今日の午前中は当院に来院された方たちと牧神の蹄を使って足指の感覚を目覚めさせるトレーニングを一時間ほどおこないました。体の末端の感覚の流れが開通すると股関節のトレーニング効果が高まります。そして股関節の動きの質を高める筋力トレーニングをすることにより動作の質(quality of motion)が高まります。これは日常生活動作を快適にし、スポーツ競技動作を向上させます。
筋力トレーニングは骨格筋の出力・持久力の維持向上や筋肥大を目的としたトレーニングです。股関節の動きの質を高める筋トレは骨格筋が出力できる状態にし、固有感覚(深部感覚)を覚醒させることが必要です。固有感覚は体の表面でなく体の深部の無意識の感覚の流れで無意識下において運動を調節する感覚です。動きの質を高めるためには欠かせない感覚なのです。
お尻の筋肉は股関節の運動に作用する筋肉です。筋トレをおこなう際は解剖学だけでなく運動学から股関節の分析をする必要があります。
大臀筋:屈曲と内転以外の股関節の動きに作用
中殿筋:内転以外の股関節の動きに作用
小殿筋:内転以外の股関節の動きに作用
深層外旋六筋:外旋の股関節の動きに作用
ハムストリングス:伸展、外旋、内旋の股関節の動きに作用
大内転筋:外転以外の股関節の動きに作用
これらの臀部の筋肉は股関節の運動で作用させ各筋肉を使えるようにしていきます。筋トレはポジションが重要です。それは筋肉の起始停止部をそろえ筋収縮率を上げたいためです。そのためには様々な形状の各骨が力学的に最も強度を発揮するポジションへ骨格位置を定める必要があります。