が利いた酸っぱ辛い爽やかな味わいの酸辣湯麺です。“酸辣湯麺っぽい”ではなく“しっかりと酸辣湯麺”なので、酸っぱいのが苦手な人はちょっと厳しいかもしれません。袋麺の完成度が高いためカップ麺だとどうしても劣ってしまう部分もありますが、お湯を注ぐだけという手軽さと具材の存在感から袋麺にも負けないクオリティの高さがあると思いました。
中華三昧らしい手軽に本格的な味わいが楽しめる一杯です :)
【製品情報】
商品名:明星 中華三昧タテ型 赤坂榮林 酸辣湯麺
発売日:2012/09/17 (リニューアル)
メーカー:明星食品
希望小売価格:170円 (税別)
内容量 (めん量):66g (47g)
~栄養成分表~
1食 (66g) あたり
エネルギー:243kcal
たんぱく質:5.7g
脂質:4.1g
炭水化物:45.8g
ナトリウム:2.3g
ビタミンB1:0.14mg
ビタミンB2:0.19mg
カルシウム:191mg
(食塩相当量:5.8g)