台南の公共レンタル自転車、T-Bikeに乗ってきた…奇美博物館 | ちょっとそこまで☆増刊号

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今回は2017年3月末、台南で公共レンタサイクル、T-bikeに乗った話。クレジットカード決済でなく、悠々カード、iPASSカードに登録して利用した。台湾の公共レンタサイクルの中では最新のシステムなので、日本語にも対応しており、とても簡単に登録することができた。



台南には地下鉄がなく、貸自転車も安平にあるくらいで、あとはホテルの自転車に頼るしかなかった。普通に観光で行くなら、タクシーがたくさん走っているから何も不自由することはない。もちろん路線バスだって走っている。

しかし、サイクリングが好きなら、出来ることなら自転車でぶらついてみたい。中心部から安平あたりは十分に自転車の行動範囲だ。

そう思って、毎回貸自転車のあるホテルを選んでいたが、ついに台南にも公共レンタサイクルが導入された。これは是非乗ってみなくては!

 

 

保安站前のT-Bikeステーションへ

 

 

ということで、やってきたのが台南站から一駅の保安站。駅から近い奇美(チーメイ)博物館を目指す。
市中心部にもT-Bikeのステーションはあるが、道も広くなく交通事情も厳しいので、郊外のサイクリング向きのスポットで乗ってみることにする。



保安站に限らず、台湾には昔懐かしい感じの駅舎がたくさん残っている。発車する車両や駅舎の写真を撮っている間に、下車した他の乗客は先に行ってしまう。

 

 

黄色のベストのお姉さんは、駅員さんっぽくないが駅のスタッフ。

 

 

 

駅舎を出て通りまで来ると、渡った所にバス停とT-bikeステーションがあるのですぐ分かる。ちなみに横にはレンタルバイクの店もある。一応、運転免許証の翻訳書類は持参しているが、バイクは怖いのでまだ乗らない。

 

 

駅前のバス停・タクシー乗り場のロータリー。東屋の向こう側にT-Bikeステーションがある。

画像はgoogleマップより拝借。


 

綺麗なバスが走っている。自転車でなければバスで奇美博物館に行ける。

 



バス停にはWi-Fiスポットが2つ。これに比べたら、日本はまだ後進国だ。



朝の9時半だったが、ステーションには自転車は3台ほどしか残っていなかった。おそらくほとんどは博物館へ行ったのだろう。レンタル自転車の有無は、リアルタイムにアプリで確認できるのだが、残り少ないとドキドキしてしまう。写真を撮ったりしてのんびりしていると、グループが来て一瞬でなくなるパターンだ。いそいで前かごにバッグを放り込んでキープする。

 

 

iPASSカード(一卡通)でT-Bikeに会員登録する / 悠遊カードでもOK。要SMS環境




キオスクと呼ばれる端末。これで会員登録する。クレジットカードでレンタルする場合も、この端末を使う。

 

それではさっそく登録する。

 

必要なものは、

 

・iPASSカード(一通卡)またはEASY CARD(悠遊卡)

・その場でSMSを受けられる携帯端末と、その電話番号

 

私はいつも滞在中は台湾のキャリアのSIMを使っている。登録時にSMSを受けるのは1回限りで、そのあとのレンタルには必要ないので、空港などに売っている旅行者用のSIMで構わない。

 

T-Bikeの公式サイトはこちら

 


基本的に、昨年夏に、台中で登録したU-Bikeと同様のシステムだが、何と日本語対応しているではないか! 赤矢印のところの、English/日本語 にタッチすると、右の画面に切り替わって日本語が選択できる。ありがたやありがたや。

 

 

もうあとは、日本語の指示に従うだけで良い。時々英語のままの部分もあるが、困ることもないだろう。

写真はないが、最初に規約に同意して、次は携帯の電話番号を入力。SIMの番号を表示するなりメモしておくなりして準備しておこう。うっかり先頭のゼロを忘れたりすると、受け付けてくれなくて焦るのでご注意を。

 

番号を入れてNEXTをタッチすると、すぐに右のようなSMSが飛んでくる。モザイクのかかっている部分、4桁数字が認証コードだ。

 

 

認証コードを入力して、NEXT。

 

 

次はパスワード。自分で設定したパスワードを入力して、NEXT。

 

 

最後にカードを読み込ませて、登録完了。妖怪ウォッチ柄で何だかわからないが、iPASSカード。
このあと、もう1台のスマホと別の番号で、悠遊カードにも登録した。あとでゆっくり調べたら、ひとつの電話番号でiPASSと悠遊カードの両方に登録できるそうだ。

