三日ほど十津川村のお山に行っていましたよ
車から降りて、杉林を抜けて斜面を降りていくとほら
お山の斜面で、たった二軒のお家がふあつ、上には姉さん夫婦が、下には、妹さん夫婦とおばあちゃんが、ぜんぶで五人つつましく、一生懸命豊かに暮らしておるのです。
都会からやってきて、ばあむくーへんなるものを持って行ったけれど、なんのなんの、そのなん何倍もの馳走にて攻めに攻められました
茶を摘んで、大きなお鍋で煎ります
それを、茶揉み機とかいう、斬新で理にかなった機械で(自転車とミシンがつながってできています)揉み揉みする。
少しだけ手伝って
あとは、まったりよくよく世話になってしまいました
イノシシのお鍋は、三日ほど前に畑で罠にかかってたイノシシを食べわせてもろた
うわあ、ホラ、イノシシの心臓も
日がくれて、作業を終えて帰ったら
今度はみんなで餅をつきだした
お犬のけんちゃんは、鎖を放すとお山に駈けていってよう、鹿を仕留めてお腹いっぱいになって帰ってくるのさ
みんなに愛されててなぁ
ノミだって手で取ってもらってんのさ
顔がまっこと人のようなんだなぁ
山菜や野菜は全部山でとれたものでさ
イタドリにヤマブキにウドとか、タケノコにシャキシャキの春キャベツに、もうほっとんどそうさ!
お昼まに、お天道さまが雲に隠れると、いい風が吹いく
畑には、鹿の死体がゴロゴロと昼寝してんのさ
木刀のカシの木を途中まで仕上げてもろて、帰りに持してくれた。
お山ではお茶碗なんぞも自分で作っとって、それも持してくれた。
山菜も、鹿肉も、鹿のツノも
それに、柿渋染めの渋柿まで持してくれた。
山で豊かなあの人たちは
山の神様だ
ええなぁええなぁ
お山の暮らし
ありがとう
ありがとう
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