~チャンミンside~
「おまっ、・・なに?ここ、親父の書斎。」
膝に伏せていた顔をふとユノに向けた。
さっ、と変わった顔色、─────。
「な、・・に、泣いて?」
「・・痛っ!!!」
ぐっと腕を引かれよろけるように立たされる。
僕の両腕を痛いくらいの力で掴まれた。
貼りついたような無表情は変わらないのに、瞳だけがギラギラと怒りに燃えてるようでちょっと腰がひけたのを。
「───ここで、・・何、してた?」
それを許さないとでもいうように腰を抱き寄せられ、──ことさらゆっくりと低く掠れた問いかけに言葉もでない。
「チャンミナッ!」
ぐっ、と顎をとられ強引に目線を合わされる。
「・・ユ、・・ユノ。」
あまりの迫力に、射竦められるような視線に、なんとか震える声でなまえを呼んだ時、
「────ユンホか?」
扉の向こうで聞こえる声。
ちっ、と舌打ち。
「────来いよ。」
そのまま引っ張られるように覚束ない足どりでユノの部屋に連れられた。
ソファに座る僕と窓際に立ち背中を向けたままのユノ。
身体の前で組んだ両腕を落ち着きのない人差し指がトントンと叩くのが、ユノのイラつきをあらわしていた。
こんな沈黙は堪えられない。
「あの、・・部屋に戻ります。」
そう言って立ち上がろうとしたら。
「チャンミン、・・座れ。」
憮然とした表情のまま威圧的に言われたのにたまらなくなった。
「どうしてユノにそんなこと言われなきゃいけないんですか?
僕がどこで何しようと僕の勝手だし、おじさんとの会話をユノに話す義理はないです。」
────もうユノに振り回されるのはごめんだ。
僕は貴方に特別な感情を持ってしまってるから、傷つくのも半端ないんだよ。
出来れば放っておいてほしい。
お願いだから。
たった今おじさんの部屋で聞いてしまった、そして気づいてしまった事もこのまま忘れてしまいたい。
出来ることならユノへの想いも、・・。
ガタッとわざと乱暴にソファから立ちドアへ向かった。
何を言われても立ち止まるつもりはなかった。
それなのにドアノブを掴んだ手に重ねられたユノの手が熱くて、・・・涙が出そうとか。
「なぁ、どうして泣いていた?」
少し落ちついたのか、さっきより優しげな言い方にドキッと胸が鳴って。
チラッとユノを見れば、───ああ、やっぱりこの気持ちは止められない。
「──────好きです。」
気づいたら、・・言ってしまった。
「え?」
「・・ユノが、・・好きなんです。」
驚くのも無理ないね。
完全に固まってる。
思えば最初から身体だけの関係を迫られてたっけ。
もちろん冗談だけど。
───僕はね、ユノ?冗談じゃなくて本気でユノと向き合いたいって望んでるんだよ?・・心も、身体も。
背後から覗きこむような格好のユノがしばらく僕を凝視したと思ったら。
───スッと視線を外して。
「お、俺は、・・・好きじゃない。」
そう呟くのを、───予想していたような、・・でも、もしかしたらと淡い期待を抱いていたような、
そんな複雑な気分でまるで他人ごとのように聞いていた。
「───分かりました。・・正直に言ってくれて、・・嬉しい、です。」
「ヨンジンおじさんとは父の思い出話をしていて、・・つい感傷的になっちゃって。恥ずかしくて部屋を飛びでてきたんです。・・あ、後から謝りに行かなきゃ。」
一方的に早口でまくしたてて、
「じゃあ。」と言うが早いか、
さっさと部屋を後にした。
目を逸らしたまま、何も言わないユノ。
────早く部屋に帰って泣きたかった。
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いつもありがとうございます♪
T1STORY。。たくさんの画像や動画!
エア参戦出来ましたよぅ(≧∇≦*)
プルプルの可愛いお顔にマッチョとか(//∇//)
いつになくコミカルなユノとか~( ´艸`)
どこまで成長するんだろ、あの2人は。。とlove in the iceを聴きながら泣けちゃいました(/_;)
ところで。
ただ今アメンバ申請してくださってる方へ。
アメ限記事はそれなりにアレな記事なので、^^;プロフィールが真っ白な方はトンペンさんなのか分からないんです。
メッセージをいただけると嬉しいです!
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よろしくお願いします(^_^)ゞ