台灣糖業博物館を自転車でブラブラその2。その1はこちら。
五分車のヤードでしばらく写真を撮って、本命の工場へ。工場に向かって、回廊とか遊歩道とかいう感じのが伸びている。人も少ないので、導かれるまま自転車でゆるゆると走っていく。
遊歩道はゆるい上り坂になっていて、工場の2階らしきところへ向かっていく。
赤い字で糖と書いてあるけど、入口っぽい気配がない。車止めもなく自転車で上がってきたけど、ここは車いす用のスロープなんじゃないのか(^ ^;?
あっ、お姉さん、先に行ってくださいね。
うーん、こっち側にも入口らしきものは見えない。
ちょっと不安になってきたところで下を見たらこうなっていた。赤さびも渋いサトウキビ取り込み用のピットだ。五分車で運ばれてきたサトウキビをここから落とすと、工場内に吸い込まれていく仕掛けだ。
おおお、すごいすごい。これを見せるための歩道橋だったのか。
で、こっちから工場に吸い込まれて行くわけだ。操業時は壮観だったろうなあ。
それにしてもこの錆具合、実に渋い。いいなあ。変にピカピカにペンキ塗るより、よっぽど現実感があって迫力だ。
それにしても、やっぱりここが入口なんだろうか。よく見ると手描き感あふれる「工廠」の文字がうっすら見える。横の立方体のキャラは何だ。角砂糖か?
ばあちゃんが一人、すたすたと入っていく。赤い服だがさっきのお姉さんが歩いているうちに歳を取ったのではありません。
えいもう、入ってしまえ。行くぞ流星号!(謎)
鉄板の上をするるっと。雨の日は滑るだろうな。外を振り返ったところ。
入ってしまった。自転車のアウェイ感が半端ない。だってよくわからなかったんだもん。人がいないからいいけど、良い子の皆さんは真似しないように。
奥にエレベーターが見えるので、やっぱり車椅子用でもある。さすがにこのエレベーターに自転車で乗る気にはならず、
この辺に駐輪して見学することにする。一応チェーンはかけました。
で、改めて落ち着いて工場の中を見回す。
すごいすごいすごいすごいっ!(EVA第8話ケンスケ風に)
このラインの圧搾機で、サトウキビをギュウギュウ搾るわけです。
見上げるとまさしく工場の天井。1999年まで約100年間操業していた、ほぼそのまま。
こちらは搾った液を処理する。洗浄、沈殿、結晶化。
見学用に整備された手すりの黄色が映える。
制御室の中まで入れる。
規制線も何もないので、制御盤に触ることもできる。そっとボタンを押してみる。もちろん何も起こらない。しかし、ほとんどどこも壊れていないのが驚きだった。日本の各種展示館だと、動作するはずのボタンが壊れていたり、つまみが引き抜かれていたり、綺麗にされていても、ちょっと悲しい状況をよく見かける。
IHIのホイスト、5t。
漆喰の剥がれ具合と下にのぞく煉瓦が渋い。
入口がどこかわからず、2階から自転車で突っ込んでしまったが、1階に降りてくるとちゃんと入口はあった。回廊の向こう側に目立たない入口があって、入ったところに糖廠の解説展示がある。なぜか写真を撮っていないのだが、そちらで予備知識を入れてから見学すると、より理解が深まると思う。
糖廠全景。サトウキビを運んできた五分車の貨車がびっしりと列を作っている。煙突は煙を吐くが、近隣の住民への経済効果も少なくはなかった。
建設中の写真。ローラーの上で帽子をかぶってポーズを決めているのは、おそらく日本人だろう。
工場内のほとんどの場所に入って行ける。たいして見どころもないこんな所にも。
このリヤカーは何に使っていたのだろう。掃除用だろうか。
ラインを流れるサトウキビ、轟轟とうなりを上げる圧搾機、1階の床にこぼれた破片、むせかえるような匂いと湿気。操業時の活気が一瞬見えた気がした。
どんどん長くなってきたので、その3に続く。
にほんブログ村 |
にほんブログ村 |