ジャヤワルダナ氏 | オネエの元スッチー(ある美人元CAの日記)

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オネエの憧れの職業客室乗務員(スチュワーデス)
になった後日記。
変なお客。変な同僚。変な自分。。
いい経験だったわ、短期間だったけど。。。。貴重よ。
一生分の悪口を吐き、一生分のコーラの缶を開けた
苦節時代の日記をご覧ください。。。。

お暑うございます。

皆様お元気。

東京はむしむし凄いわよ。

銀座なんてもんやりかすんでたわよ。


暑い暑いといっても始まらないわね。


で、今日は、『世界ふしぎ発見!』をみていたの。

そうしたら、あなた。

みなさんジャヤワルダナ閣下をご存知でした??

スリランカの初代大統領であり、
サンフランシスコ講和条約で、
日本に取ってとってもありがたい演説をしてくだすった
スリランカの政治家の方です。

わたし、この年になるまで、
まったく存じ上げませんでした。

なんて恥ずかしのかしら。。。。

このスリランカの初代大統領であられる
ジャヤワルダナ閣下は、
サンフランシスコ講和会議の際に、
日本にとってとっても有利な演説をしてくだすったそうです。

当時の日本には、とんでもない損害賠償や、
ドイツのように日本を米国、ソ連、英国、中国で
分割統治するという案もあったそうです。

そんな事も、我々は習っていませんね、、、、

そしてそんな中で、
氏は、
「日本の掲げた理想に独立を望むアジアの人々が
共感を覚えたことを忘れないで欲しい」

そして、「仏陀の言葉に、憎しみは憎しみでは消えず、
慈愛によって消える」と日本を助ける演説をしてくだすったそうですよ。

こういう事は、我々は学生時代に是非学んでおきたい事ですね。

わたし、本当に恥ずかしいわ。

だって、何度も何度もスリランカに飛んで、
「なんだこんなとこ!」
「なんてこんな所にいるのか解らない!」とか
相当馬鹿にしてたわ。

でも、日本とのこの深い縁を今夜知って、
本当に恥ずかしくなったわ。

あたくし、本当に恥ずかしい。

子供達に、このスリランカの素晴らしい方の事を
もっともっと伝えなくてはならないと思います。

戦争は本当に悲しい歴史です。

あたくしが思うに、
今伝えられている歴史には、
真実も、戦勝国に寄って都合よくねじ曲げられたものもあると
思います。
それが歴史という物です。

歴史という物は、全てが正確なものではないと思っています。

ただ、我々日本も、そして米国も中国も、
謝っても謝り足りない事をしてきたことは確かだと思います。
それが戦争なのだと思います。

それを正当化する事も出来ませんし、
それを一生避難し続ける事も出来ないと思っています。

戦争をもうしない それだけしかできないのよ

ただ、我々日本人の多くは、反省をしています。
これは事実です。いつまでもいつまでも罪悪感から
解放されない民族となっています。

でも、もっと我々は、我々に自信を持って良いと思いますよ。

東南アジアの多くの国や、このスリランカのように、
日本を素晴らしい国と思ってくだすっている国々に申し訳ありませんよ。

歴史には、良い面と悪い面が必ずあるのです。
これはどこの国においても同じなのです。

あるとき、ソウルのタクシーの運転手さんがおっしゃいました。
「韓国のキムチを知っていますか?あれがなぜ辛いか知っていますか?
昔の韓国のキムチは辛くなかったのですよ。
いつから辛くなった知っていますか?
豊臣秀吉が韓国に攻めて来たのを知っていますか?
そのとき、唐辛子が韓国にもたらされました。
今ではその唐辛子が韓国の文化の一つです。
戦争はとても悲しい事です。
しかし、悲しい事だけでなく、
別の物ももたらすんです。」

この言葉に、あたくしは、本当に目がさめましたよ。
「あら、また日本を責めるのかしら。。。
変なタクシーに乗ってしまったわ。。。」と思ってたの。
そしたら、こんなお話よ。。。。。

あたくしは、貴国に伺う際には、本当に肩身が狭い思いを
抱えて伺います。
そんな中で、普通のタクシーの運転手さんが、
「戦争は悲しい事が多いけれど、そうでない文化の交流も生むんです」と
言ってくだすったのは、本当に驚きでした。

悲しい歴史は、本当に悲しいの。
でもね、アジアの多くの国には、日本を大好きでいてくれる国も、
本当に沢山あるのよ。

このジャヤワルダナ閣下ような方の事実を、
私はもっともっと日本人は知って、感謝して、
自信を持ちつつ反省もして、前を見ていかなくてはいけないと思います。

ジャヤワルダナ閣下は、遺言で、
角膜の一つをスリランカの方に、もう一つを日本の方にと
残されたそうです。
そして、その通りに角膜は日本の女性に移植されたそうです。

こんな本当にありがたい事実をあたくしたちは知りませんでした。

そして教えてくれなかった環境を責めるのではなく、
知った以上はそれを一生心に留めて、役立てて行く事が
我々にとって大切な事ですね。

きっと近いうちにスリランカに出向いて、
あたくしは、このジャヤワルダナ閣下のお墓に参りたいと思いますよ。

マイルの修行でコロンボ行きが流行っていますが、
あたくしは是非みなさんにこの事実をしって、
コロンボに行っていただきたいわ。

今夜は少しまじめなお話でした。

皆が仲良くしていただきたいわ。
自分たちを守る為に、周りを悪者にするのではなく、
素直に関係を気づいてい行きたいものね。

ジャヤワルダナとは、勝利をもたらすという意味で、
現在のスリランカの首都は、
スリジャヤワルダナプラコッテ (輝ける勝利をもたらす町・コッテ)です。

遠い国の人であったスリランカに、
思いをはせる夜です。

みんさんありがとう。