自転車で台南ぶらぶら・・・運河沿いを安平へ | ちょっとそこまで☆増刊号

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週末のプレシジョンスポーツ&ドマーネ4.5親父★fairleader

朝食サイクリングその2・・・運河から安平へ

・その1…海安路、國華街、水仙宮市場はこちら

3日目の朝。幸い今日もいい天気。7時前から、ホテルのすぐ近くの運河が曲がっているあたりに出る。運河沿いの公園に自転車を停めると、明るい日差しの中に広い景色が開けて、思わずおおーっと声を上げた。

運河1

運河2

運河沿いに自転車道があることはGoogleマップで予習済みだったが、この景色は期待していなかった。これはなかなかのものだ。

運河3

公園のハト

しばらく写真を撮る。公園にはハトの集団がいて、じわじわとこちらに寄ってくる。ごめん、何もないと言うと、目の前を集団で通り過ぎていく。

公園の犬

犬もあちこちでマッタリしている。野良ではなく、基本放し飼いのようだ。おとなしい犬しか見ていないが、噛まれるといろいろ厄介なので近寄らない。

運河の橋

デザインされた橋。対岸の花園(マンション)も景観の一部だ。

チェーンはずれた

対岸へ橋を渡るときに変速したら、チェーンが落ちた。さすがに見かけのボロさは伊達ではなかった。ディレーラーがグダグダで、リヤの両端はチェーンが落ちるので使い物にならなかった。以後、中の方のギヤだけを使って、変速時にトルクをかけないようにして走るが、前も落ちたし、リヤも帰りにもう1回はずれた(笑) 屋台の小吃用にウエットティッシュを持ち歩いているのが、こんな時に役立つ。

運河4

左岸を気持ちよく走っていく。

運河5

運河の曲がり角から安平老街まで3kmちょっと。自転車なら楽勝の距離だ。

運河6

両岸に歩道または自転車道があり、安平までに3つある橋以外は、車と交差することもなく快適に走れる。ただし流れのない運河なので、においは少々ある。これがなければ最高だが、車やスクーターにまぎれて走るよりはずっといい。

頭上を、台南空港を離陸した台南空軍の戦闘機が何機も旋回していく。エンジン音が聞こえるたびに見上げるが、あいにくコンデジでは撮影は無理。そのうち空港も行ってみなくては。

運河7

橋を渡って右岸へ。運河沿いは大きな花園(ファーエン)が並んで別の都市のような眺めだ。

運河8

そろそろ運河も終わり。

運河博物館

安億橋のたもとにあるレンガ造りの小ぶりな建物は運河博物館だが、さすがに朝の7時過ぎでは開いていない。

河底景観歩道

同じく安億橋に、安億橋下河底観景歩道がある。地下道の壁面が水族館のようになっていて、水中が観察できるということだが、こちらもまだシャッターが閉まっている。しかしこの運河の濁り具合、綺麗に水中が見えるのか疑問ではある。

運河9マリーナ

河口近くに来ると、釣り船やレジャーボートなど停泊していて、マリーナらしい眺めになる。

安平サイクリングマップ

サイクリング案内の看板。
安平老街もまだ開いていないので、もう少し岩壁沿いに進み、サイクリングロードを偵察する。

小砲台

安平小砲台。老街からは少し離れているので、いかにも自転車向きな観光スポットだ。歩道に自転車を停めて、と思ったら、ちゃんとスロープが作ってあって自転車でそのまま上がれた。日本だったら車椅子用だが、これはどちらだろう。どっちも使えばいいじゃないか、というのが台湾らしくていいと思う。

小砲台2

建物などはなく、写真に写っているものが全て。この砲台を作った頃は、ここらあたりが海岸線で、まわりに何もなかったのだろう。

小砲台3

古びた煉瓦の壁はオリジナルだろうが、床のタイルは整備されたもの。

もう少し南に足を伸ばせば、大きな砲台の二鯤鯓砲臺(億載金城)や係留展示中の駆逐艦があるが、まだ営業時間ではないし、帰国便の時間もあるので、また次の機会に。

天后宮

ということで、そろそろ引き返す。人気もなく、広々とした天后宮前。

安平古堡街

昨日の夕方、孔雀蛤を食べた店のあたり。

助仔牛肉湯

運河沿い安平路の承天橋近くにある牛肉湯(にゅうろうたん)の店、助仔牛肉湯で朝食にする。安平地区ではあるが老街から少し離れているので、観光でたまたま通りかかるような所ではない。Googleマップで見つけてチェックしていた店だ。

