『feti'a 46』 | しおりの妄想小説 ~嵐~

しおりの妄想小説 ~嵐~

大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。







気になって気になって仕方がない言葉。
頭の中でぐるぐるしてる。






『なんか変わったことは?』






そう言っていた先生。
ほんの少し声のトーンが違う気がしたの。






‘ねぇ…カナちゃん…?’


「ん?」


‘さっきのってさぁ…やっぱ雅紀に似てたよね…?’


「う~ん…似てるような?似てないような?」






遊んでても頭の中は先生でいっぱい。
先輩の言葉も気になるし…
そして他人の空似かもしれないけど相葉の姿も…






‘あれ?’


「ん?なぁに?」


‘やっぱり今日の私は頭おかしいみたいあせる


「何で?フフ」


‘あそこ!!’


「あそこ?どこよ?」






海の上に浮かぶ私たちから見えたそれは…?






‘あれって…二宮先生じゃない?’


「えっ?あせる






砂浜に仁王立ち!?
ポケットに手を突っ込んで、少し背中を丸めて…メガネで、短パンTシャツ姿で…






「な、何で?あせる


‘ちょっ、早く戻ろうあせる






私たちは急いで海から上がって…






‘あ、あれ?あせる


「いない…ね。ハハ」


‘でもいたよね?絶対二宮先生だったもんあせるでも何でこんなとこ…?’


「さぁ…ハハ」






変だ。
何か変。
さっきっから相葉を見間違えたり、今度は先生まで。






‘もぉ~何か今日はダメだぁ~頭おかしいあせる


「温泉でも入る?あそこに立ち寄り湯あったよね?温泉でも浸かって、そしたら今日はもう帰ろっか?」


‘うん…’






ちょっと気持ちも頭も落ち着かせよう。
きっと疲れてるんだなぁ…私たち。






「ほら行くよ?」






私は彼女の背中を支えながら、荷物を持って近くの立ち寄り湯まで歩いて…






すぐにでも先生に電話をしようと思った。
やっぱりさっきのは全然違う人だったと思うし、声を聞いたら安心するから…






だから携帯を…






(はぁ…マジ疲れた。人使い荒いんだよオバチャン。)


〈俺もうへとへと…家帰りてぇ…〉






携帯を取り出そうとバックに気を取られていた私の耳に聞き覚えのある声が聞こえた。






〈だいたい、何でこんなことになってんだよぉ…〉


(俺にも色々あんだよ…)






相葉…?






「どうかした?」


‘あ…ううん…何でも…’


「信号青だよ?渡るよ?」


‘うん…’






私が気付いたくらいだから…きっとこの子も気付いたに違いない。
相葉の声に…






(休憩15分とか鬼だな…)






気付かないで欲しい…
たとえこれが相葉の声であっても…嘘だと信じたい。
いないはずの相葉がここにいるわけないもん。
家の手伝いで今日は一緒に海には行けないって言ってたじゃん。






バカ正直が取り柄の相葉がわざわざ嘘なんてつく?






[すみれに気をつけて…]






さっきの先輩の言葉と…それから…






先生の…






‘ま、雅紀…?’


「えっ…?」






まさか…この目を疑った。






血の気の引いた青白い顔で彼女は電話をかけている。






プルルルル…






プルルルル…






プルルルル…






数コールの後…






目の前の相葉は…






携帯の画面を見て…






プルルルル…プルルルル…






プッ…プーッ、プーッ、プーッ…






電話を切ったんだ…