【漫才書き起こし】ブラックマヨネーズ「最初のデート」(M-1グランプリ2005決勝)
https://www.youtube.com/watch?v=RGQ1Jp2KTFE
左:小杉 右:吉田
ボケ担当:吉田
ツッコミ担当:小杉
小杉「はいどーも。えー、ブラックマヨネーズです。お願いします!」
吉田「まあボクら二人とも独身なんですけどもね」
小杉「そうですね」
吉田「やっぱり今のうちからねあの運命の人と会った場合(小杉「おう」)最初のデートどこへつれてくか。これが大事やと思うんよね」
小杉「最初のデート悩むからね」
吉田「えーだからどういうとこつれてったらええかなー」
小杉「ボーリングとか意外とええんちゃう?」
吉田「あ、ボーリングな」
小杉「二人でやってぱーっと楽しく盛り上がって仲良くなるやんか」
吉田「いやでもなー(小杉「なんや」)あのボーリングってなんか汚いイメージあるやろ?」
小杉「汚いってどうゆうこと?」
吉田「例えば靴はみんなの使いまわしやし、あのボーリングの玉も誰が指入れたやわかららん穴に入れやなあかんやん」
小杉「そんなふうに考えたらあかんよ汚いなんて。それはちゃんと洗ってくれてるよ」
吉田「で、男が選ぶ玉なんてたいがい14ぐらいなもんやろ?」
小杉「まあまあ14ポンドぐらいやな」
吉田「ほんでオレが赤紫の14持ったら、彼女が前の彼氏のこと思い出して泣きよったらどうしよかなと思うねんな」
小杉「ほんだら13選んだらええがな。別にそれやったらかぶらへんがな」
吉田「それやったらオレ前の男より力ないみたいやんけ」
(間 観客の笑い)
小杉「ほな15選べや。前の男より力あると思われるから大丈夫やんけ」
吉田「オレは自分にウソついてまで付き合いたくないねん」
小杉「考えすぎや(間 観客の笑い)ボール一個で思わへんよ。それがイヤやったら自分専用の、マイボールこうたらええやんけ」
吉田「簡単に買え買えゆうなやお前!」
小杉「いや買うしかあらへんやんけ、マイボール」
吉田「お前村上ファンドか!」
小杉「そんなデカイもん買えゆうてへん(間 観客の笑い)買い取れゆうてへんがな。ボール一個・・」
吉田「ほな仮にこうたとせえや!きかなあかんこといっぱいあるぞ!」
小杉「なんやねん」
吉田「どんな玉こうたらええねん」
小杉「14ポンドの赤紫がええゆうとったやんけ」
吉田「オレが言ってるのは穴の大きさや!(小杉「指がなんやねん」)な?いざ買うとなったらやっぱりワンサイズ大き目の穴がええんかなとか」
小杉「なんで大きめやねん」
吉田「指が成長したときのためや」
小杉「ならへんよ!中学生が制服買うんちゃうねんぞ、お前」
吉田「逆にこうピタTがはやったみたいにピタピタのボールがはやってんちゃうかなとか」
小杉「いや、ピタピタやったらボール抜けへんからゲームにならへんやんけ」
吉田「そこまでピタピタな話してへんやろ!」
(間 観客の笑い)
小杉「例えばやん」
吉田「それやったら抜けたことがうれしいわお前!一本もたおれんでええわ!抜けた!やったー!や!負けたやつどうすんねん!明日からこのまま生活しなあかんやろ!お前」
小杉「そら悪かったから、ちょうどええ感じのボールを買いーや。ほな楽しく・・」
吉田「だから買う方向で話進めんなってお前!」
小杉「買うしかあらへんけ!だから!」
吉田「ほな仮に買ったとせえや!(小杉「おう!」)あんな重たくて大きい玉、なんに入れて持って帰ったらええねん!」
小杉「専用のカバンが売ってるから買って入れて持って帰れや!」
吉田「また買え買えゆうてるやん!」
(間 観客の笑い)
吉田「なあ」
小杉「ほな・・」
吉田「これ以上金使うんはちゃうやろ!お前!」
小杉「家からスーパーのビニール持ってきて入れて帰れや!」
吉田「破れるやん」
(間 観客の笑い)
吉田「オレの家お前、上本町ゆうて大阪の坂の上やぞ!(小杉「おう」)あんなとこで破れたら難波まで転がっていくわ!」
小杉「どこまで転がっていくねん!」
(間 観客の笑い)
小杉「ほな3枚ぐらいスーパーのビニール持ってきて、かさねて入れて帰ったら破れへんやん!」
吉田「お前スーパーの袋にあんな丸いもんいれとったら、あーあの人もう寒いのにまだスイカ買ってはると思われるやないかい」
(間 観客の笑い)
小杉「考えすぎやゆうてんねん!歩いて行くからやないけ!原付バイクで行けや!メットインにボールがちょうどポコっと入ってブイーンって帰れるやろがい!」
吉田「お前危機管理シミュレーション能力ゼロか!」
小杉「何が行われてるねん」
吉田「確かにメットインの中に玉は入るよ(小杉「入るやんけ!」)けど交通事故起こした場合や。(小杉「おう!」)車にぶつけられたとき、本来5メーター飛ぶはずの事故が、あんな重たいもんのしてるからぜんぜんとべへん。ほなそれ見てたおばちゃんが、あーあのこだいじょうぶやなおもて救急車呼んでくれへんかったらどうすんねん!」
小杉「書いとけや!」
吉田「何をや?」
小杉「ボーリングの玉を積んでるため、交通事故起こした場合実際より5メートルは飛んでるとお考えくださいって書いとけや!」
吉田「お前そんな字いっぱい書いたスクーター見たことあんのか?」
小杉「気づいてほしいねやろがい!書くしかあらへんがな!」
吉田「どこ書くねん、ほんなもん!」
小杉「こけたときに見えるように横に書いとくねん」
吉田「書いたほうが下いったらどないすんねん!」
(間 観客の笑い)
小杉「ほな省略してプラス5メートルってでっかく書いとけや!」
吉田「そこだけ見たらなんのことかわからへんやないか!」
小杉「そう思ったひと反対向けて見てくれるよ」
吉田「それやったらさいしょからひっくり返してくださいって書いといたほうがええやろ!」
(間 観客の笑い)
小杉「ひっくりかえしてくださいって書いて、ほんでこっちにはプラス5メートル飛んでると考え・・」
吉田「もうええわ!お前(ビンタ)」小杉「手出すな!」
(間 観客の笑い)
小杉「手出したらあかんやろお前。なんで手出すねん」
吉田「お前なあ」
小杉「なんやねん」
吉田「ボーリングってそんな大変なことじゃないと思うねん」
(間 観客の笑い)
小杉「いやお前が細かく考えるからこんなんなるんちゃうん?」
吉田「いやもうええわ。お前に相談したんが間違いやった。もう今後何があってもお前なんかに相談せえへんわ」
小杉「誰に相談すんねん!これから!」
吉田「いつも言ってる皮膚科の先生に相談するわ」
小杉「なんでもかんでも無理や。もうええわ。ありがとうございました!」
3分45秒