シングルマザーで子ども2人を育てていた頃。

ダブルワーク、トリプルワークで働いていたから、子どもたちとゆっくり過ごす余裕がなく、子どもの学校の長期の休みはほぼ放置状態だった。

そんな時、娘の友達の家族がディズニーランドへ行って、娘がお土産をもらって帰ってきた。

その当時のわたしは、心身ボロボロで、頭もエゴキンマンに乗っ取られていたから、

お土産をキッカケに、比較比較のオンパレードが始まってしまった。

お友達のお父様は社長だし、家は豪華な一軒家で床暖房付きだし、お母様は、ゆとりがあって、どこでもリーダー的存在で、子どもの卒儀式には立派な着物で着てたし、etc、、。

かたや、わたしは、自分の心に従って離婚したものの、生活は常に困窮していて、子どもたちとゆっくり関わることさえできていない。

あぁ、情けない、わたしはダメだって思いっきり自己否定の沼にはまり込んだ。

が、わたしはどれだけ辛くて苦しくてもいいけど、子どもたちだけは同じ場所に落としたくないし、幸せになってほしいって踏ん張った。

旅行は無理でも、せめてせめて、家の近所で、ディズニーランドのアトラクションなみにワクワクできる遊び、楽しみがなんかないかなあーって心の底から望んだ。

それから数日後、通勤途中、最寄駅近くで、お椀のイラストを発見した。

道路にあるポールのてっぺんにお椀のイラストが描かれている。

50メートルぐらいずっと、ポールのてっぺんのお椀は続いていた。

全部で20個くらいかな。

結構、強烈な出会いで目に焼きついた。

それから、通勤路を歩くたびに新しいお椀のイラストに出会った。

それが楽しくなって、子ども達と一緒に過ごせるわずかな時間にお椀探しの散歩によく出かけた。

看板の端っこにちっちゃなお椀、
自動販売機の横に隠れてるお椀、
プロック塀におっきなお椀、、、。

まだスマホの時代じゃなかったから、写真は残ってないんだけど、ホント、信じられないような場所にたくさんのお椀が隠されていた。

子ども達も、毎日、夢中になってお椀探しを楽しんだ。

おかげで、その年の夏休みは、どこにも出かけれなかったけど、とってもエキサイティングでワクワクする時間をたくさん味わえた。

そう、望んだ通りになっていた。

その時はまだ、引き寄せの法則も、ハッピー理論も、宇宙の法則も知らなかったけれど、宇宙には望めば叶う不思議な力があるんだなーって体感した。

クリスマスが近づく今日この頃、こんな昔話をふと思い出した。

自分を、誰かを喜ばせたいって思いが飛び交うクリスマス。

宇宙は、望めばなんでも叶えてくれる。

遠慮なく、望もう。

わたしも今度は、ストレートに、
『家族旅行でディズニーランドへいく』って望みます。

あの時、なんで、それが望めなかったのか、、(笑)