こんにちは。えっちゅうたつおです。
先日とあるイベントのステージで、友人と漫才の真似事みたいなことをさせていただきまして、今とても漫才に興味があります。
もともとお笑いが好きで、テレビやYoutubeで、人気芸人の漫才を見ては1人で大笑いしているのですが、それだけにとどまらず、なぜ面白いのかを考えるようになり、さらには、自分でも漫才をやってみたいと思うようになりました。
いざやってみると、漫才ってむっちゃ難しいです。見ていると、芸人さんってサラっとやっているように見えますが、そのウラでめちゃくちゃ練習しているし、しかしその練習なんかしていないあたかも初めて今ここでしゃべりだしたかのうように自然とやっているのです。
どちらかが欠けても面白い漫才は成立しません。まず、練習をしないと、途中で噛んだり、話の展開を忘れたり、無駄な言葉を発したり、テンポが悪くなったり、話のつじつまが合わなくなったりしてします。だから練習は必須。
しかし、練習を完璧にしたとしても、セリフを覚えるという感じにしてはいけない。暗記ではない。仮にカンペを持ちながら漫才をやったとしても、それは漫才ではなく、セリフを読んでいるだけになってしまい、極端に言うと棒読み、感情移入できない感じになってしまいます。なので、本当に普段の何気ない会話のように見せないといけない。
むっずｗｗｗ
そんな漫才ではありますが、自分でネタをどうやって作ったらいいかを考えているうちに、当たり前といえば当たり前なのですが、漫才ってどういうものなのかっていうのが、改めて発見したことがあります。
通常、漫才って何？って聞かれて説明する一番簡単なのは、2人でボケとツッコミをしながらしゃべるってのがあると思うんですが、もう少し掘り下げると、ボケとツッコミというよりは、普通と非普通の掛け合いと表した方がしっくりくることに気づきました。
普通と非普通ってなんやねんってことですが、昔の漫才はボケ担当とツッコミ担当が明確に役割が分かれていて、ボケ担当が非普通、ツッコミ担当が普通って感じで1対1対応で紐付けになっていました。
ところが、今の漫才ってボケ担当がずっと非普通、ツッコミ担当がずっと普通ってわけではない。途中で入れ替わったり、たまに入れ替わってはまた戻ったり、交互にやったり、両方とも非普通だったりしているのです。
一番分かりやすいのは笑い飯の漫才ですね。ボケとツッコミが交互に入れ替わる。しかし、笑い飯以外の今の漫才は、ちょいちょい普通担当と非普通担当が入れ替わる。もっと言うと、ツッコミでも普通のツッコミと非普通の2パターンある。
例えばブラックマヨネーズの漫才は、だいたい吉田の悩みを小杉が聞くというところから始まる。心配性な吉田が小杉に相談はしはじめる。この心配というのが、普通そんなささいなことで心配せんでええやろというむっちゃしょうもないことなので、吉田が非普通人で、その心配事をきいてあげる小杉が普通人として漫才はスタートする。
吉田のどうでもええことで心配するという非普通な発言、つまりボケに対して、普通人の小杉が、考えすぎや！って言ってツッコミをして行くのだが、途中から、小杉の発言がおかしくなって行く。
例えば、入院中の友人のお見舞いに何持っていってええかを吉田が相談するネタで、小杉が千羽鶴を提案するも、吉田が、すでに他の人が持って行ってたらとか、ホモのカップルに間違われるとか、いろいろ理由をつけて渋る。
すると小杉もだんだんイラついてきて、ほんだら千羽鶴じゃなくて本物の鶴もって行けや！って言い出す。ここから今まで普通人だったのが、非普通人に切り替わる。
小杉の発言にボケの要素が加わり、吉田がツッコミ役に転じる。しかしその吉田のツッコミも普通のツッコミではなく、変な角度からのツッコミで、ツッコミでありながらボケの要素があり、吉田の変なツッコミに小杉のまともな普通人としてのツッコミが被さる。
そこから終わりに向かってどんどん掛け合いが熱を帯び、吉田が小杉をビンタで掛け合いを止める。そして最後に吉田が、もうええ、お前に相談したんが間違いやった。で終わる。
このように、漫才中、2人ともが非普通人となるのが今の漫才スタイルとなっている。これを踏まえて、面白いネタを書いてみたいと思う。いつか披露できたらいいな。
（おわり）