残滓

残滓

ただ自己満足で詩というか駄文を綴るだけです。
もし何かしら感じてコメントして戴けたら幸いです。

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夜が海でした

僕らは月で

泳ぐのが下手っぴな海月


たゆたゆ揺蕩う海を燻る溜息の泡

ふわふわ空に溺れる星みたいに唄うんだ


僕らは月で

生きるのが下手っぴな海月


溜息で逃げちゃう幸せなら集めて

僕らだけめいっぱい幸せになっちまおう


たゆたゆ揺蕩う星が唄うさびしんぼの詩

しとしと夜に泣いちゃう僕らは何も出来やしない


だから..

僕らは月で

だけど...

僕らは月で

泳ぐのが下手っぴな海月


ふわふわ空をたゆたゆ揺蕩えばいいさ

繋いだ手だけ離さなきゃ

ゆらゆら燻る溜息の星屑でまんまと幸せになっちゃいながら

ふたりぼっち幸せになっちまおう


たゆたゆ揺蕩う月は今日も

ふわふわ溺れる僕らの子守唄



「僕を愛して」


声は零れて

願いは死んだまま

想いは生まれることさえ赦されやしない


傷口は爛れたまま

愛に嬲られる甘い躁鬱


生きながら殺し続けて。まほろば

「首を絞めてあげるから泣かないで」

息ができない今だけは笑えそうだよ


だからねぇ…もう殺して。まほろば



痛みだけが愛をくれました。


叫ぶから殴られ

泣くから蹴られ

震えるから怒鳴られる

悪いのは全部僕だよね


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


死にぞこないの精神薄弱者


今夜も足音に物音に怯えながら眠るんだ

「もう愛なんて欲しがらないから....ごめんなさいごめんなさいもう殴らないで」


あぁもう絞め殺して。まほろば

「僕を殺して」


「大好き」が怖いんだ

「愛してる」が怖いんだ

「貴方だけ」と嘯く数多に僕らは殺され続けて..

それでもまた愛されたがるのは何故?


「ねぇ…僕だけを愛して。まほろば」

「もう君の愛で締め殺して。まほろば」


ぐちゃぐちゃに裂けた皮膚に愛をちょうだい

どろどろに爛れた心臓に君を注いで死なせて


「ほら僕は幸せだよ。」

やっと笑えたよ。まほろば

僕はもうずっと此処にいるから。

死にながらやっと笑えたよ。


君が溺れた2

ただただ価値の喪失したユメノオワリ

空は水浸しのまま僕は笑う

居ない香りを辿る

君の漂う部屋で愛は死んだまま生きています


僕は情けないね

君と出会う前の眠り方を忘れちゃったみたい

独りってどんなだっけ?

どんな風に笑ってたっけ…


愛なんてよくわからないけど

傍に居なきゃイヤなんだって

君が居なきゃもうダメなんだって

それくらいは分かっていたのに…

何も言葉に出来ない僕は...

僕は誰も居ない夜に漂う海月


「当たり前」が幸せで

「普通」が安らかで

「君そのもの」が「僕そのもの」でした


愛されたいよりも愛したかった

愛なんてよくわからないけど

言葉なんて意味ないくらい君が好きだよ

好きなんだよ


無意識に呟くのは君の名前ばかり

響くのは無色の僕の嗚咽だけ

大好きな声はもう帰ってこないんだ...


君が溺れたのは2月の朝

止まない水の音

浴槽には綺麗なままの温かな君

何度名前を呼んでも起きない

君は此処に居るのに何処にも居ないのは何故?


浴槽からは溢れたままの幸福が排水口へ消えて逝く

零れてく君を僕は掬えやしない

こんな僕は結局ちっぽけな幸せさえ救えやしない


大好きな君はここに居ますか?

大好きで居てくれた僕はずっとふわふわ


水浸しの最愛

溺れたまま2月の輪廻

降り積もった愛は死んだまま生きています