股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。


指先から身体を整える機能回復のための所有感覚メソッド(春秋社)


内容紹介

筋力も体力も関係ない。老いも若きも「末端」の感覚を高めれば身体は甦る! 身体に元々備わっている回復力こそが心身の健康の決め手。各部の骨格ポジションを整えて末端の感覚を磨き、全身がつながりを取り戻すことで、回復力の高い身体を手に入れる方法。


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えにし治療院は、『機能回復』専門の治療院です。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけています。症状や気になることをできる限りお知らせください。

代表 中村考宏

 

4月の東京教室は、4つの講座がうまく循環し、良質なトレーニングができたと思います。
 
 
股関節が硬い、股関節が使えない、股関節の動きの感覚がわからない、骨盤が歪んで股関節がつまっている、もっと股関節を使いこなしたい、など、ひとそれぞれに股関節の問題があると思いますが、
 
 
これらの問題は、股関節を使える状態にすることで解決します。そして、股関節を使いこなせる状態にすることができれば、どのようなことが実感でき、どのような世界が見えるのか、わくわくします。
 
 
講座に参加しようと思っているけど、初めて参加する場合、どの講座にでればよいかわからない、股割り講座に興味があるけど、それだけで参加してもいいのか、迷っている方がいると思います。
 
 
東京教室は、第3日曜日とその前日の土曜日に毎月開催しています。主催者は動作術の中島章夫先生です。
 
3月から、土曜日「1.所有感覚メソッド」「2.筋力トレーニング」「3.股割りチャレンジ」、日曜日「4.構造動作トレーニング入門」という流れに変更しました。
 
それぞれの講座内容は「1.所有感覚メソッド」骨格位置の関係を確認。簡単にいうと、骨の位置を覚え、身に付ける、様々な形状の骨があり、それぞれの骨が力学的に最も強度を発揮する位置を姿勢の中に入れるための実習をします。参考図書は、「指先から体を整える」(春秋社)「深部感覚から身体がよみがえる」(晶文社)です。
 
「2.筋力トレーニング」筋肉の起始停止部を確認して筋肉を出力できる状態にしていく運動。簡単にいうと、骨格の位置を身に付け、筋肉の起始停止部をそろえる。ここでおこなう筋力トレーニングは、筋肥大、筋持久力の維持向上を目的にする筋トレではありません。使えない状態の筋肉を使える状態にするための筋トレです。筋肉が適切に収縮力を発揮する運動方向を実習します。参考図書「動きのフィジカルトレーニング」(春秋社)「しゃがむ力」(晶文社)です。
 
「3.股割りチャレンジ」その運動の精度を高めさらに筋肉を出力できる状態にしていく股割り動作。股割りは股関節を使える状態にし、さらに使いこなせれる状態にするために必要な方法を実習します。こちらユーチューブチャンネルを参考にしてみて下さい。
 
「4.構造動作トレーニング入門」体の基礎となる骨格の深部感覚の入力
骨格の土台になる足指づくり、骨格と関節の基本知識、姿勢の中に正しく骨格をみにつけるための深部感覚ペアワークを実習します。参考図書「骨盤おこしで身体が目覚める」(春秋社)「趾からカラダが変わる」(日貿出版)です。
 
以上、4講座で循環する流れになっています。1の所有感覚メソッドから、続けて参加すると最も効果的ですが、それぞれ単独でも多くの学びがある内容となっています。
 
それぞれの講座で、はじまりに骨格の土台を安定させるための足指トレーニングをおこないます。牧神の蹄を使用してトレーニングをする場合は中島先生から貸出をしていただけます。牧神の蹄をお持ちの方はご持参ください。
 
 
初めて参加される方で、全く運動経験がなく、運動が苦手、という方は、4の構造動作トレーニング入門へご参加ください。股割りがしたい方は3の股割りチャレンジへご参加ください。股割りをしたい方で股関節を使える状態、さらに使いこなせれる状態を目的にされている方は、4講座通しで参加されることを推奨します。どの講座も単独でご参加いただけますので興味がある講座にご参加ください。お申し込みは、動作術の中島章夫先生の方へお申し込みください。個人的な指導がご希望の場合はご相談ください。
 
 
 
 
昨日まで、できていたことが、今朝は、できなくなっている、というような状況になることがあります。これは、股関節の絶対感覚がなければ、誰にでも、起こりえます。
 
もう一度言いますね。股関節の絶対感覚がなければ、誰にでも、起こりえるのです。
 
 
絶対感覚というのは、固有感覚という、体の中を流れる無意識の感覚によって、支配されています。固有感覚は、無意識下で、運動調節する感覚ですので、昨日まで出来ていたことが、今朝は出来なくなっている、というのは、固有感覚が運動調節をしていない状態を意味します。
 
絶対感覚は、数値で測ることのできない、未知数の感覚であり。音楽でいう絶対音感のように、確立されたものであれば理想的でいいと思います。
 
私は絶対感覚に最も近い人は、全人類が「よーい、どん」で走った際、一番速い人だと思います。また最も力が強い人、また最も高く飛べる人だとも思います。
 
ただ、そのようなトップオブトップでさえ、故障をしたり、調子を崩すこともあるでしょうから、完全な絶対感覚を持つ人が人類の中にいるのか、どうかは不明です。
 
どうして、私にそんなことが、わかるのか?
 
