好きと言えたら…番外編(3) | えりんぎのブログ





~ユンホside~




「…ちょっと!!///ユンホさん!!冗談でしょ?」


真っ赤な顔して、あわあわしながら後ろからついて来るチャンミナ。


───母さんがチャンミナ用の布団を用意してたのを、横から取り上げて。


「…俺の部屋で寝るから。」


さっさと自分の部屋まで運ぶ。



焦って止めようとしたチャンミナに、───くつ下は持って来いよ。って…それだけ言って。


「ユンホさん!…信じられないっ!…おばさん、変な顔してました!」


───だってさ、しょうがないだろ?

今まで、会えたと思ったら…傷つけて、会えないもどかしい時間が続いてさ。

おまえの気持ち知っちゃったら、もう駄目…離せない。


ベッドに腰かけて、おまえが何だかんだと頬を染めて文句言ってるのを眺めながら…。


そっと、手をとり…その長い指に口づけた。


──人指し指に…中指…そして、薬指。


ぶわっと、さらに赤くなって。

「…!!///もう!聞いてないでしょ!」


……うん。…ごめん。今は、ただ側にいたいだけ。




好きなんだ────って、自覚したのはいつだったろう?


──兄貴と横顔が似てる、って愛おしそうに見つめられた時?


──眠りから覚めた兄貴の病院で、必死に追いかけてきた時?


──俺のことを、虎…って、きっと何も考えてないんだろうけど、ふいに言葉が漏れた時?


たぶん、…最初に病室の外で睫毛を震わせて泣くおまえを見たときから…。


「……ごめん。でも、今日は一緒にいたい。……嫌か?」

聞けば、ちょっと嬉しそうに口許が緩む。



───イブに教会の前で捨てられてたみたいで…。って、ポツリと呟いたおまえ。


たとえ同じ屋根の下でも、…もう絶対にひとりにはしたくない、って、…そう思った。


そんな俺の気持ちなんかまったく分かってないのか、まだ往生際悪くひとりで寝たがってて。


「……ったく。」


ぐいっと腕をひいて胸におさめ、…ギュッと抱きしめたら気持ちよさそうに目を閉じて。

「…だって、おばさんが……。」って、まだ言ってる。


さっきから大事そうに胸に抱えたその大きなくつ下…どこで買ったの?って疑問は取りあえずのみこんで、…サッと手にとって部屋の外のドアノブにかけた。


「……これで、いいだろ?」


膨れっ面で睨んできても、無駄。

とろんとトロケた瞳は、ただ甘いだけ。


「…な。鹿と虎の話。…どの場面が良かったんだっけ?」


へっ?…って顔しながらも、ちゃんと答えてくれる。


「えーっと。鹿が月にお願いするシーンと、…鹿が虎に、…食べてもいいですって…


───言い終わる前に。


「…ん。じゃあ、……いい?」


返事を待たずにキスしたら、…目を見開いて、手をばたつかせた。


「……もう少し。」


ギュッと両手を握りこんだら…ゆっくり力が抜けて……


「……もう1回だけ。」


やっと背中に腕がまわった。



「…ユンホさん。あなたは、理解できないって言ったけど、…僕も、この気持ちを説明することは出来ないけど。それでも…あなたの側に、いていいですか?」


潤んだ瞳……それでも精一杯の言葉で。


「……ばか。」


髪をくしゃくしゃっと掻き抱いて、深く、…少しの隙間さえ許さないような、そんなキスをした。




~~♪♪~♪~~♪


───着信?


忌々しげにベッドサイドのスマホへ目をやれば……兄貴?


2人で目を合わせて、しぶしぶ体を離して……スマホをタップ。


途端に、すげー剣幕で。


「おい、こら!サンタが、イチャコラはいい加減にして、早く寝ろ!ってよ。」


────言いたいことだけ言って、さっさと切られた通話。


隣では、茹で蛸のようなチャンミナ。


…なんだか笑えてきて、…くくっ、って肩を震わせたら、──笑い事じゃないです!////////って、結構本気で怒ってる?


思いっきり体を伸ばして、その尖らせた唇にキスをした。




fin.





******************


好きと言えたら…。

これで、本当にhappy endです♡♡♡

毎朝5時のアップに合わせて見てくださってる方(*^^*)

いつもありがとうございます♪

実は結構楽しく書けましたww

ホとミンの2人が幸せそうだと、妄想って、どこまでも広がりますよね←すみません^^;


明日からはまた、逢いたくて逢いたくて。です(^^)

甘々な2人♡♡♡





チャンミン happy birthday!!

いつまでも清らかなあなたでいてください

そして、いつまでも「ヒョン、大好き!」って顔して、ユノの隣で微笑んでいて欲しい。