京都好きの母。
ある日、母と桜を見に京都に出掛けた時のこと。
『なんか京都好きでな、歩きたいねん。』
その言葉の通り、母を探す勢いで昼食処を探し三千里…歩き、歩いた。
その甲斐あってか、
住宅街にぽつんとある『割烹 かつ竹』さんにめぐり逢い、美味しい春のお料理を堪能できた。
歩いた分、足はヘトヘト。
二人の喉はカラカラ。
もちろんビールを頼む母。
女将さん『キリンとアサヒの瓶やけど、どっちしよ?』
昔はキリン一番搾りやラガーを好んでいたが、今はもっぱらアサヒしか飲まない母。
私を気遣い、
母『あんた、キリンやろ?』(アサヒを頼みたい)
私『どっちでもええよ』
本当はアサヒが飲みたいのに私が好きな方(キリン)を頼む母。
一杯飲んだ後
母『あんた一人で一本飲むやろ?』
と、やっぱりアサヒも頼む母。
やっぱり頼むんかい!!
いつも、一応気を遣ってくれてありがとう。
いつも、笑わせてくれてありがとう。