こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。
今日は、
乳幼児を冷房漬けにしてはいけない訳
というお話です。
温暖化の影響で
今年も線状降水帯が発生して
各地で大きな被害が起きています。
それと並行して熱中症患者も
増えています。
最高気温が30℃以上の日を「真夏日」、
35℃以上の日を「猛暑日」といいます。
ひと昔前には、35℃以上になる日が
少なかったので「猛暑日」という
用語はなかったのです。
それが12日には、東京都八王子市では
最高気温が39.1℃を観測しました。
東京都心も37℃を上回りました。
体温越えです。
まさしく命に関わる危険な暑さです。
熱中症で救急車で運ばれる
ニュースも頻繁にみられます。
熱中症とは、体温が上がり、
体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、
体温の調節機能が働かくなったりして、
体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛など
の様々な症状を起こす病気のことです。
特に乳幼児や高齢者は、注意が必要です。
乳幼児は大人よりも新陳代謝が活発で
体温が高く、体外に汗を出す
汗腺の発達が未熟のため、
体温のコントロールがうまくできません。
そのため、外出時には水分補給や服装に
気をつけてあげましょう。
顔が赤くなっていたり、
汗をたくさんかいているときには、
すぐに涼しい場所に移動しましょう。
でも、熱中症が怖いから外に行かない
というのは間違いです。
生後間もない赤ちゃんは、
汗腺の機能が未熟で汗をかけません。
成長とともに、徐々に汗腺の働きを
発達させていくのです。
大人も子供も汗を出す「汗腺」の数は
同じで200万~500万個あります。
あの小さな体に
大人と同じ数の汗腺が密集しているので
汗っかきに見えるのです。
汗腺の発達が未熟と書きましたが
汗腺も汗をかくことで発達していきます。
ですので汗をかくということは
成長のためには必要不可欠なこと
なのです。
暑さの中で汗をかいたり
運動遊びの中で汗をかいたり
泣いたり笑ったりといった
感情の動きなどの刺激を受けて、
汗腺が発達していきます。
そんな環境の中で育つことで
2歳半から3歳くらいまでに、
必要に応じて「汗をかく」能力が
発達していくのです。
汗は体温の調節という
大切な機能を担っています。
暑い日や運動をした時
また、風邪の発熱などで
体温が高くなった時に汗がでます。
汗の水分が皮膚の上で蒸発するときに
熱を奪っていきます。
これを気化熱といいます。
発汗にすることで体温を36.5℃前後に
保つことが出来るのです。
ですので、乳幼児は3歳くらいまでは、
汗をたくさんかいているように見えても
実は十分にかけていないことも多いため、
熱中症になりやすいと言えるのです。
未熟な汗腺を十分に発達させるために
どんどんお出かけするようにしましょう。
但し、赤ちゃんと大人では
体感温度に差があります。
ベビーカーの中にいる赤ちゃんや
大人と歩いている子供は
道路からの照り返しもあり
大人よりも暑く感じています。
ですので、お出かけの時には
服装や帽子、ベビーカーには保冷剤
そして、気温の高い日中は避ける
行き先も木陰のある道を歩く
こまめな水分補給など、
あなたがしっかり温度管理
してあげてくださいね。
夏はこれからです。
楽しい夏の思い出を
残したいですね。
今日も最後まで読んで頂いて
ありがとうございます。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。
※ご注文確認メールが、いつまで経っても届かない場合は、こちらをご覧ください。