『feti'a 47』 | しおりの妄想小説 ~嵐~

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大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。







怒りが込み上げてきてつい…






「どうする?乗り込む?」






なんて言ってみたけれど。
どうするのが正解なのかわからない。
やっぱり…すみれ先輩が絡んでいるに違いないと確信した。






もう、何やってんのよ!相葉のバカっ!!






‘バ、バイトかなぁ?ほら、私に内緒でお金貯めてサプライズ~なんて。ハハ’


「無理しないで…」






無理に笑う彼女の顔を見ていたらこっちが辛くなってきた。






何も出来ない自分にも腹が立つ。






と、その時…






♪~♪~♪~♪~






私の携帯が鳴った。






「もしもし?うん。今?今は…ちょっと…」






先生からの電話。
今日はもう、これで何度目の着信だろう?






「温泉にでも入ってから帰ろうかなって…」


『温泉?』


「うん。」


『何か変わったことは?』


「えっ?うん。大丈夫。」


『ならいいけど、カナはすぐムキになるんだから…絶対にカナから手をだすんじゃありませんよ?』


「うん…」






意味がわからなかった。
でも…やっぱり何かがあることだけはわかった。
先生は…何を知っているの?
何を心配しているんだろう?






『迎えに行くから…すぐに帰って来なさい…』


「…」






先生との電話を切った後…私は…






「温泉…やめよっか…?」






って…






‘帰る…’






何かがある。
何がある?
私たちの知らないところで何が起きてるの?
先生は何を知っているの?






駅までの僅かな道程でさえも彼女の足元はふらついている。
せっかくの海が…






「あっ…」


‘えっ…?’






驚いた…






「先生…」


‘あっ…二宮先生だ…’






迎えに行くとは言っていたけど、まさかもうここにいるとは思わなかった。
じゃあ…さっき海から見かけた先生らしき人は…やっぱり先生だった?






駅前のお土産屋さんのオバチャンと仲良く話をしている先生。
何かが起こることを察知して、まさか今日はずっとこっちにいたの?






「何で…」


『あぁ、おまえらか。』


‘先生、何でここに?もしかして先生も海ですか?’


『ん?あぁ、ちょっと知り合いの家があるもんで。フフ』


‘すごい偶然ですね♪’


『おまえらは?夏休みに海ですか?』


‘うん。たまにはいいでしょう?ちゃんと塾にも行っているし、勉強のことも忘れてないから。’


『勉強ねぇ…フフ』






何なの?
イラッとした。






「あの…先生は…もしかして車ですか?」


『ん?もちろん車ですけど?それがどうかしました?』


「あの…すみませんが私たちを乗せてもらえませんか?」


‘えっ?カナちゃん、それはさすがに悪いよぉあせる






教師と生徒のよそよそしい会話。
あくまでも教師と生徒として…どうにか先生の車に自然に乗り込めるように演技をした私。






「あっ!ほら、さっき、変な人たちにナンパされてね?しつこくされちゃって…だから…その…あせる






だって先生が迎えに行くって言ったんじゃん。






『いいですよ。どうせ帰るとこなんで。フフ』


‘ホント?やったぁ♪’


「あ、ありがとうございます…あせる






だから、先生が迎えに行くって言ったんじゃん。
何で私があたふたしなきゃなんないのよあせる






私は無意識に車の助手席に乗った。
彼女は後ろで窓の外を眺めながら少し眠そうな顔をしている。






だから私はジロッと先生を睨んで…






「何で先生はあそこにいたんですか…?」






小さな声で呟いたんだ…