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1人ひとりの「こうなりたい!」をデザインする!
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こんにちは!!
体軸セラピストの小林大輔です!
今日はハムストリングスに着目していきます!
体軸理論の中でもハムストリングスは重要な筋の1つとして
位置付けられています。
それは単に筋の働きに重点を置いているからではなく、
筋連鎖や運動・動作パフォーマンスを向上するという観点からも
感覚促通の必要性が高いものだからです。
これは、スポーツなどの競技力を上げるというだけではなく、
セラピストの身体コンディションを整えるということ、
患者の歩行やADL能力を改善させるという面からも
同様のことが言えます。
だからこそ、
今一度ハムストリングスの機能を確認していきましょう(^^)
1つの筋としての理解ではなく、
今回は「股関節の伸展」という観点からまとめます!
股関節の進展に関与する重要な筋は2つ。
1つは「大殿筋」です。
大殿筋は身体の中でも、筋の力や収縮長という面から見ても
もっとも大きい筋です。
大殿筋は中殿筋・小殿筋後方線維によって補助されています。
もうひとつの伸展に関与する重要な筋が、
「ハムストリングス」。
大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋によって構成されています。
筋の力は大殿筋の2/3程度です。
ハムストリングスは2関節筋で、
股関節での筋の効率は膝の位置関係によって変化します。
これは膝関節を伸展位に固定すれば、
股関節伸展作用が強くなります。
これは大腿四頭筋との共同作用があることを示唆していますね。
ハムストリングスの働きを補助する筋は、
股関節内転筋、特に大内転筋が含まれます。
ここで、股関節の伸筋が果たす役割の最も重要なこと!
それは、「前後方向の骨盤の安定性に関与」
することです!
骨盤が後傾方向へ動くと、
伸展を制限する腸骨大腿靭帯(IFL)の緊張によってのみ
骨盤が固定されます。
これは骨盤の重心が股関節の中心の真上にある肢位になります。
屈筋と伸筋が平衡をとれていないとき以外は
活動しないことになります。
逆に骨盤が前傾するときは、
重心は股関節横断軸の前方へきて、
ハムストリングスは骨盤を垂直になるように
はじめに働きます。
骨盤が著しく前傾するときは、
大殿筋もハムストリングス同様に強く収縮するようになります。
膝関節の伸展度合いが強くなれば、
より収縮の度合いが強くなるわけです。
このことは、体軸ワークの中で言えば、
「股関節スクワット」
が同様の原理を用いていることになります!
ちなみに、
正常歩行のときは、
股関節伸展はハムストリングスによって行われます。
大殿筋は関与しません。
ただ、走行やジャンプ、坂道歩行などでは筋収縮が不可欠です。
だから歩行能力を伸ばすために、
大殿筋の筋トレをする・・・
というのは目的にズレが生じていることになります。。
はじめにも触れましたが、
体軸理論の中で重要な筋の1つに「ハムストリングス」
があります。
患者の歩行能力を伸ばすという観点からも、
リハビリテーションに体軸が適応しやすいことが
イメージしやすいですよね(^^)
訪問で関わっているご利用者も、
歩行能力の中でも、歩行速度が改善する方が多いです!
臨床でもハムストリングスの機能や役割に着目して
評価や介入をしていきましょう!
今回はこの辺で!
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