それは、私が固有感覚を失った経験があるからです。それでも、失ったままではわかりません。リハビリを経て、固有感覚を取り戻し、腸腰筋を使えるようにして、股関節を動かせるようにトレーニングをしたからです。私は股関節の絶対感覚を手に入れたくて20年以上、トレーニングを続けています。
 
では、腸腰筋が使える状態の場合は、どのようにトレーニングを進めていけばよいのかについて説明します。
 
トップ選手は、基本動作の重要性を感覚的に理解していると思います。走り込みや、素振りなどの基本動作です。その中で何をするのか、というと、動きの中身を観るトレーニングを行います。何度も、何度も、動作を繰り返すことで、動きの中身が観えるようになってきます。
 
私の場合は、股割り動作を20年以上、繰り返してきていますから、股関節というものを身近に実感しているんですね。そうすると、わずかな股関節の可動域の広がりでも、わかるようになります。
 
この時、無意識下では固有感覚が、わずかな股関節の可動域の広がりを調節できるようになった、という感じで知ることができます。こうして、同じ動作を何度も、何度も繰り返し、動きの中身を観るトレーニングを続けていくと、その遥か先のゴールには、絶対感覚があります。
 
ゴールは、絶対感覚です。
 
元々、絶対感覚に近い人たちが、現在、人類のトップを走っているわけですが、私のように後天的にスタートしたとしても、この先、絶対感覚を手に入れることが出来なかったとしても、このルートに乗ってゴールを目指すことができるのです。絶対感覚に近づいていくことはできるのです。人の体というものの可能性は、図り知れません。
 
ですから、まだ若い選手諸君は、元々、腸腰筋を使える状態であったならば、私の遥か先をいっていて、絶対感覚を目指せるのですから、目指さない手はないと思います。ぜひ、基本動作で、動きの中身を観るトレーニングされるといいと思います。そうすれば、成績は爆上がり、不調知らずで、間違いなし!

 

股関節絶対感覚のトレーニングの方法ポイントは、頭のてっぺんから、指先まで、骨格位置をセットすること、神経系統を構築します。

 

 
①股関節は、腰仙神経叢の流れを確保します、腹から下肢、胸郭から頭、腕、全身で腰仙神経叢の流れを確保します。
 
②股関節は、重心移動で動かします。
 
走り込みの場合は、上体→腕→股関節→足の順
 
素振りの場合も、上体→腕→股関節→足の順で、重心移動をします。
 
股割りも、上体→腕→股関節の順で、重心移動をします。
 
股割りの優れたところは、走り込みや、素振りのような、速い動作と違って、ゆっくり動作を観れるところです。
 
なので、私でもできるところです。
 
③動作の中身を観るのは、全身の位置、運動方向、股関節の動き、この3つを常に観ながら、動作をする感じです。
 
④反射、これを忘れてはいけません、筋肉の伸張反射です。
 
走り込みの場合は、踏み込み→後ろ足が前に出る感じ。
 
素振りの場合は、ため→放つ感じ。
 
股割りは、切り返して伸張反射です。
 
このような感じで、同じ動作を何度も、何度も繰り返し、動きの中身を観ることができるように、していきます。
 
まとめると、股関節の絶対感覚は、すべての動きを凌駕する、人類の可能性ということです。すでに、腸腰筋を使える状態の場合は、すぐにでも取り組めるはず。ですから、トレーニングをするときは、動きの中身を観ることを、心がけて、股関節の絶対感覚を目指してください。そして、自身の感覚を高めていって、成績を爆上げ、不調知らず、最高のパフォーマンスが、できるといいですね。
 
 

すべての動きを凌駕する股関節絶対感覚のトレーニングの方法

 

 ひらめ筋は、どこにある筋肉がご存じですか?
 
ひらめ筋は、ふくらはぎの筋肉です。ふくらはぎの筋肉は、下腿三頭筋といって、腓腹筋とひらめ筋から成る筋肉です。
 
トップアスリートのひらめ筋は活性が高いのです。特に内側のひらめ筋の活性化は一流の証。一般のアスリートは、脛の内側の痛み、シンスプリントや疲労骨折などの故障が多いのですが、これは内側のひらめ筋の活性が低下している場合が多いのです。
 
私は、常々、ひらめ筋の活性化を実感したいと思って山を縦走してきました。それが、この度、久しぶりの山歩きで、内側ヒラメ筋ラインが通ったのです!
 
 
3月は、寒く、天候の悪い日が多かったせいで、今回は一ヶ月ぶりの山歩きでした。ご一緒した、横浜の田阪先生も仕事が忙しかったそうで、運動不足気味、おまけに花粉症と鼻炎のダブルパンチで、鼻づまり。登りが、とにかくキツかったそうなので、休憩を多めにとりました。
 
私はというと、この一ヶ月、股割りトレーニングはしっかりやっていたので、足はとにかく軽くなっていました。下山途中、丸太に腰かけて休憩をしていると、脛の内側にラインが!(これは、私の感覚です)
 
これ、これ、常々、思い憧れていた内側ヒラメ筋です。とはいいましても、うっすらラインが通ったに過ぎず、ひらめ筋の活性が高まったわけではありません。これから、ゆっくり育てていこうと思います。
 
 
下山後は、神馬の湯で汗を流しました。濃尾平野を一望する露天風呂は、最高です。ゆっくり温泉に浸かりながら、内側ヒラメ筋の喜びを噛み締めました。

 

【ナンバ歩行術】