つづき
ツボミ「私はタマゴくんに社会保険のことを教えるべきでしょうか？」
社長「話せばいいんじゃないか？でも、経営者は何でも自分で調べなければいけないんだぞ？この話は今の君には話しても理解できないだろうな・・・その程度の意識では。タマゴ君の指導は別のスタッフに任せる。君も早く働きに行きたまえ！」
ツボミ「・・・」
？「社長さんはこのオフィスのスタッフのどれだけが社会保険に入っているかご存知ですか？」
社長「しらん！聞かないやつが悪いんだ！」
？「社長さんはスタッフのケガに対して責任はとるんですか？」
社長「とるわけないだろ。『営業上の損害は個人に責任がある』という誓約書も書かしてるんだから。この会社は『経営者を育てる』ために会社なんだ！経営者は自分のケツは自分でふく。これも『経営者の感覚』を学ぶ上で大切なことなんだ。これも経営者を目指すスタッフのためなんだ！」
ツボミ「・・・・・・私、目が覚めました。この会社辞めます！」
社長「辞める？全く構わないが君は経営者になりたいんじゃないのか？両親に家をプレゼントしたいんじゃないのか？自分の夢をかなえたいんじゃないのか？このチャンスを易々と逃すのか？」
ツボミ「・・・社長はスタッフのためと言いながら、結局は自分のためになることをいっているだけ。そんな人にはついていけない。ついていきたくない。」
社長「そうか。そんな態度の奴は他のスタッフにも迷惑だ。本気で経営者を目指している人に失礼だ。きみの存在は他のスタッフの夢をぶち壊す。君はクビだ！！」
ツボミ「辞めるついでに社会保険のことはみんなに電話して確認をします」
社長「何をバカなことを言っている？仕事と関係ない君が電話をすることで他のスタッフの意識が低くなるだろう。君はたった今からこの会社と関係のない人間なんだよ。今まで一緒に頑張ってきた仲間に悪影響を与える気か？人として最悪の行動だぞ！！」
？「え！？人として最悪の行動をしているのは社長さんの方じゃないですか？人の身を心配して社会保険の確認をしようとしているツボミちゃんは『思いやり』のある『善い行い』をしようとしてるんじゃないですか？それを最悪の行動って言える神経どうかしてませんか？」
ツボミ「社長、そういうことなので。早速ですが辞める手続きをしていただけますか？」
社長「ぐぬぬぬぬ・・・」
つづく