ぼくは自由奔放に剣をつくりまくり泥団子をピカピカにしまくって園内をかけまわり遊びつくして保育園を卒園
いよいよ地元の小学校にあがる
その直前
男の子、女の子を更に意識しはじめることになる
たぶん今まで以上に身の回りの自分の道具、持ち物が増えるからだった。
その代表が〝ランドセル〟
当時は赤と黒が主流で
ごく稀にピンクがちらほらといるぐらいの時代。8割以上の女子が赤、男子はほぼ10割の確率で黒
だったと思う。
今は女の子が水色を背負っていたり、スパンコールがキラキラのランドセルや、ランドセル自体が重すぎると見直されたり時代の変化が面白い。
自分が赤はいや!
と言った記憶はないんだけれど
いや、言ったのかな?笑
あれは確か母ちゃんと京都の市バスに乗っていた時だった気がする...
窓から外を眺めていると歩道を歩く小学生の男子が綺麗なエメラルドグリーンのランドセルを背負っているのが見えた。
それをみた母ちゃんがきれいな色やねとすごい喜んでいた気がして
なんとなく咄嗟に自分もあんな色のランドセルを背負えば母ちゃんも自分も嬉しいんじゃないかと思った
〝ぼくもあの色がいい。〟
とでも言ったんかなあ。
母ちゃんとわたしは京都の二大デパートである高島屋と大丸をはしごして片っ端からランドセルを探した。
でもあの、エメラルドグリーンがどうしても見つからない。
代わりにきれいな、そして個性的な青のランドセルを見つけてそれにすることにした。
何色と表現していいかわからない独特の青。調べたらセルビアブルーっていう色が近いかなあ...
少しだけ黒が入っているような、鮮やかすぎない、かっこいいシックな青
http://www.ac-mag.com/dctionary/color/blue.html
ぼくはこの青いランドセルを背負って小学生に入学する!
それがなんだか、ぼくにとって、自分にとって、そしてぼくが作り上げてきたみんなが見ているぼくにとって一番しっくりくる選択だった。
この頃、6つ下の妹ももちゃんも誕生していた。
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