甲子園開幕初戦を落とした阪神。
本当に残念な逆転負けとなってしまった。
ＦＡで移籍した横浜先発久保から５回に２点を先制し６回にも２点を追加した。
いずれもヤクルト戦で結果を残した田上、上本、大和と若い力によるものだった。
特に田上がキーマンになっていたような試合だった。
先制点となった場面は田上の判断力と走塁が素晴らしかった。
去年、同じような場面で走塁ミスをしてしまった事もあったが、ミスを教訓に成長したところを見せてくれた。
しかし逆転を許し１点差を追う９回ノーアウト１，２塁でバントを決められなかった。
猛ダッシュをしてプレッシャーを懸けてくる一塁手に素直にバントしてしまった。
この失敗を田上は必ずや走塁の時同様に教訓にして成長してくれるだろう。
負けてしまったが和田監督の変化が見られた試合だった。
前の試合結果を出した田上をスタメンで起用し、右腕久保ながら良太をスタメンで起用した。
素直に結果を出した選手を続けて起用できた事は競争を煽る上でも選手のモチベーションを上げる上でも良い事。
継続してもらいたい。
昨日の阪神先発は藤浪。
７回２アウトまでは素晴らしいピッチングだった。
２アウトから代打金城に二塁打を打たれてから１点を返され、ランナーを溜めてブランコに満塁本塁打を浴びて逆転を許した。
リリーフ陣に不安を残す中で継投のタイミングを間違えてしまった。
勝負に徹するならあの場面は藤浪に投げ切らすのではなく、ピンチを招いた場面で継投に入るべきだった。
しかし将来の阪神を担う藤浪が投げているだけに私は藤浪に投げさせて正解だと思っている。
まだまだ成長しなくてはいけない部分が沢山あるだけに、４点リードを貰って楽になったところで２アウトからピンチを作って抑えていたらそれはそれで良い経験になるだろうし、昨日のように５失点するなんて滅多にない経験をして悔しさで一杯になった事も良い経験。田上のように失敗から多くを学び次に活かせればなんら問題ない。
和田監督の判断は藤浪に経験と成長をさせる為の続投だったと信じている。
あとは鳥谷さえ調子を取り戻してくれればもっと攻撃的な打線になるのだが、現状鳥谷がブレーキになってしまっている。
思い切って鳥谷でもスタメンを外しても良いと思うし、出来ないなら打順をもう少し下げてもいいのかもしれない。