金木犀の香りが通りすがりに漂うこの季節。
重陽節に行う“秘密のランチ会"でも登場する生薬「桂花」です。
皆さんもご存知かもしれませが「金木犀」のお花です。
金木犀は、肺の質に変容が起きるエネルギーがあります。
中医学では、辛味で、温性。
肝、心、脾、胃に入り、気の巡りを良くしてくれます。
辛味は肺の働きを整え、 血流を良くし、ストレスや邪気を発散する力があるとされています。
温性のものは、気血を巡らせてくれます。
花びらを白ワインにつけて3年ほど熟成させたお酒が「桂花陳酒」
日本でも有名ですが、楊貴妃も愛用していたと言われ、当時では宮廷だけで飲まれていたそうです。
金木犀の香りには炎症を鎮める働きがあり、イライラして思考能力が粗雑になった時、金木犀の香りは、気持ちが前進し、鋭敏な感受性が生みだされる感覚があります。
私の近所にも金木犀の香り漂うご自宅がありまして、日常に追われていた頃、漂うこの香りに心が解き放たれる感覚でした。
ヨーロッパでは“潜在能力を引き出す効果がある”と言われていたそうですが、確かにそんな感覚ですね。
金木犀の小さな花から漂う雅な香りは、女性性にもかかせない、「秋の潤い超を成す」必須アイテムかもしれません。
「重陽節の秘密のランチ会」もお楽しみに。