台湾旅行はブームのようだが、圧倒的に台北中心で、台南を詳しく紹介しているガイドブックはほとんどない。多くて数ページだ。なので、頼りとなるのはGoogle大先生。ストリートビューと掲載された写真、中国語の口コミがなかったら、私の台南旅行は成り立たない。

牛肉湯

朝から牛肉が食べられる幸せ。牛肉と言っても、霜降り焼肉とか脂はじけるステーキとは別世界の料理だ。脂でなく、新鮮で柔らかい赤身を、出汁のきいたスープでしゃぶしゃぶのようにして、生姜と醤油ダレで食べる。これぞ台南のあっさりと優しい朝食だ。

牛肉湯にタマネギ

あー美味いとかつぶやきながら機嫌よく食べていると、店のおっちゃんがスープの出汁のタマネギを丸ごと1個、ダブンと入れてくれた。うわ~こんなサービスありか! 煮込まれてトロトロになったタマネギは、レンゲでほぐして食べられる。

出汁の鍋

写真を撮っていいか?と聞いたら、なんぼでも撮れ状態で、スープの具材をすくって見せてくれた。

牛肉湯おっちゃん

最近改装したのだろうか。眩しいほどのステンレス厨房什器がさわやかだ。使い込まれたコテコテの鍋のような渋さはないが、清潔感はあふれている。

おっちゃんもおばちゃんもとてもフレンドリーで、日本から来たのかとか、いつまでいるのかとか、いろいろ話しかけてくれる。こちらは台湾6回目だとか牛肉湯うまいとか讃とかしか言えなくて、会話が続かない。台湾では、もっと喋れたら楽しいのにと思うことが良くある。真剣に勉強しようと思った。

運河帰り道

安平からまた運河沿いを走って市街中心部に戻ってきた。運河の曲がり角あたり、いい感じの並木道。

朝食は牛肉湯だけでは終わらない。昨日に続いてまた國華街にやってきた。特に当ては無いが、目に付いたものを食べてやろうと、自転車をゆっくり進める。

刈包屋台

ぶらぶらして選んだのが、包財刈包(くわぱお)。刈包は蒸かしパンに肉や野菜をはさんだもの。この通りには刈包屋は何軒もあるが、屋台の兄ちゃんがなんとなく感じよかったのでここにした。メニューを見て悩んでいたら、兄ちゃんがこれがお勧めというのでそれにした。こういうときは、メニュー先頭の品にしておけばたいていハズレはない。外帯(ワイダイ)にしてホテルで食べることにする。



木瓜牛?

外帯なら飲み物もということで、パパイヤミルクを買った。國華街三段と民生路二段の角にある俗俗賣木瓜牛奶。店頭に並ぶパイナップルとパパイヤがおいしそうだ。自転車の前かごに、刈包といっしょに並べて倒さないように走って帰る。

刈包と木瓜牛?

ホテルの部屋で朝食その2を食べる。刈包は、日本では豚の角煮がごろんと入っているのを食べたことがあって、そんなものだと思っていた。

しかし本場の刈包はそんな単純なものではなかった。肉だけでなく、筍はじめ何種類ものスパイシーな野菜がはさみこまれ、柔らかい包からピーナツや筍のはっきりした歯ごたえまで、様々な味と香り、食感が口の中で渾然一体となってはじけるグレートな食べ物だった。部屋でひとり「うんめぇ~!」とうなってしまう。「台湾バーガー」などという呼称ではとても表現しきれるものではない。

そして木瓜牛奶。去年の夏、六合夜市で飲んだものは、ちょっと青臭くて甘みも少なめで、まあこんなものかなという感想だった。しかしこれは違う。コクと甘みのあるパパイヤがストローから口の中へ飛び込んでくる。これぞ南国のドリンク!


ということで、今回自転車で回ったのは、2回の朝食サイクリングだけだった。昼間は友人と観光に行ったり、夜は火鍋や海鮮と、いつもと違うパターンで楽しんでいた。

次回は2016年春の台南旅行、自転車以外のその他もろもろや資料編でラストになります。旅行ブログとして読んでいただいている方には参考にしていただけるかも。


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