 

台中では、最初それなりに苦労したが、ここでは何のストレスもなくあっという間に登録できてしまった。

 

T-Bikeをレンタルする

 

 

登録が完了したので、自転車を借りる。借り方が書いてあるが、やってみると難しくはない。

 

 

まず、借りたい自転車のラックの番号を覚えておく。5番を借りることにする。

 

 

カードを読取機に置く。最初に使ったキオスクには、もう用はない。

 

< > のボタンを押して、ラックの番号を選択。ここでは5番なので、モニターの表示が第5號になったら、OK を押す。借りたときは1台しか残っていなかったので、選択しなくても5になっていたと思う。

 

モニターに、90秒以内に指定した番号の自転車をロックからはずせ、という意味の表示が出て、ラックの方は赤ランプがつく。ここで自転車を引っ張り出して、貸出完了。

 

 

センタースタンドを立てて、ほっと安心。これで君はしばらく俺のものだ。

 

 

T-Bikeを観察してみる

 

 

ざっと見たところ、台中のU-Bikeと同じような仕様だ。がっちりしたフレーム、ダイキャスト製のペダル、ハブダイナモ。写真は撮り忘れたが、残念ながら台中のようにシートポストの目盛りはなかった。目盛りがあると、自分のサドル高に合わせるのが一発なのだが。

 

 

変速機にはなぜか「スタート」の文字が。たしかに「1 2 3」よりは、スタートの方が分かりやすい。とかいう話はおいといて、日本人向けと言うより、日本向けのパーツをそのまま使って組んだのだろう。

 

また、写真では少々わかりにくいが、ワイヤーロックのキーが、自転車を固定する金具の左側についている。10と表示された黒い四角いボックスの左側だ。

 

 

ハンドルがグリンと横を向いてしまわないためのバネ。そしてリアブレーキのワイヤーはフレームの中を通っている。

 

 

 公共レンタルバイクのアイコンのような後輪のフェンダー。これだけあれば雨も跳ねないし、スカートを巻き込むこともなさそうだ。広告スペースでもある。

 

 

T-Bikeに乗って奇美博物館へ行く

 

 

自転車も借りられたし、さあサイクリングに出発! 道も広めの田舎道という感じで、路側帯も広く交通量も少ないので自転車はとても走りやすい。台中のときと同じく、しっかりしたフレームなので、ついスポーツ走行モードになってしまう。画像はgoogleマップより拝借。

 

 

一人盛り上がってヒャッホーなどと声を上げながら回していたら、あっという間に博物館に着いてしまった。足が温まる間もなく、あとでマップを見たら駅前から数百mしかなかった(笑)

 

これなら駅から歩いても知れているが、ただし涼しい季節限定。台湾の炎天下、無駄に歩くと体力を消耗するだけだ。それに、道中見るべきものは何もなく、家も人通りもないので、徒歩はお勧めしない。

 

 

博物館のステーションには、案の定たくさん自転車が並んでいた。

 

 

これだけあれば帰りは安心。

 

 

まだ新しいので、どの自転車も綺麗だ。 

 

 

自転車ステーションから博物館まで、とんでもない広さに驚く。敷地と公園が一体となっている。

 

 

いったいどこの神殿だ。立派としか言いようのない建物。

奇美博物館の公式サイトはこちら

 

 

奇美博物館は、つい先日まで日時指定の予約制で、それなりにハードルが高かった。それが、外国人観光客は予約無しにいつでも入場できるようになった。時間待ちで並んでいる地元民を横目に、パスポートを見せるだけでさらりと入場できた。

 

内部の撮影は禁止なので写真は紹介出来ないが、とにかく圧巻の一言。剥製、美術品、甲冑と武器防具、そして楽器。サクッと一回りするだけでも2時間はかかる。せっかく行くのなら、時間に余裕を持ってゆったり見るのがいい。

 

 

昼頃には公園もにぎわっている。

 

 

とにかく広い園内。ここを自転車で回ってのんびりする計画だったのだが、雨が降ってきてしまったので、早々に引き上げる。博物館とセットで、また来よう。

 

ということで、台南へ来たならぜひ、T-Bikeを使ってみてほしい。何といっても日本語対応は心強い。

今回は雨が降ってきたので、登録して走行わずか1kmで終わりになってしまったが、安平でも乗る予定をしていた。次回は安平でもT-Bikeで走り回ってみたい。

 

 

花園夜市にて

 

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